稲垣祥選手
ー横浜F・マリノスのようなチームは自分たちのやり方でハメやすさがある相手で、そこはアドバンテージになるかと思います。
そうですね。自分たちがアグレッシブにいって、主導権を握っていくというところはこれまでもトライしてきていますし、そこは変わらないと思うので、そういう姿勢を1戦目から見せていけるようにしていきたいです。
ー昨シーズンの戦いでは思いきってハメ込んでいくような形がうまくいきましたが、勝ちきれませんでした。今はそこを勝ちに転がせる状況、戦力になってきていると思います。
チームとしていろいろな引き出し、いろいろなパターンがあって、時間帯によっても、選手交代によっても引き出しが増えてきているので、そういうところは自分たちの強みになっているかなと思います。そういうところを今回のルヴァンでも出していければいいかなと思います。
ー稲垣選手は「自分たちは何ができて、何ができないのかがはっきりしていて、この状況のなかでどうすればいいかが分かる」というようなことをよく話していて、そういう状況のときがこのチームのいいときだと思います。今年、いろいろあったなかで、ようやくそういうチーム力になってきたのかなと思います。
今年1年追ってくれている、ずっと見てくれている方々は結構分かると思うんですけど、チームって生き物だなというか。浮き沈みがありながら、いろいろなことを経て、積み上げていって、形ができてきてみたいなところは、本当に生き物っぽく、成長してきているなという実感はあります。
ー最近のチームで言えば、相手によっていろいろな戦い方があるなかで、稲垣選手が前にいけるかどうかがチームとして前向きに戦えるかどうかという指針にもなっているような気がします。
それも一つ、チームとしてのオプションではあると思うんですけど、絶対事項ではないと思います。自分が課されたタスクのところでしっかりやることによって、チームが上向いていく、流れに乗っていくということが一番大切だと思います。もちろん自分が前にいったらいったで、厚みを出してゴール前に入っていくというストロングを出していけますけど、それはあくまでも一つの武器で、それありきの状況ではないと思います。
ーリーグ戦では6得点を挙げていて、2021年の8得点に迫る勢いで点を取れています。偶然ではなく、確信があるから取れていると思いますが、得点に対する感覚、意識はいかがですか?
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