本日8月3日（金）、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第20節のガンバ大阪戦に向けて、風間八宏監督が記者会見を行いました。

※動画のみ有料となります。

風間八宏監督

―仙台戦の勝利で、チームの雰囲気に変化があったのでは？

それはあると思います。気分の問題でもあると思いますけどね。目に見えるものがいくつかあって、それがどんどん確信に変わってくる。そういう意味ではまだまだ足りないところはたくさんありますけど、ああいうゴールによってイメージが共有できると思います。

―特に2点目は練習通りの形でした。

頭の中で分かった上で体現できるところまでいかなくてはいけません。例え分かっていない選手がいても、あのシーンを見れば分かりますから。ただ、できるかできないかは個人の問題でもあります。ああいうシーンがもっとできるようになれば、いろいろなものが増えてきます。ずっとやってきたこと、頭の整理をしてきたことで、いくつかそういう場面が出てくるようになったのだと思います。

―新加入の前田選手が得点を決めました。

特性もありますからね。言ってすぐにできる選手がいれば、気づいていない選手もいます。その中で自分の中のものをどんどん積み重ねて、もっと増えてくればいいと思います。ゴールにはならなかったけど、できかけているシーンもあったので、それをゴールに結びつけてくれることを期待しています。

―2点目は就任当初から練習していた形でした。

サッカーは「よーいどん」ではありません。“それ”をどこで見つけるかなんです。「いつ、どこで、どう」とはいつも言っていることで、人数が多いところでも突破できるんですよ。ああいうゴールは見ている人も楽しいでしょうし、これを何回もできるようにしていきたいですね。そのためにはもっと無駄なボールロストを減らしていかないといけません。

―守備の部分ではどのような修正を考えていますか？

要するに「何が見えているか」です。「見る」というのはどれだけ情報を入れることができ、どれだけ先取りできるかということ。プレッシャーがなく、奪われる可能性のない場所でミスをしてしまったり、難しい状況を作ってしまっている。崩されているわけではなく、取られているだけなんですよ。「取られてはいけない」とは言っているけど、4人に囲まれた状況で「取られるな」とは言いません。でも、フリーな状態で取られてはいけませんよね。そういうところをなくしていければ、攻撃もシュートももっと増えていくはずです。悪い時間というのは、ボールを奪ってからすぐ取られてしまっている。足の半歩で何が見えるかが変わってくるので、そういうものをもっと個人として見つけていかなくてはいけません。ボールを取られない選手は、全然取られませんからね。自分たちの中の問題だから、しっかりと改善していかなくてはいけません。一人ひとりが技術を上げていかなければいけないと思います。

―勝ちきることができたのは非常にポジティブな結果だと思います。

経験のある選手が入ってきて、すごく落ち着いてやれていると思います。あとはチャンスをたくさん作り、ゴールを取れればガタガタしなくて済むと思いますね。

―2点差をつけてからの戦い方をどのように見ていましたか？

まだ（得点を）取れると思っていました。いろいろな状況に陥るので、そこでどうするかを判断していくだけです。何度も言うけど、やはりミスが多いんです。すごくいい状態でもミスをしてしまう。そこをなくせばもっとゴール前でのチャンスも増えます。ああいうシーンが武器として出てきているのであれば、そこまで持っていかないといけない。そこがまだまだ足りないところです。個人のミスをもっとなくしていかないといけません。

―前線のボールを引き出す動きが増えたように思います。

そういう意識づけをさせています。（前田）直輝もそうだし、ジョーも良くなっている。少しずつだけど向上していると思いますよ。

―ジョー選手はキレが増したのではないでしょうか？

シャープですよね。いろいろなものが削ぎ落とされてきたというか。元々とんでもないものを持っていて、それをシェイプしたことによって動きが出てきました。そうなったからこそ、彼自身も（ボールを）受けようとする。すごく助かっています。

―ネット選手の状態を教えてください。

良くなってきていますけど、次の試合に出られるかどうかは明日にならないと分かりません。

―勝ち続けることでいい流れが生まれるのでは？

もちろんです。いつも言っているように、1年の中ではいろいろなことが起こります。「この前よりもいい試合をすること」が次の課題で、（仙台戦と）同じような展開のゲームはできるだけしたくありません。いい試合をしたということは結果もついてくるということです。3日間ですけど、しっかりとやっていこうと思います。

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