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明治安田生命J1リーグ第16節 横浜FC戦 前々日監督会見

119月
9月11日(金)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、9月13日(日)に行われる明治安田生命J1リーグ第16節の横浜FC戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。


マッシモ フィッカデンティ監督


ー前節の横浜FM戦は勢いがつく内容、結果だったと思います。今後のチームにいい影響を与えるのではないでしょうか?

あれだけ強いチーム相手に、ああいった展開で始まってしまいましたが、逆に言うと時間は残っていましたし、選手たちはあの試合状況を受け入れ、自信を持って闘ってくれたと思います。どういう戦い方をすれば勝ち試合に持っていけるかということは準備段階から手応えを感じていました。この勝利は、メンタル的な部分でいい影響を与えてくれたと思いますし、この先を考えても前向きに取り組めると思います。


ー試合後には「選手たちから今までにないハングリーさを感じた」とおっしゃっていました。

うまくいっていない時でも選手たちが悪く見られるべきではないということで、皆さんから見たらそう見えているかもしれないが、実際はそうではないと否定をさせていただいたこともありました。逆に今回勝ったからといって、取り組み方やプレーの内容、試合の入り方、試合の運び方すべてが良かったというわけではありません。負けてしまった試合の中でも選手は気持ちを込めて試合を闘ってくれて、常に全力を出してやってくれていると言ってきました。試合が始まってみなければわからない部分がありますし、試合には運も絡んできます。いろいろなことがうまく噛み合わさった結果、勝利できたと思います。ほかの試合で同じようなハングリーさや気持ちがなかったから勝てなかったとは決して思っていません。前節の試合に限って見た中ではそういうものをいつもより強く感じたと言いましたが、改めてほかの試合を含めても本当によくやってくれていることに変わりありません。勝ったから良かった、負けた時は良くなかったという捉え方はふさわしくないと思っています。


ー鹿島戦で負傷交代した前田直輝選手の状態はいかがでしょうか?

状態としては、今日の段階ではっきりと判断することはできません。ギリギリまで待ちたいという状況ではあるので、以前に話したように長期的な離脱ではないという位置付けのままです。できるだけの努力をして試合に出れるように調整している段階です。


ー当日の状態を見て判断するということでしょうか?

感覚的に半分くらいかなと思っていたところから一気にいい状態になる場合もあれば、そこから時間が掛かることもあります。ケガからの回復は選手やケガの部位によって変わります。最終的には本人の感覚を大事にした上で、慎重にやっていきたいと思います。


ー前節は流れの中からガブリエル シャビエル選手、マテウス選手が得点を挙げました。攻撃陣に勢いが生まれてくるのではないでしょうか?

全体的な攻撃の形を作る上で、たまたまそういうシーンが生まれたというよりは、イメージした形が出せたシーンがいくつかあったと思います。直接的にゴールに絡んだ2人もそうですし、ほかの選手たちもチームの攻撃の形に同じように関わっていますし、チーム全体として自信を持ってくれたと思います。


ーここまで中盤やディフェンスの選手もゴールを挙げています。多くの選手が絡む攻撃を見せていると思います。

我々は人数を掛けて攻め、ここを抑えられたら別の場所が空くという人数の掛け方をしています。今年はそういう戦い方をしているので、いろいろなところからゴールを奪えていることはポジティブに捉えていいと思います。ワントップの金崎(夢生)にもチャンスがあり、得点していてもおかしくないようなシーンに顔を出すことができています。それ以外でもチームのために素晴らしいプレーを随所に見せてくれています。山﨑(凌吾)も途中から出場した中で、金崎とは違った彼の役割を理解して、チームのためにという気持ちを見せてくれました。そういった感覚があれば、得点者が変わりながらもチームとしてゴールし続けることができると思うので、いい流れだと感じています。


ー次節対戦する横浜FCは若いアタッカー陣が好調です。横浜FCにどのような印象を持っていますか?

若い選手から経験のある選手が在籍していて、相手や試合状況によって起用していると思います。その中で決して若い選手だけが頑張っているわけではありません。ベテランの選手が出場している時には彼らの経験を生かしたサッカーを表現している印象を持っています。ブレることなくいいサッカーをしようというチャレンジを続けられていて、実際にそういうものがプレーに表れていると感じています。直近の試合でもすごくいいゲームをして、FC東京を追い詰めるような内容でした。また、コンパクトにやろうという意識を感じますし、守備も攻撃も全員がサボらずにやっています。その中で、J1でも武器になるスピードを持っている選手が何人かいます。そういったチームの特長をしっかりと理解して戦う準備をしたいと思います。


ー丁寧にビルドアップをしてくる印象もあります。より攻守の切り替えやボールの奪いどころが大事になるのではないでしょうか?

もちろん各チームに理想的なサッカーがあります。私としてはどんな試合展開になっても、こちらに分がある状況に持っていけるような、あらゆる戦い方をできるチームが一番強みがあると思っています。そういった意味で熟したサッカーをできることが最終的にたどり着きたいところではあります。その中で、今優先的にしている戦い方は、なるべく高い位置から守備にいくこと。前線からしっかり守備をすることで中盤の負担が減り、さらに中盤が頑張ることでDFラインの負担がもっと減るという連動性を持って守備をしています。横浜FM戦はその形を強く出すことができる相手だったので、なるべく前からしっかりとプレスを掛けて、相手にいい形でボールを持たせなような戦い方を試合をとおしてできました。(次節対戦する)横浜FCは相手が前からプレッシャーを掛けてくる場合はロングボールを入れたり、柔軟性のある戦い方をしてくる相手だと思います。なるべく前から奪いにいきながら、ワンパターンにならないようにしなければいけません。相手がワンパターンになる前にこちらがワンパターンになると裏を取られてしまいますから。こういう選手が出てきたら、こういった展開になるかもしれないという準備をしてきたので、こちらがやりたい形にはめていくということを目指しながら、いろいろな状況に対応して戦っていきたいと思います。


ー今後、入場制限が緩和される見通しという報道があります。このことについてどう感じていますか?

サッカーというスポーツの中には、プレーする選手だけではなく、サポーターのポジションがしっかりとあります。我々に勝ってもらいたいと願ってくれる方がたくさんいるホームと、そうではないアウェイで闘うこともサッカーの魅力の一つです。我々が試合しているそばにより多くのサポーターの方がいてくださるような、本来のサッカーの形により近づくと思います。いつの日か制限がなくなることを待ち望んでいますが、一歩一歩前に進めることをうれしく感じています。



※以上の監督会見の動画(一部のみ)は会員さまのみご覧いただけます。