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【インタビュー】風間八宏監督「内容と結果を求めるエンターテイナー」

232月

風間八宏監督の就任以降、チームは様々な変貌を遂げてきたが、

2年目を迎える今シーズンもなお、その歩みを止めることはない。

「どう勝つか」にこだわり、観る者を楽しませるサッカーを――。

グランパスは内容と結果を求める指揮官の下、

「見えているものの一番上」を目指しながらJ1の舞台を戦い抜く。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部



始めに、チームとして目指しているサッカーについてうかがっていきます。改めてご自身の考え方を教えていただけますか?

風間 我々が目指しているのは「たくさん得点が取れるサッカー」です。それは自分たちだけでなく、ファン、サポーターの皆さんも望んでいることでもあると思います。そこでテーマとしてあるのは「どのように面白いチームを作るか」。ですから、試合を見てくれる方々に「グラウンドで何が起こっているんだろう?」という、ある種の「分からないこと」をたくさん作っていきたいですね。ただ、いつも言うように「どう勝つか」の“どう”と“勝つ”はセットですから、内容だけを求めているのではいけません。「最も勝つ可能性の高いサッカー」をして、結果にもこだわっています。


チーム作りにおいて風間監督が重要視している部分はどこですか?

風間 選手たちがのびのびとプレーできる環境を作ることですね。彼らが自発的にプレーすることで様々なアイデアや意外性が生まれてくるのです。そして、選手たちには自分の100%、それ以上のものを突き詰めてグラウンドに出てもらい、その上で厳しい状況を楽しんでもらいたい。日常生活において「争いが楽しい」という状況を作り出すことは難しいですけど、我々は人と争うこと、自分と戦うことが楽しいと思える集団でなくてはいけませんからね。彼らが楽しむことができれば、きっと見ている方も楽しいと思えるはずですから、そういう環境、試合をたくさん作っていきたいと思っています。


チーム作りにおいてのゴールは設定していますか?

風間 設定してはいますが、チームの状況や選手の成長によって変わってくるものです。昨シーズンを見てもらえば分かると思いますが、最初と最後では全く違うチームになっていましたからね。


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