2019年7月20日。
プロ選手として初めてのピッチに立った藤井陽也は
4万人を超える観衆の前で堂々たるプレーを披露した。
18歳の若武者が見せたパフォーマンスはたゆまぬ努力の結晶だ。
来るべき日に備えて己と向き合い続けてきた半年と
特別な1日となったデビュー戦を振り返ってもらった。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
プロサッカー選手としての生活には慣れましたか?
藤井 慣れましたね。午前中に自動車学校、午後に練習という時期は結構大変でしたけど、7月の上旬に免許を取れたのでこれからは少し楽になると思います。自動車学校とサッカーだけでなくeスクールの勉強もしていたのでハードな時もありましたけど、一つ減ったのはだいぶ大きいですね。
プロになり、精神面で変化した部分はありますか?
藤井 昨シーズンは二種登録という立場でトップチームに参加していましたが、今年はプロのサッカー選手として名古屋グランパスにいるので、常に責任感を持たないといけません。先輩の中でも特に相馬(勇紀)選手が私生活のことからサッカーのことまで、プロとしてどうあるべきかを常々厳しく言ってくれるので感謝しています。プロとしての意識を持ちつつ、先輩が話してくれたことも吸収していきたいです。
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