もちろん、すべての試合で勝つためにやっています。すごくもったいない試合が多いので、そこのところは直していかなければいけません。最後の時間で追いつかれてしまったり、自分たちのミスでそこにいなかったり、そういうことがすごくあったので、しっかりとやっていかなければなりません。チームみんなで勝つために努力をしてやっていくというところは変わらないです。

ーC大阪には第3節で対戦して0−3で敗れました。前回対戦とは違ったものを求めたいところですね。

それぞれが何をやるべきかがもっと明確にならなくてはいけません。なぜそういうことが起こってしまったかというのは、みんなわかっているんでね。まあ二度はやらないでしょう。そこのところは期待していますよ。

ー若い選手にとってアピールの場でもあります。

いつも言っている通り、みんなの状態がいいですからね。若い選手も出る機会があると思います。それに、みんなが出ようとしているので、そのままうまくグラウンドに送り込みたいなと思います。

ーチームが一体となって闘えている感覚はありますか？

そうですね。いつも一歩、サッカーは進みます。この前が良くても、次の週になれば物足りなくなるというのが今のチームなので。（上と下の）差は多少出たりもするけど、全員が逃げずに前を追っかけているので、そういう意味ではすごくいい状態だと思います。

ー観客が見ていて楽しいサッカーを披露できるようになってきたと感じますか？

そうですね。自分たちのサッカーは速いので、相手もゆっくりはしていられず、相手も速くなります。速いサッカーが行われるということは、技術と判断力、連続が必要になります。それが我々のテーマなので、そこはもっともっと高めたいと思います。そうすればもっとおもしろくなると思うし、もっと楽に見られるようになります（笑）。

ーおもしろさはまだまだ足りていないですか？

もちろんです。技術はまだまだ十分じゃないです。それはみんな自覚してやっていますよ。無駄なボールロストをしないこと、仕留めることは技術を高めなければいけないし、そういうところも含めて、もっともっと上げていきたいです。

ー今シーズンから加入した選手たちはチームに馴染んでいると感じますか？

馴染むと言っても、チームは変わっていくので。1試合目と10試合目では全然違うチームになっている。そういう意味では、全員がずっと馴染み続けなければいけません。あるものに入っていくわけじゃなく、みんなで作っていくものですから。そういう意味ではその言葉（馴染む）は普通のチームのように当てはまるものではないと思います。

ーリーグ戦に出ているメンバーとルヴァンカップに出ているメンバーで、指示は異なるものなのでしょうか？

言うことは同じですけど、人によって違いますから。やるべきこと、やろうとしていることはみんな同じです。選手が違えば色が違うし、違う形が出てくる。それが俺らのサッカーだと思います。

ー4日の湘南戦ではジョー選手を交代させました。ジョー選手の持っているものを引き出すために、どのような1週間を過ごしていくのでしょうか？

彼のいいコンディションを作るかというのはテーマです。それに今、取り組んでいるところですよ。特別なことはないですね。それは他の選手にも言えることです。それぞれにもっと伸びてもらわなければ困るのでね。

ー「ジョー選手を交代できるようになった」とも言えるのでは？

チームが進む中で、何ができるか。みんな一緒ですよ。いてもらわなければ困る選手だし、ずっと出てくれたほうがいい選手だと思います。そのためにどうするか。彼をもっとグレードアップさせなければいけない。それはチームの課題でも彼の課題でもあります。去年とは全然違いますからね。だから、同じことをやっていればいいわけじゃない。みんなが足りなくなるんですよ。自分たちがグッと上がるからまた足りなくなる。ずっとその連続です。だから特別なことではないですね。

ーC大阪戦では選手たちにまた新しいものを見せてもらいたいですね。

そうですね。上がっていかなければいけないんで。みんながやる気に満ちているんでね。俺たちもやる気に満ちないといけないね（笑）。大丈夫ですよ、やる気に満ちていますから（笑）。

ー監督自身も日々の中で新たな発見をしているのでしょうか？

ありますよ。毎日変わっています。昔とは頭の中が全然違っていますね。だから昔のことを言われるのは恥ずかしいですよ（笑）。「そんなことをやっていたんだ」ってこともいっぱいあるから（笑）。アイデアなんていくらでも出てくるんでね。選手たちと作っていくもので、同じことはないですから。同じだったら、とっくに飽きて辞めちゃいますよ（笑）。