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明治安田生命J1リーグ第3節 G大阪戦 前々日監督会見

73月

本日3月7日(木)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第3節のガンバ大阪戦に向けて、風間八宏監督が記者会見を行いました。


風間八宏監督


―昨日はルヴァンカップで神戸と対戦しました。

すごくいい試合をしたと思います。若い選手たちがプレーの重みを分かっていないところはありますけど、大ケガをしなかった。そこのところは良かったと思います。それ以外の部分では、みんなすごくいいプレーをしてくれました。次のリーグにつながるのではないかなと思いますね。


―若さについてはどのように見ていましたか?

彼らの中では“やりたいこと”が先に出てしまうんですよね。残りの何分かに同点にされる、もしかしたら逆転されるというのは、サッカーで起こり得ることですけど、それもすべて自分たちが起こしていることなんです。裏を返せば、それだけ力がついているということでもあるんですよ。相手にやられた場面というのはほとんどないわけですから。自分たちで高めていく。普通のミスではなくて、彼らの中ではチャレンジでもあるわけですから、そこの部分をまたやっていってもらえればいいと思います。90分を通してきっちりとやりきることがすごく大事。実際にやりきっている選手もたくさんいるんでね。良かったと思います。


―途中出場した選手は、「残り時間で何をするか」を理解した上でピッチに入っていけたと思いますか?

そうですね。先ほど言ったように、ミスというのは教訓です。次にやらなければいいんです。途中から出ていってできなければ問題だけど、今の選手たちはみんな「自分が変えてやる」、「自分が決めてやる」という気持ちでいるので。そこのイメージがはっきりしているので、力がついていると感じます。


―そういう力を前半から出せると、さらに良くなるのでしょうか?

試合は90分間なんでね。ずっと圧倒して点がぼんぼん入ればいいですけど、相手が元気なうちはそう簡単にいきません。プロですからね。どこかの中学生とやるわけではないので、そんなに簡単にいくとは思っていませんよ。“90分のゲーム”というのはそういうことです。


―相手との駆け引きがキーワードになってきますね。

そうですね。彼らの中でそれを一つずつ覚えていければいいと思います。自分たちが“受け入れる”のではなく、相手に“受け入れさせる”。そうすればまったく違ったことになります。実際に昨日の試合、後半は半分(相手コート)でやることができた。そこの確認ができたと思います。


―仕掛けそこなったのか、それとも受け止めてしまったのでしょうか?

それは個人のところでもあるんですけど、どうしたら自分たちのテンポでいけるかを、明確に理解していない選手が何人かいました。ただし、それに関してハーフタイムに言えばやれる。つまり、理解はしているということです。


―いかにやってもらうかですね。

自分たちで気づいてやってくれればいいんだけどね(笑)。自分たちの中で変えていってくれるのが一番いい。90分の中ではいい時も悪い時もあります。前半をしのいで後半に押し返したというのは、彼らの理解力が高まっているということだと思います。


―ここまでの3試合を含めて、チームはいい流れで進めていると。

いつも言っている通り、一つひとつですよ。過去は関係ない。俺たちは次の試合に向けてどんな準備ができるか。それを今日もやってきたところです。


―自分たちのサッカーをやる上で、負けないことも自信になっていくのでしょうか?

自信というのは思ったことをやってうまくいった時に身につきます。ただ勝っただけでは自信にはなりません。昨日は引っくり返して勝てた試合だった。そういう意味では自信になったと思います。


―リーグ戦は2試合連続無失点中です。攻撃が機能しているからこその結果なのでしょうか?

今のところの2試合というのは、アクシデント以外のところでピンチがないですよね。(相手を)ゴールに近づけていないので、シュートもほとんどない。(相手に与える)セットプレーも多くありません。自分たちの質を上げていければもっと安定してくると思います。ただし、自分たちの技術を上げる余地はかなりあるので、これでいいというわけではありませんね。


―セットプレーの少なさは、チームとして成長した証と言えますね。

相手を入れさせていないということですからね。


―沖縄キャンプでの練習試合では多くの失点を喫していました。1カ月間でチームは修正できたということでしょうか?

あれも同じですよ。自分たちは何ができるのか、自分たちが認識していなかっただけです。相手にやられているわけではなくて、自分たちがやらせているだけ。やりながらもっとうまくなっていけば、さらにいいものになっていくと思います。