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明治安田生命J1リーグ第11節 G大阪戦 前日監督会見

23月
3月2日(火)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、3日(水)に行われる明治安田生命J1リーグ第11節のガンバ大阪戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー開幕戦勝利という幸先のいいスタートを切りました。前節の内容を見直した上で、明日の試合につなげていきたい点を教えてください。

このまま毎試合3点のペースでいけたらいいですね。3点目はマテウスの2得点よりもすばらしいゴールだったと言えるでしょう。今年は得点力不足に悩まないですむと思っていますよ。冗談はここまでにしておきますね。開幕戦ということでサプライズや予期していないゴールもありました。結果が引き分け、負けだったら、「開幕だからしょうがない。シーズン中はずっとないだろう」という言い訳がセットになった上で、なんでも起こりうるものが開幕戦です。結果的にしっかりと勝ちきれたことがなによりです。内容的にもいい部分が多くありましたし、結果ともに合格点を与えられると思っています。


ー開幕戦は相手の情報が少なかったと思います。今節のG大阪はすでに2試合こなしているので、多くの情報があると感じていますか?

去年も2度対戦しています。上位争いを繰り広げていたので、気になる存在として追いかけていましたし、相当の数の試合を見ていました。個々の特長についてはすごく頭に入っています。それは選手たちも同じようなイメージを持っていると思います。今年は4−3−3のフォーメーションで、去年と違ったやり方になるのかなと。それをどこまで進化させるのか、あるいは違ったやり方にしていくのか。それは試合が始まらないとわかりません。選手がほとんど同じでありながら、やろうとしているサッカーがどうなのか。試合中に判断しながら闘っていかなければいけません。新加入選手もいますが、彼らのほとんどがJリーグで活躍してきた選手です。情報に関してはある程度把握できていると思っています。G大阪はゲームの中でいろいろと変えることができるチームなので、そういった部分でもやり合いになってくると思っています。


ー開幕戦は阿部浩之選手がメンバー外でした。彼の状況について聞かせてください。

これだけの選手層を生かしていくことに伴い、通常は試合に絡んでいた選手がそうでなくなることも、ローテーションを組みながらやっていくと出てきます。我々内部では、「誰が外れた」という考えで位置づけていません。ベンチ入りできなかったほかの6、7選手についての質問がないのはなぜなのか、という感覚です。特別に阿部がどうこうということはありません。彼自身がどう取り組んでいるか。自分に出番が回ってくる時のために、一番と言っていいほどプロとしての取り組み方をしてくれています。次の試合、その次の試合と続く中、総力戦でやっていく。開幕戦はどういったゲームプランがあって、どういった選手交代を想像できる中で、コンディションなどを考慮した上で決めました。さらにこの厳しい日程ですので、ああいったメンバー構成で臨みました。彼自身はそういった部分でもプロとしての感覚を持っていると思います。今日もすごくいい練習をしていましたし、全員がそういった理解でできているのかなと。特別に「阿部がどう」という話はありません。


ー中2日、中3日での試合が続いていきます。先ほどローテーションということも話していましたが、選手起用についてはどのように考えていますか?

そこが私の仕事で、誰でもできる仕事ではありません。相手に対し、どういったコンディションの選手が手元にいるのか。その瞬間、長い目で見ると同時に、開幕戦を終えて我々はこうだったから変える必要があると。さらにコンディションの問題もありますし、対戦相手についてこういうチームだと思っていたのに違う方向に舵を切り直したとか。すべてを分析した上でメンバーを組まなければいけません。そういった意味でも、シーズン前に「1試合、1試合でベストを尽くす」と言いました。チームとして総力戦で、全員がその時にできる役割をやること。各試合が終わったあとに、次の試合に向けてベストなコンディションを作るという選手の役割。そして、なるべくいい状態のチームを作るという私の役割。その2つがしっかりと噛み合うべきなのかなと。予言めいたものを言っても意味がないと思います。毎試合で全員がベストを尽くしていくだけです。不満を感じる選手がいることなくやっていけると思っています。「総力戦でやっていきたい」ということが質問の答えです。


ーG大阪との昨シーズンの対戦では、2試合とも2失点を喫して1分け1敗でした。勝利するために必要なことは?

失点に関してはなるべく少ない数に抑えて、できたら取られないこと。相手より1点でも多くゴールを取って、試合を終わらせること。それだけです。去年はほかのチームにそこまで多くの点を取られなかった中、G大阪との2回の対戦ではいずれも2失点。それがたまたまだったということで位置づけています。しっかり準備して、警戒した上で試合に臨みたいです。G大阪に弱いというイメージを自分たちで持つ必要は全くありません。逆の立場になって、あそこが相手なら2点を取れるという逆算をすることも意味がありません。とにかく今のG大阪の状態をしっかりと分析した上で、ベストなものを明日の試合でぶつけていきたいです。


ーG大阪はマンチェスター・シティのように、サイドバックの選手が中に絞ってプレーしています。サイドの攻防が一つのポイントになると思っていますが、監督はどのように考えていますか?

G大阪をかなり分析しているようなので、良かったら明日の試合でベンチに座っていただきたいなと(笑)。どのような形でプレーしているかに関して、「ほかのチームと同じような」という言い方をするつもりはありません。G大阪はG大阪で自分たちの形を作るために、毎日必死に作業しているでしょうから、どこかのチームのイメージを真似ているというのは失礼にあたると思うので、私はそういった表現を好みません。今どのようなことをやっているのか。G大阪のリーグ開幕戦でもあった(ヴィッセル)神戸戦が終わったあと、どういった意図があって宮本(恒靖)監督がおっしゃったのかわかりませんが、メンバー選考について見つめ直す必要があるというようなことを言っていました。フォーメーション自体を変えるのか、フォーメーションを変えずにその役割をもっと表現できる選手を選ぶのか。私は宮本監督ではないのでわかりません。人が変わると、個人の能力が反映されるシステムがあると思っています。前節は相手の縦の攻撃に苦しんでいたのかなと。攻撃面では決定機を3、4回作ったと思いますが、能力が高い宇佐美(貴史)選手の個人技でチャンスを作っていたように見えました。システムが4-3-3だからどうというより、そういったことが強く見えました。今のところG大阪をそのように見ています。同じようなやり方をしてこないかもしれないという読み方をする必要もあります。メンバー表をもらったあと、選手たちに対し改めて「おそらくこういう展開を狙っている」と伝えたいです。