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明治安田J1リーグ第28節 湘南戦後 監督会見

248月
8月24日(土)、明治安田J1リーグ第28節が行われました。名古屋グランパスはレモンガススタジアム平塚で湘南ベルマーレと対戦し、1-0で勝利。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


早い段階で先制し、クリーンシートで勝ち切れたことはすごく大きいと思います。この試合が重要であることは選手たちも感じていて、負ければ後ろ(下位)が近くなってしまう状況でしたから、何が何でも負けられない闘いでした。“6ポイントゲーム”という気持ちで臨みました。湘南はミッドウィークに天皇杯がありましたけど、後半は割り切って「耐えられる選手を」ということで、早い段階でパトリックと菊地(泰智)を入れました。両サイドにも疲れが見えましたので、中山(克広)と徳元(悠平)を入れました。徳元が入ったのは、選手交代という部分で非常に大きいと思います。山中(亮輔)を先発起用したとき、体力が持たないと動かすのが難しかったのですが、徳元が入ったことで両ウイングバックの疲労を見ながらメンバーを代えられます。アグレッシブに闘わないといけない前線3枚と両サイドというポジションに、充実したメンバーが加わったことは残り10試合に向けて大きいと思っています。次は夏休み最後のホーム戦になりますので、しっかりと切り替えて、『鯱の大祭典』最後の試合を勝利で締めくくれるよう準備していきたいと思っています。


ー決勝点を挙げた三國ケネディエブス選手は、守備の要としていいプレーを見せました。彼の評価を教えてください。

奪ったあとのミスはありますが、セットプレーで点を取れるようになってきたというのは相手にとって脅威だと思います。


ー山岸祐也選手と野上結貴選手は、どこかを痛めたことによる交代だったのでしょうか?

山岸は脳震盪というわけではないのですが、頭を打って痛みもあったみたいなので、それも考慮しました。野上は前半に打撲をして、「様子を見ながらいけるところまで」ということでしたが、あの時間で本人が座り込みましたので交代しました。


ーサンフレッチェ広島戦の課題として挙げていた「走り負けないこと」、「タイトな寄せ」という部分を表現できたからこそ勝利につながったように思います。

後半はできたと思います。前半、キャスパー(ユンカー)も山岸も頑張ってくれたと思いますが、まだまだ足りないところはあると思っています。キャスパーは復帰後初めての先発でした。練習でかなりいい動きを見せていて、すごく楽しみにしていたのですが、早い段階で先制したということもあり、後ろに重心が掛かる戦い方となって、なかなかキャスパーの良さを出すことができなかったと思います。これから残り10試合、やってくれると期待しています。


ー前半、右サイドで狙い通りの攻撃をできていた印象です。そのあたりの手応えはいかがですか?

今日はあまりチャンスを作ることができなかったと思います。割り切って、3ポイントをしっかり取るということが大事だったと思います。


ー徳元選手が加わったタイミングで山中選手が結果を残しました。左サイドの競争が激しくなることにより、上昇気流に乗っていける感覚はありますか?

そうですね。これまでは山中をジョーカー的な感じでしか使えませんでした。フル稼働させるとデリケートな選手ですので。徳元が入ってきたことにより、彼らは非常にいい競争をしてくれると思っています。(ホセ)カラバリの状態も見ながら、左サイドの活性化につなげていければと思います。


ー湘南のセンターバックが攻撃参加してくる状況をどのように見ていましたか?

前回もそうでしたが、インサイドハーフが開いて、ウイングバックと3バックの間に入る形で時間とタメを作ってきます。そこにうちの3バックが食いつくと、ギャップに2トップが走るというデザインで、攻撃を仕掛けてきたと思っています。全部出ないとずっと持たれてしまうので、どういうタイミングで誰がいき、誰がカバーするか。空いたスペースを狙ってくるのは間違いないので、カバーができていないと潰しにいくことができません。そこは今週の練習で準備してきたところです。それがうまくいったことで、すごく危ないシーンというのは作らせなかったのかなと思います。昨年の湘南戦はインサイドハーフに抜け出されて取られてしまいました。2トップとインサイドハーフの関係は非常に厄介ですので、どのように管理していくのか、そのあたりを選手がしっかりと理解して闘ってくれたと思っています。