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明治安田生命J1リーグ第9節 広島戦後 監督会見

284月

4/28(日)、明治安田生命J1リーグ第9節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでサンフレッチェ広島と対戦し、1-0で勝利。試合終了後、グランパスを率いる風間八宏監督が監督会見に臨みました。


風間八宏監督


前半はほとんど、相手をどう崩すかというところに特化していたと思います。中でもかなり崩せていたと思います。ただし、まだまだ見えている部分を現実にできていない部分がありますので、そこにまだ大きな可能性があるなということ。もう一つは、少し疲れて自分たちのリズムが出ない時でも、選手の意識が常に一つになっていました。この前後半を通して、素晴らしい試合だったと思います。


―前半の立ち上がりは少し苦しみましたが、時間とともに崩せるようになりました。その点については、どのように考えていますか?

相手を見ながらサッカーをできるようになったこと。立ち上がりから見えている部分はすごく多かったですし、そこで少しのミスが。あのようなところでは、細かいミスが自分たちの成功を邪魔します。ただ、我々のトレーニングではもっと狭い中でやっているので、そういう意味で彼らの目は、はっきり見えていると思います。あとは技術を上積みしていくこと。そこに尽きると思いますし、あまり(試合中に)変化したようには思いません。


―前田直輝選手を開幕戦以来のスターティングメンバーで起用しました。前田選手のどのような点を評価して起用したのでしょうか?

彼はいろんな可能性を持っている選手ですが、自分の中で少し考え過ぎてしまうところがある。もっとシンプルに考えると彼の良さが出せる。スピードがあり、選択肢も沢山あり、ボールも持てますし、点も獲れます。そういう意味で、自分にもっともっと自信を持って評価すればいいと思います。それが少しずつ自信になって出てきていると思いますので、今日のゴールでまたいつも通りの自信を持った彼になってくれれば、大きな力になりますし、そこは期待したいと思います。


―「選手の意識が一つになっていた」との言葉がありました。前線から一番後ろのキーパーまで気持ちが入っていたことも一つの勝因だと思います。

みなさんがよく「気持ち」という言葉を使いますが、気持ちだけでは闘えません。何が自分たちの基準か、どこに立って何を狙うかというものがはっきりあるからできることで。気持ちはなくては困るので、技術が上がってきたのではないかと思います。


―監督は常々「攻守は分けて考えない」とおっしゃっています。これでホーム4試合連続の完封勝利となりましたが、その要因はどこにあると考えていますか?

辛抱強くなってきているとは思いますが、守備と攻撃を分けて考えず、常に自分たちが攻撃をするということ。自分たちの距離、枠の中に相手を常に押し込んで試合をするということ。後半の悪い時間帯も、もう少し自分たちでボールをもらい出せば良かったとは思いますが、それをやめてしまった、疲れてしまったと思います。なんとか試合には勝っていますが、その前にもっと仕留めなければいけない場面が毎試合何度もありますし、そこのところはこれからの課題だと思います。