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明治安田生命J1リーグ第6節 鹿島戦 前々日監督会見

34月

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本日4月3日(水)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第6節の鹿島アントラーズ戦に向けて、風間八宏監督が記者会見を行いました。


風間八宏監督


―前節は満足しないのが難しいような試合内容でした。今週もやることに変化はないですか?

もちろん。やっぱり自分たちの中ではまだまだ付け加えていかないといけないことはたくさんある。ただ、自分たちの描いたものが、しっかり絵として描けたかなと思います。


―一つ上を目指していく中で、それは大事なことになるのでしょうか?

どんどん変わっていくのが俺たちのサッカーなので。いつも言っているように、これが形で、ここで止まっているわけではないから。それは自分たちで描いていくもの。もっともっといいものが描けると思うし、それから彼らの中で今までしっかりやってきたことを正確にやる。それをみんなができるようになれば、もっともっと変わっていくのでね。


―自信をつけながら前進しているのでは?

しっかり自分たちが思ったことをやろうとしてやれたら、またそれはどんどん明確になってくるのでね。そしてそれはどんどん確信に変わっていく。ただし、いつも言っている通り、自分たちはそこが止まってはいけないので。そういう意味ではみんなの意識はいい意味で変わっていない。そこはすごく感じています。


―シーズンの始めから、攻守の切り替え、連続性という点を強調していました。それがすごく表現できていると思います。それは積み重ねの結果だと考えていますか?

自分たちがボールを持つのではなくて、ゴールまでいっているということ。無駄がなく、速くゴールまでいっている。仕留めたらこの前のような試合になるし、仕留めきれなかったらちょっと苦戦することもあると。それくらいの感覚にはなってきている。ただ、俺たちはボールをつなぐチームではない。ボールを持って、ゴールまで行くというチーム。そういう意味では、全く違う形のものがどんどんできていると思います。


―そこがうまくいっているから、ボールを取られた時もうまくいっていると。

いつも言っているけど、取られるも取られないもない。最初からあんなことをやろうとしても、ボールを持てないチームができるわけがない。当たり前の話だね。だから連続とはそういうこと。これでもっと取られなかったら何も起こらない。それはずっと言ってきたことと同じ。


―選手たちはハードワークという部分も良かったです。選手たちは自分たちから動いていたように感じました。

自分たちのリズム、スピードがどんどん上がっているので、その中に全員が入ってこないといけない。連続ということは、考えている暇もないから。その連続をずっと続けられた時に、初めてチームになる。一人もその中で遅れる選手が出ていない。途中から出てくる選手も含めてね。そういうことではすごく良くなっていると思う。ただし、これはまた変わっていくのでね。その時にどれだけの選手がそこに入れるか。それから、そこの中を自分たちでどう作るか。頭の速さじゃないね。本当に連続。考えている暇がないくらいの中でやっていければいいと思います。


―これから正確性が上がっていくという部分が最初の変化として見えてくるのでしょうか?

そう思うよ。もう一つは、正確性が出てくれば、実際に今でもそうだけど、パススピードが上がってくる。だんだん点が見えてきているので。ただそれでズレてしまうことも多々あるので、そういう意味ではそこのところがもっと明確に見えるようになれば、これ以上のスピードになってくる。


―それはゴール前に限らず、全体的に速くなっていくのでしょうか?

でも今はゴール前ばっかりだよね。そこのクオリティーがなければ、ボールを持っても意味がないので。特に俺たちにはゴール前の答えがあるから。どうしたら崩せるというのがあるから。自分たちでこのまま続けていく。あとは言い続けている質のところだよね。見えるものが点で見えるか、面で見えるか、線で見えるかで全然違う。そういうものを見えるようになってくれば、もっとおもしろくなると思う。


―勝ち負けはあくまで結果ですが、鹿島、横浜FMとのアウェイ2連戦となります。この二つの結果次第では、もっと勢いが出てくるのでは?

どこのチームも強いと思う。ただ、どこのチームと対戦するからと言っても、俺たちのやり方が変わるわけではない。自分たちのもので相手を包み込んでしまう。それをどんな相手でも、どれだけできるか。そこが一番の焦点なので。そういう意味では対戦相手を特別に意識することはないね。


―いかに巻き込むかということですね。

そういうこと。自分たちのテンポでできるか。だから、自分たちが成立すれば、相手は成立しない。自分たちが成立しなければ相手が成立する。それが俺たちのサッカーだから。しっかり自分たちを成立させる。


―今シーズンの和泉選手のパフォーマンスをどのように見ていますか?

和泉がなぜそうなったかというと、周りが見られるようになった。最初は前に置いていても、見えていなかった。彼はこの2年、いろいろなところで目を開く作業をしたし、俺たちもさせた。それで今はしっかりと、いろいろなものが見られるようになったね。特に相手が見えるようになった。ボールロストがなくなったよね。それは彼がいろいろなポジションをやったことで、目が開いたということ。では彼が多くのポジションをできたのはなぜか、そのポジションに置いて試されるチャンスがあったのかというと、それは彼の1対1の強さ。それを今度は自分の目でどれだけのことができるか。ここ2年で見えるところが増えてきて、彼はどこでやっても彼のプレーができる。一番大きなことは、彼が余裕を持って相手を見ているということ。これが一番の成長だと思います。

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