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2/26(火)トレーニングレポート

262月

※トレーニングの模様や相馬勇紀選手、丸山祐市選手のコメントは会員様のみご覧いただけます。

2月26日(火)、チームはトヨタスポーツセンターにてトレーニングを行いました。


本日は室内でのウェイトトレーニングからスタート。続いてピッチに移動し、ウォーミングアップとボール回しを行いました。その後は横幅を縮めたハーフコートでライン突破のトレーニングとミニゲームを行い、この日のトレーニングを終えました。練習終了後には菅原由勢選手が突撃取材を実施。昨日25日(月)に 22歳の誕生日を迎えた相馬勇紀選手に今年の抱負を聞いています。


また、本日はキャプテンとしてグランパスの開幕戦勝利に貢献した丸山祐市選手のインタビューをテキストでお届け。鳥栖戦の振り返りや『デジっち』で大活躍した米本拓司選手へのコメントをお届けします。



丸山祐市選手


ー開幕戦は結果的に4−0という大差がつきました。そうなった要因について、どのように考えていますか?

グランパスは前半からしっかりボールを握れていたと思います。ハーフタイムの時に、監督から攻撃のフィニッシュの部分について指示がありました。後半にそれをしっかり修正できたことが、開幕戦の勝利につながったと思います。また、先制点の前には2度の大きなピンチがありました。それをミッチ(ランゲラック)がしっかり防いでくれたことも重要なポイントになったと思います。


ー昨シーズンのグランパスは試合の入り方に苦労した印象です。開幕戦の立ち上がりで意識したことは?

開幕でアウェイ戦ということもあり、みんなに硬さがありました。ただし、最初は前線から追っていこうと話していて、それを実行できたと思います。


ー最初のチャンスは鳥栖。ロングスローからフェルナンド トーレス選手にシュートを許しました。先に好機を与えたことで、心理的な変化が生じましたか?

いや、そこまで変わらなかったと思います。僕がしっかりやれば良かった話ですね(苦笑)。あの場面を受けて、メンタル的な変化はありませんでしたよ。その場面よりも、後半にトーレスのシュートがポストにあたったところ。あの時間帯は少し危ないなと感じていました。あそこを耐えられたのが勝利の要因の一つになっていると思います。


ーグランパスはボールを保持しながら攻撃を仕掛け、鳥栖はカウンターからの一発を狙う。そういった展開で時間が推移していきました。その時に守備面で意識していたことは?

リスクマネジメントは意識していました。例えば、右サイドの選手が上がった時に、左サイドの選手を(中央へ)絞らせたりと。カウンターというのが鳥栖の狙いだったと思います。開幕戦は集中力が途切れがちになるものなので、お互いに声を掛けながらリスクマネジメントを図っていました。


ー鳥栖のカウンター時、金崎夢生選手が右サイドで起点になっていました。それにより、丸山選手は中央でトーレス選手とマッチアップする場面が多かったと思います。トーレス選手との駆け引きで意識したことは?

前を向いたら、どこからでもシュートが打てる選手です。なるべく前を向かせないことを意識していました。ファウルぎりぎりの守備で止めようと考えていましたね。


ー吉田豊選手、米本拓司選手、ジョアン シミッチ選手と新加入組が周囲には多いフォーメーションでした。彼らとの連係にあたり、どのようなプレーを心掛けていましたか?

攻撃に関して言えば、すぐにジョアンへボールを預けていました。ヨネ(米本拓司)と豊に対しても同様です。1点目こそ攻撃面での仕事をしましたけど、基本的には簡単に(ボールを)さばいて、あとは彼らに配給を託していましたね。守備面では豊とコミュニケーションを取ることが多かったです。原川(力)選手が裏を狙っていたので、僕らの距離感をはじめ、2人でいろいろと話し合いながら対応していました。ジョアンとヨネに関しては、相手がロングボールを多く使っていたので、いつもよりもプレスバックを速くしてくれという話をしていましたね。


ーシミッチ選手は日本で初の公式戦となりました。実戦の場だからこその発見はありましたか?

元からポテンシャルが高いことは分かっていました。簡単にボールを預けて、あとは自由にやらせてあげる。そうすることで、彼の特長がより生きると思っていましたね。2点目も3点目も、ジョアンのパスがすごく良かったからこそ、得点が生まれました。これからも簡単に預けて、自由にプレーしてもらいたいと思います。


ー前半の内容をどのように評価していましたか?

前半の戦いの中で悪い流れはありませんでした。そこで継続しつつ、修正しようと。相手に中を締められていたので、攻撃の部分で外にボールが逃げがちになっていました。「より中に」というのが監督の狙いだったと思います。そこでハーフタイムに監督から「より中にボールを当てよう」と意識させられました。後半は時間が進むにつれて、鳥栖自体が徐々に中を締めきれなくなってきたことも相まって、チャンスが生まれたと思います。


ーピンチの後に先制点が生まれました。アシストを記録しましたが、丸山選手があの位置にいたことも驚きでした。

なんでいたんですかね(笑)。監督からは常にボールに関わる意識付けをしてもらっていました。タイミング良くジョアンからボールをもらった時、前を見たらジョーがいい形でボールを受ける準備をしていたので、僕はそこに出すだけでした。あとは「ジョー、お願いします」、「ありがとうございます」という感じでした(笑)。


ーボールを受けてからパスを送る時、ジョー選手とはアイコンタクトのようなコミュニケーションがあったのでしょうか?

アイコンタクトはありませんでしたよ。ただトラップして前を向き、前にパスを出すというイメージをしていました。早いタイミングでジョーが目に入ってきて、右足にしっかり出してあげることができました。


ージョーの右足に出すことを意識していたんですね。

ジョーの左足側に相手がいたので、右足に出してあげれば、キープできると思っていました。右足には出しましたけど、その後はジョーがすごかったですね。


ー試合後には「先制後にもう1点を取りにいくのか否か難しさがあった」と語っていました。その難しさをどのように解決していったのですか?

得点した後は気が緩んで失点することも多いので、初めに全員で「5分は耐えよう」という話をしていました。その後、思っていたより相手がアグレッシブに来なかったこともあって、自分たちでボールを支配できました。そうなったので「もう1点を取りにいけるんじゃないか」という流れになりました。そこは話し合ったわけではないですけど、全員で共通の意識を持ってプレーできたと思います。


ーその後は途中出場選手の活躍もあり、最終的には4得点。丸山選手はこの試合で何が改善されたと考えていますか?

シーズンが始まる前から、監督はもちろん、僕自身も競争という部分を意識していました。交代選手がしっかりチームを活性化させられたことは、本当にプラスだと考えています。これからも練習でしっかりとした競争をしていれば、そういった選手が出てきてくれると思います。全員がいい準備をしているからこそ、鳥栖戦では交代選手が活躍できたと思いますね。


ーこの開幕戦を総括すると、どういった試合になったと思いますか?

結果的に4−0で勝利できたことは良かったと思います。だけど、実際は長いシーズンの中の、たかが1試合に過ぎません。まだまだ改善すべき点もたくさんあります。ここからは対戦相手に分析されて、難しい試合展開になるゲームも多くなると思います。決してこの結果が、僕らの実力のすべてを示しているとは思っていません。


ー余談ですが、グランパスの『デジっち』が大好評。ファンクラブの会報誌では「ヨネをいじっていきたい」と語っていました。彼の弾けっぷりはいかがですか?

僕自身はもちろん、東京時代のヨネを知っている人はびっくりですよね(笑)。僕も「いじっていく」と言っていましたけど、結局は千葉(和彦)さんが全部構成してくれたんです。ヨネ自身も「名古屋は楽しい」と言っていましたよ。それが良くも悪くも地上波で流れたのでね。ヨネにとってそれがプラスかマイナスかは分かりません。でもヨネは……やりましたよね(笑)。


ーチームのいい雰囲気が伝わってきた気がしました。

誰もがいじれるし、いじられる。ヨネも後輩からいじられるのは慣れていなかったと思います。それでもヨネはすごく楽しくやっていますよ。ピッチ外ではそういういい雰囲気がある。一方のピッチ内ではいい集中力を保って、いい競争ができています。今は本当にいい雰囲気の中で毎日を過ごしていけていると思います。