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明治安田生命J1リーグ第12節 川崎F戦 前日ブルーノ コンカコーチ会見

35月
5月3日(月・祝)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、4日(火・祝)に行われる明治安田生命J1リーグ第12節の川崎フロンターレ戦に向けて、ブルーノ コンカコーチがオンラインでの記者会見を行いました。

ブルーノ コンカコーチ


ー前節の川崎フロンターレ戦の反省として名古屋らしさをうまく出せなかったところがあると思います。そこに関してどのようなことを選手に伝えていますか?

おっしゃられたとおり、名古屋らしさが全く見えなかったと言っていいような試合になってしまったように見えたと思います。川崎F相手にどういった準備をしなければいけないか。いつも以上に緊張感や注意力、試合の入り方を一番いい状態で送り出さなければいけない中で、いろいろなアクシデントがありましたので、そういった部分では選手を責められる状況ではなかったと思います。それでも選手たちが闘う気持ちを持って、やり尽くしてくれたことは讃えてあげたいです。選手たちにも、君たちの実力をしっかりと出してぶつかった上で思い切りやられたという位置付けをする必要はないと。短時間の中で川崎Fというすばらしい相手に対してのチーム状況をみんなで作り上げることができなかったことはすごく残念ですけど、サッカーの世界だけではなくて世の中がこのような状況で、今回は我々にそういったことが実際に起きてしまいましたが、そこを一度おいて、次に向けて切り替えようというようなところ。あまりしつこくこの間の試合を掘り下げる作業はしていません。


ー名古屋らしく闘うためにはインテンシティの部分をどう出すかが重要だと思います。戦術的な部分なのか、メンタル的なのかどのようにアプローチしていきたいと思っていますか?

あのような形のゲームに結果的になってしまったあとに、メンタル的な部分で影響はあったけど、戦術的には悪くはなかったとかそういうことを言ったところで、結局あれだけの点を取られていますので言い訳にもなりません。それに我々にとってもプラスになるような作業にはならないので次の試合をどうするか。まず入りのところをしっかりやろうと。こっちが勢いに乗っていけるようにやっていこうとか、そういうような見方をするので、一つの試合をとおして、この部分は良かったけどこの部分はできていなかったというよりも、戦術がどううまくはまるかというところ。メンタル的に川崎Fとやるべき状態に持っていけていなかった中では、どのような戦術や戦い方をしようと機能するわけがないと思います。そういう捉え方をしていくべきかなと。我々自身は毎回ゲームに対して、心身ともにというところで準備をしていきますし、そこが連動しているからこそやれる戦い方をしていると思っています。ですから、次の川崎F戦はそういった面でしっかりとやっていきたいです。


ー先ほどおっしゃられた試合の入り方に関しては、前回は最初の失点がうまく入れないきっかけになってしまったと思います。今回は入り方の部分で意識するべきところはどんなことでしょうか?

川崎F相手にいい入り方をするためには、まずは3分で失点しないことですね。今シーズンの中であのような負け方、特にあの早い時間に失点を続けてしまって、10分で2失点してずっと押し込まれているような一方的な展開と言わざるを得ない状況を作られたのは名古屋にとってはなかなかそんなにありません。サッカーの世界では頻繁に、毎週のように試合が行われたりする中では起こるものですが。先ほどから言っているように、部分部分を切り取って、この部分は良かったけどこの部分はダメだった。ダメだった部分というのは逆に言うとその部分さえ良ければこの部分はもっと良くなったのではないかと連動することもあったりするわけで、0−4の試合のあとに我々自身がそれをみなさんに発信することで、言い訳がましく話をする必要はないのかなと。我々自身で、この部分は本当はこういうふうにやれたはずだけど、ということは、言葉ではなくて実際にグラウンドでそういう戦い方をして示すべきだと思っていますし、それは選手たちもわかっていると思います。あの日も決して、90分間ずっと支配されていたとは思わないですし、前半から試合の方向をある程度決定的にされたという時間帯でも闘えていないとは感じていません。ただ、どうしても得点が選手の戦い方に影響を与えるものが、サッカーでは大きいと思いますので、どんなにいい状態のチームでもなにかしらの形で前半に0−2の形を作られてしまうとすごく苦しいと思います。その中で我々はあの日はメンタル的な状況でもなかなか難しいシチュエーションだったというのもあるので、いろいろ重なってしまい、ああいった形になってしまったというところもあるとは思うのですが、このまま話を続けても言い訳にしか聞こえないと思います。メディアのみなさん向けに発信しなければいけない言葉としてあえて言っていますけど、我々自身はまったく別の角度からこの試合に向けてアプローチしていますので、自信を持ってやっていきたいと思います。


ーブルーノコーチがマッシモ フィッカデンティ監督と一緒にやっているのは2003年のACピストイエーゼからでしょうか?

そうですね。ただ、何年かと言われてもそれが本当に何年だったかまでは覚えていないですね。ただ、そのチームから一緒にやっています。


ー川崎F戦に向けての監督の想いを近くで見てきたと思います。改めてフィッカデンティ監督の想いを汲みながら、ブルーノコーチはこの試合でどういう想いで指揮を取りたいと思っていますか?

すごく力のあるチーム、具体的にはガンバ(大阪)であったり(サンフレッチェ)広島であったり、そういったチームに対してどういう準備をしなければいけないか。その中でも川崎Fは一番強いと言ってもいいチームだと思いますけど、その中で我々自身は今シーズンしっかりと闘えていて、いろいろな相手と闘えている。我々が強いと認めている相手に対して自分たちの良さを出すやり方ができた。そのアプローチの仕方を変える必要はないと思いますので、もちろんマッシモがこの川崎F戦を大事に位置づけていたというのは、本人に聞く必要もなく、誰が監督でもそういうような重要さを理解できると思います。第1戦の前にも話をしましたけども、川崎Fだからそういう警戒心を高めて、準備の仕方を特別にするというようなものではなくて、どこが相手であろうと全力で相手に対して取り組むということは続けてやっていますし、なにかを変える必要がないと言い切れるような取り組み方がこのチームのベースにありますので、マッシモと一緒にやってきたやり方というものをしっかりと続けること。今も連絡を取りながら一緒にこの試合に向けた準備をしていますし、いつもどおりのやり方でやっていきたいと思います。


ー試合中の指揮の執り方は前回と同じようにやるのでしょうか? それとも改善したいと思っている部分はありますか?

ゲームで結果を出せていないから変えるべきところと、だからといって変えるべきではないところとある中で、必要があったら、なにかしらの方法でマッシモと連絡を取りながら、彼の意見も聞きながらゲームの中で戦い方を変えたり、選手を変えたりというところはやっていきます。それが幸い勝てていたらまたあのやり方でというような話になったのかもしれませんが、負けたからと言って電話が禁止になるわけではないですし、そこは確実に彼もゲームに関わることができるので、改善がどうというよりは同じようなやり方になるかなと思います。


ー同じチームとの2連戦は珍しいと思いますけど、第2戦は第1戦を踏まえていろいろと対策をすると思います。第1戦を踏まえて、第2戦でゴールを奪う、勝つイメージはチームの中で共有されていますか?

より前向きなプレーの仕方であったり、一番最初に質問していただいたところと重なりますけれど、我々自身が自分たちはこういう戦い方をできるのだと、我々らしさというものを全部出せた上で、こてんぱんにされたというような感覚ではないですし、自分たち自身に悔しさを感じなければいけなかった試合ではあります。相手に得点があったところはそれぞれ一個一個をしっかりと見ていって、冷静に分析した上で、技術的、戦術的にどういうミスが失点に直結したのかというのはちゃんと見ていますので、そういった同じようなミスを繰り返さないこと。同じ相手ですので、同じようなミスは向こうが狙ってくるところでもありますから、そういった対策をしっかりとした上で、もっともっと自分たち自身が試合を方向付けられるようにしていかなければいけないというような準備をしています。