NGE

明治安田J1リーグ第7節 横浜FC戦後 選手コメント②

293月
3月29日(土)、明治安田J1リーグ第7節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで横浜FCと対戦し、2-1で勝利。試合終了後、和泉竜司選手、シュミット ダニエル選手が試合を振り返りました。

和泉竜司選手


ーいろいろな葛藤があったなかでの勝利だと思います。あらためてこの勝利はいかがでしょうか?

チームとしても、個人としてもすごく苦しみましたけど、僕自身のゴールもそうですし、このホームで勝利できて、また一つチームとして前向きな部分が出てきたなと感じています。先週のルヴァンカップも含めて、チームとして助け合いながら全員で闘っていくんだという強い想いが試合に出ていると思うので、そこをベースとして持ちながら、よりいいサッカー、強いグランパスを見せていけるように、みんなで頑張っていきたいなと思います。


ーリーグ戦の勝利まで長かったですね。

そうですね。ただ、ここからだと思っています。まだ7試合終わっただけでまだ31試合残っているので。もっともっとやらなければいけないですし、今日に関してもしっかりと「0」で終わらなければいけない試合だったので、チームとしてもっと声をかけ合ったりして、集中力を切らさないようにやっていきたいです。ただ、一つ勝つというのがチームにとって重要な部分だったので、一つ勝てて、しかもホームだったのであらためて良かったと思います。グランパスファミリーと一緒に喜べる回数をもっともっと増やしていけたらなと思っています。


ーキャプテンに就任してから勝利が遠く、悔しいし、苦しいし、相当悩んでいたのではないかと思います。

個人としてはやるしかないと思っていました。当然苦しいですけど、弱音を吐いていても仕方がないので、やり続けるしかありません。やっていても結果が出ないときもありますけど、そういうときはそれ以上にやらなければいけないですし、チームとしても僕個人としても試されているなと感じていました。苦しいときにどういうプレーをするかだったり、チームにどういう影響を与えられるかというのは僕自身に求められている部分だと思います。いいときは誰でもいいと思うので、こういう苦しいときにどれだけチームを勝利に導けるかとか、チームをいい方向に持っていけるかというのはみんなが試されていた部分だと思うので、そこは常に自分に言い聞かせていました。人のせいにしたりとか、矢印を外に向けるのではなく、常に自分に向けて、今何をすべきなのかを常に考えて行動してきたつもりです。全員がブレずに、自分たちに目を向けていました。一個勝てばまた自分たちの流れ、試合にできると思うので、ここからしっかり勝ち続けていけるようにしたいです。まだまだ足りない部分もあると感じているので、そこをしっかりとやっていきながら、一個一個勝っていきたいなと思っています。


ー基本的には背中やプレーで引っ張るタイプだと思いますが、苦しい状況のなかで違う影響力の出し方を考えていましたか?

常にポジティブな声をかけるようにしていましたし、言うためにはまず自分がやらないといけないのでそこも意識していました。結果が出ていなくてネガティブになってしまう部分はありましたが、どれだけ前向きに自分たちがやっていることを信じてやれるかが大事なので、そういったことを意識して言っていました。ただ、6試合勝てなかったのは正直本当に苦しかったですし、勝つのは簡単じゃないなとあらためて感じました。これを続けていくというか、1試合1試合、勝つためにやるべきことをやっていく、それを90分やり続けるのが大事です。勝っていない試合もやれていないわけではなくていい時間帯はありました。ただ、90分間やり続けられなかったり、どこかで隙を見せてしまっていた部分があって、そこをなくしていければ自ずと自分たちの時間が増えていくというのはあるので、そこはもっとやれる部分です。今日も最後に失点しているので、まだまだ隙があるのかなと思います。隙をなくしていきながら、キャンプからやり続けていることをより高い精度で、量を出していければと思っています。


ー苦しい時期に自分を支えてくれたものはありますか?

家族もそうですし、仲間もそうだし、グランパスファミリーもそうです。応援してくれる人、勝利を待ちわびてくれる人がいたので、そういう存在がモチベーションになりました。自分のためというより、応援してくれる人や身近な人のためにやっていました。やっぱりそういう存在がエネルギーになると思います。今日こうやって勝って、あらためてグランパスファミリーの偉大さというか、助けをすごく感じました。去年もそうでしたけど、苦しいときも一緒になって闘ってくれているとすごく感じています。結果が出ていないなかで言いたいこととかもいろいろあったと思いますけど、一緒に闘ってくれているとすごく感じていました。宮崎の試合にもたくさんの方が来てくれて、どんな試合でも皆さんの想いが伝わってきて、それが自分たちの力になっているので、そういう人たちにもっともっと喜んでもらいたいです。今日3万人以上の方が来てくれて勝てたので、そういう想いがより強くなりました。

(残り: 3479文字 / 全文: 5601文字)

この続きをみるには

この記事の続きは会員限定です。
JリーグID登録と購読手続が
完了するとお読みいただけます。