7月19日、チームに新たなアタッカーが加わった。
独特と評されるドリブルが持ち味の23歳、前田直輝だ。
成長への飽くなき欲求が、今回の決定を後押ししたという。
人一倍強い覚悟を持って、グランパスでの挑戦に臨む。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
本日からチームに合流します。グランパスへの加入にあたり、現在の心境を教えてください。
前田 素直にビッグクラブに加入できてうれしいです。僕の中で昔から名古屋グランパス、横浜F・マリノス、ヴェルディ川崎がJリーグ当初からリーグを引っ張ってきたチームだと思っていました。そのチームの一員になれたことがうれしいですね。僕自身は、去年と一昨年をマリノスでプレーしていましたけど、結果として自分の名前を残すことができなくて、ただの一選手で終わってしまっていました。言い方は不適当かもしれないですけど、この新たなビッグクラブでレジェンド級の活躍をしたいと思っています。
移籍に至った経緯について教えてください。
前田 今年、松本山雅にはいろいろな覚悟を持って移籍をしました。自分の力でJ1に上げてやるという強い覚悟を持っていたんです。ただその中で試合に出場できなかったりと、自分の中で難しい時間があったことは事実です。J2のチームを、自分が牽引する活躍もできていなかった。J2で結果を出せていたのかという問いに対して、はてなマークが付く状況にも関わらず、それでも名古屋は自分をほしいと言ってくれました。それは素直にうれしかったです。風間(八宏)監督がフロンターレで指揮を執っていた時から、取り組んでいるサッカーは好きでしたね。去年こそ名古屋の試合はなかなか観れていなかったですけど、J1に上がってからは試合を多少観るようになりました。そこで感じたことは、結果こそ難しい状況ですけど、展開しているサッカーは魅力的だということ。プレーヤーとして自分自身をステップアップさせるために、この移籍が必要なのではないかという気持ちに至りました。
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