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【新加入選手インタビュー】金井貢史「必要とされている場所で」

267月

“心のクラブ”を離れる決断は

熱い漢の覚悟に他ならない。

苦境に立つチームの力になるために、

J1残留の立役者となるために――。

金井貢史の情熱が名古屋を動かそうとしている。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部



グランパスへの加入決定を受け、現在の率直な気持ちを教えてください。

金井 すごくワクワクしていて、早く名古屋の一員として試合に出たいという気持ちでいっぱいです。とにかく楽しみという想いが大きいですね。


移籍の経緯を教えてください。

金井 実は早い段階からオファーをいただいていたんですが、この決断を下すまでにすごく悩みました。アカデミーから在籍してきたクラブということもあって、マリノスは自分のすべてでしたから。ただ、それと同時に「このままでいいのかな」と。自分自身、クラブの中で「様々なポジションができる万能な選手」という立場にあることも自覚していました。もちろん、使いやすい選手であるのは悪いことではないと思いますけど、やはり“使いやすい”で終わってはいけないなと感じたんです。どのポジションでも一番手になれるように、代えのきかない選手になれるようにという想いが大きかったので、チャレンジという意味も含めて移籍を決断しました。


様々な葛藤があった中で、移籍の決め手となったのは?

金井 名古屋の熱意、ですね。正直、条件や環境というのは重要ではなくて、オファーを受けた際にこだわっていたのが、“どれだけ必要とされているか”でした。僕自身、一度はマリノスを離れた後、大きな覚悟を持って戻った立場です。「マリノスで引退する」と思っていたぐらいですよ。でも、そういった気持ちを揺るがすぐらいの熱意あるオファーをいただきました。本当に自分を必要としてくれているのだと感じて、「ここで決断をしなければ漢じゃない」と思ったんです。これまでのサッカー人生で、ここまで心を動かされたことはないですよ。

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