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明治安田生命J1リーグ第18節 札幌戦 前々日監督会見

2610月

本日10月26日(金)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第18節の北海道コンサドーレ札幌戦に向けて、風間八宏監督が記者会見を行いました。


※監督会見動画は会員限定となります。


風間八宏監督


―今週の練習は「ボールを奪われない」というところを強調していたように見えました。

ずっとそうですよ。丁寧にやることです。無駄なボールロストがピンチになっていますから。プレッシャーがある中でボールを奪われてしまうのは仕方のない部分もあるけど、プレッシャーがない場面で奪われる場面があったんでね。これはずっと言っていて、ずっとやっていることです。ゴール前まで行けばすごく面白い攻撃ができるから、そこまでボールを持っていくことが大事です。今週、多少はそこを強調してやったのかなという感覚ですね。


―それは前節の柏戦の内容も含めて、ということでしょうか?

結局は自分たちによるミスがもったいないので。ミスとはどういうものかをみんな理解しているはずです。大胆に冷静にやれればしっかりとボールは動きます。ゴール前まで行ければチャンスは作れると思っています。


―「大胆」と「冷静」のバランスは難しいところなのでしょうか?

そこは皆さんが感じる通りだと思います。大胆と冷静は真逆のことのように思えるけど、それは違います。大胆というのは、常に相手に攻撃を仕掛けること。ボクサーであれば、何もしていない状態だと殴られるだけですけど、殴りにいこうとすると相手は怖がりますよね。言ってしまえば、「大胆に」って言うほどでもないんですよ。それは当たり前の話であって、プレッシャーを感じないというか、「来るなら来い」という意識でいれば、(相手にとって)ボールを持っていることが怖くなる。そこのところを選手につけていってもらえれば面白いと思います。これは永遠のテーマだと思いますね。


―柏戦で無失点に抑えた点は、手応えの一つなのではないでしょうか?

大事なことだとは思いますけど、自分たちが奪ったボールをすぐに失ってしまったり、何でもないようなところで狙いすぎてロストしてしまったところがあります。そういうところはすぐに変えられると思うので、なくしていきたいと思います。


―今週の前半はボールを動かす練習に取り組んでいました。ボールの運び方について指導していたのでしょうか?

いろいろありますよ(笑)。あの中で自分たちの距離でやるということ、そしてその枠を飛び越していくということです。自分の立ち位置をどう崩していくか。もし奪われたのであれば戻るということ。攻守両面のトレーニングです。自分がどこにいて、(周りの状況が)どうなっているかを見続けるというトレーニングですね。横に広いエリアでやったりとか、人数を変えてやったりとか、いろいろやっている中で、一番大事なのは自分が何をすべきか、何が見えているかということ。それを徹底的に意識させています。「見えている」というのが一番の自信ですから。攻撃でも守備でも見るということ。戻りながら見るというのは難しいですよね。どこに戻ったら見えるのか。ボールよりも後ろに下がることも大事です。攻撃でもそうですよ。見えていないのであれば見えている選手に渡して、次の瞬間にすべて見るとかね。「見ること」がテーマなので、何が見えているかが大事。立ち位置と習慣ですよ。どこに目を置いておくかも含めて、トレーニングしてきました。


―28日の札幌戦から連戦となります。常にベストなメンバーで臨むという姿勢に変わりはありませんか?

それしかないですよ。もとからそこまで人数がいるわけでもないですから。いつも言っているように1試合1試合です。シーズンの中では何が起こるか分からないので一つずつやることです。その都度、いい選手たち、一番いい形でやりたいと思っています。


―左のウイングバックにおいて様々な選手を試しているように見えました。監督が求めているものはなんですか?

一番は理解力ですよ。理解できている選手が11人そろっていればいいけど、まだまだ足りない部分ではあります。理解力がある選手というのは、何を見なければいけないか、何をすべきかを的確に選び続けられる選手です。そういう選手がかなり増えてきているとは思いますけど、全員ではないんでね。意外と簡単なことだとは思うんだけど(笑)。


―連戦を乗り越えていく上で、飴と鞭のどちらが重要だと考えていますか?

俺は鞭を持っていないから、飴をどのぐらいあげるかだね(笑)。ただ、選手は自発的にやってきているので、何か特別なことをする必要はなく、今あるものを少しでもいい方向に持っていき、面白い攻撃が増えればいいなと思っています。選手も自覚しているし、どんどん言葉も通じるようになってきているので、楽しみにしています。


―第6節の札幌戦は0−3で敗れました。前回対戦時に比べて、どのような成長があったと思いますか?

あの頃はメンバーも固まっていなかったし、若い選手を使いながらという状況でもあったので、まったく違うものだと思います。1週間の中でも必ず変化をしてきているので、比べようがないですし、前回の映像を持ってきてもあまり意味がないと思います。チームは日々成長しているので、比較することが難しいですよね。まったく違うものですから。


―宮原和也選手の回復は順調ですか?

順調だと思います。どこまでが順調なのかは分からないですけど(笑)。グラウンドに出るようになってきていますし、早い復帰を願っていますけど、一番は完全に治すことですね。

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