長谷川健太監督
ー非常にいい試合のあとに厳しい試合となりました。選手もいろいろと考えることがあったと思いますが、今週の練習での選手の様子や雰囲気はいかがでしたか?
ああなる可能性があることは分かっていたので、何とかしたかったです。ですから私自身に不甲斐なさがあったと思います。もちろん選手にタフになってもらいたいという部分もありますが、(サンフレッチェ)広島という好調の相手とのタイトルが懸かった試合で選手も全てを出し切ったなかで、その後のトレーニングでは「だいぶダメージがあるな」と。皆さんにそんなことを言うことは今まではなかなかなかったと思います。それは分かっていたので、もう少しやりようがなかったかなと。スタッフのなかでも、次の試合への持っていき方がどうだったのかと、いろいろと検証しなければいけない試合だと思っています。
ー思っていたよりも消耗が激しかったのでしょうか?
いや、消耗が激しいことは分かっていたので、ああやって会見の場で自然と口から出たというか。「ちょっとダメージがありますね」という話をあえて言ったわけではなく、本当に正直にそう思っていました。練習は極端にどうするのかとか、休みの取り方は本当にダウン、オフで良かったのかとか、そういうところも含めて、練習のなかでのスプリント回数とかは全部データが出るので、当然そういうところはコントロールしながらやっていましたが、まだ足りなかったということだと思います。特に120分間、PK戦も出続けた選手の疲労度を感じました。本来であればもう少しうまくやれるだろうなという部分は、特にディフェンスラインで感じました。ロングボールの処理で相手にプレゼントボールを出したり、絞らなければいけない状況で絞れなかったりとか、明らかなパスミスをして止まってしまうとか、あってはならないような致命的なミスを何回か犯してしまったと思います。とはいえ、彼らの今までのプレーを見てもそうですし、あの試合が悪かったからと言って、ここまでシーズンが進んできているなかでベストとは言えないですけど、ベターな選手たちだったと思います。彼らのリバウンドメンタリティではないですけど、反骨精神というか、悔しさを次の試合にぶつけて、試合で自分たちの力を示さなければいけないと思っています。
ー中3日でまた試合を迎えます。選手を入れ替えてチームをリフレッシュさせることも大事になると思います。
でも、先週に比べればそんなにかなと思っています。もちろん疲れはあると思いますが、ノーマルな感じはするので、前回みたいに疲労困憊でなかなか戻ってきていないという感じではないかなと思っています。もちろん始まってみないと分からないですし、(アルビレックス)新潟戦もタフな試合になると思いますので、そのあたりを見ながら、メンバー交代も含めてやっていければと思っています。
ー前回、延期になる前の新潟戦に向けた囲み取材では、新潟みたいな相手にはなおさら前から強度を高くいかなければ持たれてしまうし、苦しい試合になるとおっしゃっていました。同じ考え方で明日も臨めそうでしょうか?
それは何とも言えないですね。(FC)町田(ゼルビア)がルヴァンカップの1stレグでやられて、2ndレグで勝ったという試合も当然観ていますし、湘南(ベルマーレ)との試合も観ています。昨シーズンより新潟のレベルが上がっていると思いますので、非常に難しい相手だと思っています。
ー新潟の谷口海斗選手は10ゴールを挙げていて、こちらは前節で4失点しているということで、守備陣としては勝負の試合になると思います。彼らにどんなことを期待したいですか?
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