NGE

JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第2節 清水戦 監督会見

58月

8/5(水)、JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第2節が行われました。名古屋グランパスはIAIスタジアム日本平で清水エスパルスと対戦し、3-0で勝利。試合終了後、グランパスを率いるマッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの監督会見に臨みました。


マッシモ フィッカデンティ監督


どちらのチームも、直近のリーグ戦から多くのメンバーを代え、清水エスパルスはベンチメンバーも含めほとんどが代わっていました。我々もケガで外れている選手が7人、8人といる状態で、できたら多くの選手を休ませるということもしたかったのですが、ギリギリでメンバーを組みました。直近のリーグ戦から先発5人を代え試合に挑みました。その中で、これまでなかなか機会のなかった選手、今シーズン初めて公式戦でプレーする選手もいる中で、固さはあったかと思います。前半は自分たちのボールとして保持する部分でしっくりこないところもあり、ミスでボールを失うこともありました。


試合内容としては限られたメンバー構成の中、全力を出して闘っている素晴らしいゲームだったと思います。相手にも攻撃のチャンスがありましたが、その中で我々が先にゴールを決めることができました。先に得点をしたことで、後半は固さも取れた状態でより質の高いプレーをグラウンドの中でできていたと思います。結果として、しっかり闘ってくれた選手に満足している、そういうゲームでした。

 

ー前半は相手の配置に対し、自分たちも合わせる必要があったと思いますが、どのような対応をされたのでしょうか?

もちろん、清水のスターティングメンバーのリストを見たところで、どういう配置でくるのか、その配置の中で誰がどこでプレーするか、これらは試合が始まってみないとわからないと思っていました。準備をしていましたが、その準備とは違う形で相手がくる可能性もありましたし、まず慎重に、ある程度どのような形になっても対応できるよう、スキを作らないよう慎重な配慮をしました。ただ、相手との距離や相手のプレーイメージをつかむまでそこまで時間は掛かりませんでした。相手のチャンスになりかけたシーンは前半のうちにいくつかありましたが、それは我々のなくていいミスや個人的なミスが絡んでいるものでした。チーム全体としてどういうアイデアを持ってゲームに入ったかという部分は良かったと思います。相手は4-3-1-2という配置のように見えました。選手がグラウンドの中で理解しなけばいけなかったのは、中央からボールを動かすことは難しいということでした。相手がしっかりと固めているところですし、ツートップとトップ下の選手がいて、真ん中のコースを切っていました。そこで簡単に、スピードを伴うサイドを起点としなければいけないということを理解していたと思いますが、正確性が足りませんでした。(清水は)すごくスピード感があり、個人の特徴を見てもボールの争いに体を投げ出してプレーできているチームでしたので、そういう相手に前半、苦しんだ展開となったことは仕方がないかなと。そこをしっかりと我慢し、勝ち試合へと持っていけたことは大きいと思います。


ー後半は布陣を少なくとも3つ使い分けていたかと思いますが、その意図をお聞かせください。

4-2-3-1の形から、試合の状況に合わせ4-3-3へと変えました。最後は、ほとんど試合をコントロールができていると感じたので、相手によってこちらの対応をどうというより、シンプルにディフェンスを一人加えて後ろを5人とし、中盤にもしっかりと3人を配置しました。石田(凌太郎)選手はスピードのある選手なので、後ろをしっかり守った上で、前の2人でチャンスを作るようにしました。そこへいいボールが入れば後ろからしっかり押し上げるというやり方で、5-3-2という布陣にしました。

 

ーリーグ戦から5人を入れ替えましたが、前線のマテウス選手や山崎凌吾選手、相馬勇紀選手など核となる選手を代えなかったことが今日の結果につながったかと思いますが、その評価をお聞かせください。

結果としてマテウス選手が素晴らしいプレーをしましたが、自分たちの守るゴールに近いところでのプレーを、リスク管理やより集中を高めてプレーしてくれると、私としても安心して見ていられます。ただ今日は最初のゴールのきっかけとなったFKや、彼自身のゴールも素晴らしかった。彼のいい部分が出る時はすごく高いレベルのプレーをしてくれますし、我々にとってすごくありがたいプレーを選んでくれたと思います。選手層という部分で少し薄くなっています。ケガ人という、絶対にゲームに出られない選手がいる状況ですが、ケガをしている選手も筋肉系のケガではなく、試合の中での接触などで打撲など外傷のケガです。逆にいうと、今試合に出られる選手は全員がいいコンディションだということですし、今日は吉田(豊)選手や丸山(祐市)選手を休ませることができませんでしたが、秋山(陽介)選手が頑張っていたので、交代をできるだけ後ろまで引っ張り、稲垣(祥)選手のプレー時間を短くすることができました。本来なら休ませたい選手は多くいますし、中盤は稲垣選手と米本(拓司)選手の組合わせでここまでやってきたので、今日はシミッチ選手にしっかりとプレーしてもらいたいと思っていました。毎週、それぞれの選手のコンディションを見ながら考えたいと思いますが、今日試合に出た選手はしっかりプレーしてくれたと思います。