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明治安田J1リーグ第16節 京都戦後 監督会見

115月
5月11日(日)、明治安田J1リーグ第16節が行われました。名古屋グランパスはサンガスタジアム by KYOCERAで京都サンガF.C.と対戦し、1-1で引き分け。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


予想どおり非常に激しい展開になり、インテンシティが非常に高いゲームになりました。そういうなかで総力戦、どちらも同じように、向こうもけが人が出ているなかでの戦いだったと思いますが、それはどのチームも同じ条件だと思います。我々は中4日空いたとはいえ、中2日の試合をしてダメージもありながらというなかで、今日は蒸し暑い中でしたが、選手は最後まで相手に走り負けないということをやってくれたのではないかと思っています。前半にセットプレー絡みで先制でき得るチャンスがあったと思いますので、ああいうところでしっかりと決めていれば、また違う展開にできたかもしれません。ただ、先制されたなかで最後に追いついて終われたということ、アウェイで非常に調子のいい京都を相手に勝点1というのは悪い結果ではないと思います。こういうゲームを続けることで、今の自分たちの状況を好転させていけると思います。今日も本当に全員がよく闘ってくれたと思っています。次節もアウェイゲームということでまた難しい試合になると思いますが、みんなで力を合わせて、勝利を目指して闘っていきたいと思っています。


ー強度の部分では、球際や競り合いもそうですが、ミスをミスにしないということがよくできていたと思います。

そこで負けていたら京都とは試合にならないと思いますので、選手たちも十分理解したなかでしっかりプレーをしてくれたと思っています。


ー同点弾は何人も絡んで奪い取りました。あらためてゴールシーンを振り返っていかがですか?

うちらしい、相手に襲いかかるようなスピーディーな攻撃から得点が生まれたと思いますので、ああいう姿勢を、誰が出ても初めから出せるようになってくるとまた迫力が出てくると思っています。山岸(祐也)が90分プレーできたことは、攻撃の部分では非常に大きな結果だったと思います。まだまだ万全ではないのかもしれませんが、まずはしっかりと90分やれたので、非常に大きな戦力が戻ってきたと感じています。


ー稲垣祥選手の得点感覚はどういった部分が優れていると感じていますか?

とにかくゴール前に入っていくことがすごいと思います。まだ得点シーンを見直していないですが、たぶんハーフウェーラインぐらい、もっと手前ぐらいから走ってあそこに追いついて最後に押し込んでいますので、彼のそういう部分が結果につながっていると思っています。あとはもう強い気持ち。「ゴールを決めてやるんだ」という気持ちがこのチームの中で一番強いのかもしれないです。それぐらい彼のところにボールが転がってきますし、仕留める技術もそうですし、気持ちも非常に強い選手だと思います。


ー失点についてはどう捉えていますか?

寄せが甘かったと思います。途中で体をひねっていたので、あそこはもっと正面から寄せると。もう一歩寄せるだけで、たぶんボールは違う方向に飛んだと思います。寄せが甘かったことで、長沢(駿)のところにボールがいってしまったと思っています。もちろんアンラッキーな部分はありますが、やはりそういう寄せ方一つ、ディテールの部分にこだわるということをし続けないと、ああいう失点は今後も出てきてしまうと思いますので、あそこはしっかりと反省しなければいけないと思っています。


ー前半はボールを奪う位置が自陣寄りでしたが、それはある程度想定どおりだったのでしょうか?

サンガは前節の終盤、福田(心之助)が決勝点を取った形を踏襲してきたと思います。セットプレーやけが人の状況もあってああいう形になったと思いますけど。とはいえ、我々もトップ下の形でスタートしたので、3−3−4であれば、もう少し高い位置から和泉(竜司)なんかが鈴木(義宜)にいけば、もう少し違った形になったと思います。それは試合の途中に和泉に話をしましたが、(ジョアン)ペドロなんかがふらふらしていたので、そういうのもあって和泉がうまくバランスを取りながらというような形で対応していた部分がありました。それで思っていたよりも若干低い位置になる場面があったと思いますが、3−4−3同士なので、ハメ込んで取ったときはいい形で取れている部分もあったと思います。そこは選手たちが相手の状況を見ながら、いきながらもバランスを取りつつというような形でうまく対応してくれたのではないかと思っています。こちらとしてはメンバー表を見て、たぶん3−4−3でくるんだろうなということで、そうきた場合はミラーでどんどんハメにいこうという話をしていました。それを分かった上で、選手が自分たちでうまくアジャストしながら戦ってくれたのではないかなと思います。