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【インタビュー】杉浦駿吾(名古屋グランパスU-18)「結果で恩返ししたい。自分の活躍で優勝をつかみ取れればベスト」

217月

「スコアレスで勝てないときは、10番を着けている自分の責任」。大きな重圧とともに、杉浦駿吾は背番号10を背負っている。アカデミー集大成となる最終学年として、恩返しを誓う第48回日本クラブユースサッカー選手権U-18に向けて意気込みを語った。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集


7月13日に行われたプレミアリーグWESTの神村学園高等部戦で2ゴール1アシストの活躍を見せました。

杉浦 個人的にはプレーのクオリティが確実に上がってきていると感じています。もちろん、もっと伸ばさないといけないところはありますけど、けがで思うように試合に出続けられなかったなかで、久しぶりのスタメンでああいうパフォーマンスを見せられたことはすごく自信になりました。特に自分の2点目は、3点リードから1点差まで追い上げられ、チームが苦しい状況のなかで決めることができたので、すごく自信がついた試合だったと感じています。


久しぶりのスタメンでしたが、杉浦選手が中心となっていいリズムでボールが回っていた印象です。どんなことを意識していたのでしょうか?

杉浦 チームとして意識していたのは、相手の背後を取ることと、ゴールに早く向かう方法をオフザボールのときから考えながらプレーすることでした。(大西)利都が何度も背後を取ってくれましたし、自分以外にもゴールに向かうスピードを出せる選手がいたので、自分は背後を取ることと、ボランチからボールを受けること、常にボランチの選択肢になり続けることを意識していました。なので、パス回しがスムーズになっていたと感じてもらえていたのはうれしいですね。


試合を振り返ると、試合開始直後の2分に杉浦選手のアシストから大西選手が先制点を決めました。ここ最近は立ち上がりに課題があったという意味でも、大きなゴールになったと思います。

杉浦 そうですね。あそこでゴールが決まれば楽になるし、波に乗れると思っていたので、利都がゴールを決めてくれたのはチームとしても自分自身としても、本当に大きなものだったと思います。


11分にはチーム2点目となるゴールを決めました。

杉浦 最近、ファーストタッチが決まれば高い確率でシュートが決まるという感覚があるんです。あのシーンでは、右で打つか左で打つか悩んだんですけど、相手が右からきているのが見えたので、ボールを左側に置いてファーサイドに蹴る選択をしました。


余裕を持ってシュートを打てたんですね。

杉浦 はい。スプリントしてペナルティエリア内に入っていけばゴールの確率が上がって点を取れると思うんですけど、ああいうペナルティエリア付近からも決めることができたら、より自分の価値も上がると思います。ミドルシュートはもっとトライしていきたいと思っています。


プレミアリーグWESTは前半戦を終えて暫定で3位に位置しています。ここまでの戦いをどう感じていますか?

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