5月10日(金)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施しました。練習終了後、前田直輝選手、ジョー選手、赤﨑秀平選手が取材に応じ、5月12日(日)に行われる明治安田生命J1リーグ第11節の浦和レッズ戦に向けた意気込みなどを語りました。
前田直輝選手
―C大阪戦でははつらつとプレーしている印象を受けました。
入ってすぐに主導権を取れましたし、攻撃する時間が長くなりました。それによって楽しくプレーできた少なからず部分はあったと思います。ただ、勝ちきりたかった試合でしたね。
―受けてからの仕掛けが効いていた印象です。
1回か2回、簡単に後ろに下げず、縦への突破を見せたことで、相手が引いてくれました。イエローカードを誘えたところもありますしね。次の試合でも、このイメージは持っておきたいと思っています。
―リーグの広島戦後に、プレースピードに戸惑う部分があったと語っていました。スピードにアジャストできた感覚はありますか?
そうですね。あの試合では「パススピードが速いな」と思いましたけど、今はそれほど感じないです。リラックスして、受けてから次のことを考えられるようになったと思います。
―サイドチェンジなど、ドリブル以外のプレーの幅が広がっている印象を受けました。
自分のところで精一杯だったところから、「相手を交わしてからでいい」と考えられるようになっています。逆サイドへのパスを通せたのも、交わしてからフリーの選手を見つけれているからですね。今の自分ではワンタッチでのパスができないので、まずは止めて、交わして、その次と。「1、2、3」のリズムですね。「1」で完結しようとしないことで、慌てることはなくなったと感じています。「交わせばいいや」という気持ちでいれていますし、それがなくなったら自分ではないので。
―カップ戦でもリーグ戦でも、プレーのイメージは変わらないですか?
そこは変わらないですね。もちろん、中央にジョーがいるかいないかで変わる部分もありますけど、やりたいサッカーへの共通意識は変わらないので。「誰かがいるこういうプレーをする」という器用な選手ではないので、いい意味で、気を使いすぎずにやれているのかなと思います。
―ホームでは無失点が続いています。好調の要因はどこにあると思いますか?
ピッチやサポーターの力で、選手がハードワークできていると思います。豊田スタジアムでは「負けるな」という雰囲気を感じますね。例えば去年のガンバ戦では、0-2の状況でも「勝てるぞ」という雰囲気を作ってくれて、逆転まで持っていけましたから。
―今節では浦和を迎えます。
地元のチームですし、ヴェルディに入る前はレッズサポーターでした(笑)。地元の友人はレッズサポーターですし、特別な意識がないと言ったら嘘になります。こういう機会にみんなと連絡を取るのも楽しいですし、勝って会話の主導権を握れるようにしたいですね。「点取ったぜ」と言えるように、頑張りたいと思います。
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