前田直輝選手

ー公式戦が開催されない期間に戦術面を深めることができるのでは？

戦術は浸透していると思います。コンディションが上がれば、前から（プレッシングに）いった時にボールを取りきれる場面が増えると思うので。やはりコンディションじゃないですか。

ー試合延期という決定をどのように受け止めたのでしょうか？

この時期ですから、「たくさん試合をやってコンディションを良くしたい」という思いはありましたけど、それよりも選手、サポーターを含めてみんなの体調のほうが大事だと思うので。逆にシーズン中にはできないトレーニングをできるという面もあると思います。（コンディションを）上げまくれるとも思いますしね。そういう意味で、今日もスプリントのトレーニングがありました。ただ、試合勘を忘れないように、週に1回ぐらい試合があると思います。キャンプの時のような体作りになると思いますけど、ルーティーンを忘れずに、やれることをやってコンディションを上げたいと思います。

ーいい状態でシーズンに入れただけに、もったいない感覚もあるのでは？

俺はいい感じで入ったわけじゃないから全然大丈夫ですよ（笑）。あ、チームですか？（笑）　チームとしてももっとクオリティーを上げないといけないところは山ほどあるし、満足している選手は誰一人としていないと思います。仙台戦でも、自分を含めてやれる部分はあったと思います。だから、「もったいないな」とはあまり思っていないですね。

ー清水戦に合わせてきたところもあったのでは？

今日試合に出られたら、もっともっとキレを出したいとは思っていました。そこに向けて調整もしてきましたけど、仕方ないのかなと。逆に今日、スプリントをしたりとか、自分でも筋トレを入れたりしました。切り替えて、Jリーグの決定に任せるというところですね。その時にもっとキレのある自分を見せられたらなと思います。

相馬勇紀選手

ーJリーグの公式戦が延期になりました。

選手にとって試合が一番楽しみな時間ですし、試合のために普段の練習があるので、単純に落ち込んだというか残念な気持ちでした。ただ、今はこの感染症が世界的な問題になっていますし、試合をすることでサポーターの方々の感染リスクが高まってしまう。世界が一丸となって考えるとこの決断は仕方ないと思います。この3週間、しっかりやるべきことをやって準備したいなと思います。

ーこの3週間をどう生かすかという考えに切り替わっているのでしょうか？

切り替えると言っても状態が悪かったわけではないですし、いい状態を作れていたので僕的には少し難しい点もあります。でもいい方向に捉えれば、ケガで離脱している選手が復帰する時間にもなるし、他の選手にとってもさらにコンディションを上げられる期間にもなる。そこは捉えようだと思っているので、プロフェッショナルとして取り組んでいけたらいいと思います。

ーいい入り方をしただけに残念な点もあると思います。

どういう状態になっても、勝つべくして勝つチームになることが一番大切だと思うので割りきってやりたいなと思っています。

ーオリンピックにも影響が出る可能性があります。

オリンピックが開催されるかどうかの情報はあまり入ってないですが、メンバーに入る入らないもそうですし、開催されないとなったらこればっかりはしょうがないと思います。ただ、ニュースを見る限りではこの1、2週間がさらに拡がるかどうかの瀬戸際だと聞ききました。3週間、公式戦を中止するという判断によって、この病気がこれ以上拡がらないようになって、開催されればいいなと思います。オリンピックは僕らだけではなくて世界中のアスリートが目指している舞台ですし、世界中の人がこの4年に1度の舞台を楽しみにしている。僕もテレビで見るのが楽しみでした。それが開かれるためのこの3週間になれば我慢できます。ただ、オリンピックのためだけではないので、しっかり準備してさらにコンディションを上げて行きたいと思います。