11/24(土)、明治安田生命J1リーグ第33節が行われました。名古屋グランパスはエディオンスタジアム広島でサンフレッチェ広島と対戦し、2-1で勝利。試合終了後、小林裕紀選手、和泉竜司選手、相馬勇紀選手が試合を振り返りました。
小林裕紀選手
―今日の試合を振り返っていかがですか?
みんなが勝ち点3を目標にやってきたので、結果が出て良かったと思います。
―1点目のシーンを振り返ってください。
ジョーが決めてくれて良かったです。素晴らしかったですね。
―小林選手の得点が決勝点となりました。
ラッキーな部分があったと思います。相手からしたら不運ですし、うちからしたらラッキーでした。ただそれもゴールなので、喜んでいいのかなと思います。
―理想的な逆転勝利だったのでは?
リーグ戦のなかった期間で、この試合に向けていろいろなことを想定して、みんなで話し合いながら準備してきました。失点すれば厳しくなりますし、得点すれば楽になりますけど、失点したからといって負けが決まるわけではないです。立て続けに失点しないことを全員で意識していました。すべては結果論ですし、2-1で勝てたことがすべてを物語っているのかなと思います。
―次節に向けての意気込みを教えてください。
勝たなくてはいけない状況というのは変わりません。もちろんどの試合も全力で勝ちにいきますし、「この状況だから勝たなくてはいけない」というわけではないです。ただ、来年にどこのカテゴリーで戦うかを考えた時に、このクラブは二度とJ2で戦ってはいけないと思っているので。そこの責任感は1年を通して自分なりに考えてやってきました。最後に結果を出して、みんなで笑いあえたらいいと思っています。
和泉竜司選手
―本日のゲームを振り返ってください。
こういう試合をしっかり勝つことが大事です。当然いい内容とは言えないですけど、リーグ終盤になって残留争いをしている中では、こういう勝ち方は大事だと思います。我慢強く耐えて、勝ちきったことは次につながるはずです。ただし、今日勝ったことは良かったですけど、次に負けたら意味はありません。しっかり次の試合で勝って残留を決められるようにしたいです。2年前も相手は湘南でした。僕自身はピッチに立つことはできなかったですけど、あの借りは返したいと思います。
―試合の入りは良かったものの、徐々に相手ペースになっていきました。
少しずつ相手のプレッシャーを剥がせなくなってきた中で、悪いボールの失い方もありました。なかなかシュートで終われなかったですし、相手陣地の高い位置でボールを持てなかったです。背後を取るであったり、しっかり出して入っていくであったり、そういう部分で(足が)止まっていたところがあると思います。だだ、失点した後に逆転できたことは良かったです。
―得点のシーンは人数を掛けた攻撃を仕掛けられていました。
追い越すことであったり、前に出して走り出す部分ができている時は、高い位置まで運べるし、クロスまで行けていました。それをいかに90分間継続してやれるかが大事になると思います。
―後半は相手ペースの試合となり、守備に追われる時間が増加しました。
ちょっと間延びしつつありましたけど、そこでバラバラにならず、自分たちの前でボールを持たせることができていました。落ち着いてプレーできていたと思います。チームとしてやることを一つにできていましたね。ただ、正直あれだけ攻められていたら、キツいはキツいです。マイボールの時間をもっと増やしていければ良かったですけど、耐えたのは大きかったと思います。
―和泉選手自身もクロス対応が多い試合となりました。
失点は自分のマークのところでヘディングをされて、そのこぼれから生まれました。クロスは相手の特徴的な部分でもあります。そこに関しては、集中しようと話していました。だいぶクロスを上げられましたけど、ギリギリで対応をできていました。そこは良かったと思います。
―ピッチ内で守りきろうという意識を持ってプレーしていたのですか?
そうですね。「もう1点」というよりは、攻めることでスペースを空ける方が嫌でした。自分の3バックの後も(前線へ)出て空けるよりは、スペースを埋めることを意識しましたね。相手もサイドの背後を狙っていたので、ウイングも下げさせて5バックみたいな形で守ろうと話していました。相手の特徴を消せば、ロングボールを放り込むしかなくなると思ったので、あれはあれでいいと感じました。
―他会場の結果を見て、チーム全体はどのような反応でしたか?
他の試合は自分たちで決められないので。分かりやすくなりましたよね。最後に勝てばいいだけです。当然それを目指してやっています。引き分けでいいと思って臨む試合も良くないと思うので、最後は勝って残留を決めたいです。そのために1週間準備して、また来週も勝って、ホームでファン・サポーターと喜びたいです。
相馬勇紀選手
―上位の広島を相手に2−1で勝利を収めました。今日の試合を振り返ってください。
序盤はどんどん仕掛けられる時間があったので、そこを得点に結びつけたかったです。守備の面では何度か危ないシーンがありましたけど、しっかり勝ちきれたところが良かったと思います。
―前半は両サイドを起点に攻撃を組み立てていました。
左サイドから攻めている時は、あまり(右サイドへ)変わってこなかったですけど、相手も左サイドに寄るので、逆に展開されてきた時はビッグチャンスになると思っていました。そこは行ってやろうと意識していました。
―日本代表選手とのマッチアップになりました。
最初は2、3本行けたので、そこでクロスを合わせたかったです。佐々木(翔)選手のような代表でやっている方は、試合の途中から自分が縦に行くのを警戒していました。とはいえ、そこで一つ逆を付けた場面もありました。そういったように、試合を見ながら相手の動きの逆を見られるようになりたいと感じました。
―先制された直後に追いつくと、前半のうちに逆転。ボックス内に人数を掛けた攻撃を仕掛けました。
その通りですね。ジョー選手のところで優位になっていたので、そこをうまく使うことができました。
―後半は相手にボールを支配される時間帯が増えました。
2−1で勝っているという状況で、どうゲームを進めていくか。そこでもう1点取りに行くには、リスクが高かったと思います。今回はあと2節でしっかり勝ち点を取らないといけない状況だったので、引いてリスクを軽減させた上で、ゲームを動かさないといけませんでした。そこで相手主導になってしまったと思います。
―試合を通して得点に直結するプレーを意識していたのでは?
結果ということしか自分は考えていないので、守りきったという結果は良かったと思います。ただ、数字が増えていないので、次につなげなければいけないですし、もっと努力しないといけません。
―片方に固定されることなく、両サイドでの出場が続いています。
左で出ても右で出ても、相手がどこに立っているかと、味方の特長を考えてプレーしています。なので、そこまでポジションは意識していないですね。
―J1残留は最終節の結果次第となりました。どのような準備をしていきたいですか?
いつもと変わらず、1週間で勝ちきる準備をするというところですね。湘南さんは自分が練習参加をさせてもらってチームです。ハードワークをして、簡単に隙が生まれません。そういう時は本当に一瞬の隙を仕留めきることが大事になるので、そこを意識したいと思います。