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明治安田生命J1リーグ第14節 広島戦後 監督会見

205月

5月20日(土)、明治安田生命J1リーグ第14節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでサンフレッチェ広島と対戦し、2-1で勝利。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。


長谷川健太監督


今日は褒められた内容ではなかったと思いますが、逆転して勝つことができました。非常に大きな勝利だと思います。立ち上がりは広島の出足に苦しめられ、押し込まれました。何度か(相手を)外すシーンはありましたが、自分たちのミスで相手ボールになってしまうこともあり、押し返す状況を作れなかったと思います。前半を「0」で終えられればと思っていたものの、セットプレーから点を取られてしまいました。前半終盤、コーナーキックから点を取れたことはすごく大きかったです。後半は闘う姿勢を全面に出し、立ち上がりから「いってこい」の展開になり、その中で仕留めることができました。最後は「守ろう」という戦いをしました。


ー前半はドウグラス ヴィエイラ選手にボールを入れられ、苦しい展開となりましたが、後半は彼にボールが入らなくなったと思います。どのような変化があったのでしょうか?

そういう指示を出しました。前線の選手も含めて、闘えていない状況だったので、「全体的にもう少し頑張ろう」と、優しく語り掛けました(笑)。この前の鹿島(アントラーズ)戦もそうなんですけど、ラインコントロールを相手に合わせてしまったと思います。「もっと自分たちで駆け引きをしよう」と話してはいたんですが、今日もドウグラス ヴィエイラのラインに合わせてしまうことが多かったと思います。また、前半は前線の選手のパワーで敵陣に押し返すことができなかったものの、後半はシュートで終わるシーンが増えました。それによりディフェンスラインが一息つく時間ができ、相手に起点を作られなかったのかなと思っています。


ーコーナーキックから貴重な同点ゴールが生まれました。

初めての形ではないと思いますが、すごくいい形だったと思います。和泉(竜司)がいいボールを上げて、永井(謙佑)がフリックのような形ですらして、キャスパー(ユンカー)がしっかり詰めてくれました。


ー和泉選手がいいボールを上げたことで、今後相手が警戒すべきポイントが増えたようにも思います。

竜司のコンディションが戻ってきたということで先発で使いました。マテウス(カストロ)もいいキッカーですけど、和泉もいいものを持っています。キッカーの選択肢が増えたことは大きいと思います。


ー前節終了後には、各選手がメンタリティーについて話していました。今日は最後まで闘う姿勢が見られたかと思います。

立ち上がりからもっと出さないといけなかったと思いますが、後半は気持ちを出してやってくれたと思います。後半のような姿勢で前半からやれていれば、また違った展開になると思います。とはいえ、広島に先制されながら逆転できたというのは、力がついてきた証拠だと思います。次の(北海道コンサドーレ)札幌戦は大きなポイントになると思っています。


ー後半開始早々に2点目を奪い、名古屋にとって理想的な流れになったかと思います。

簡単な試合ではありませんでしたが、逆転できたことは大きかったです。


ー相手の出方が変わった点はありましたか?

特にないと思います。終盤、点を取らなければいけない状況で荒木(隼人)を代えたと思いますが、ああいった交代はなかなかないものだと思います。向こうの出方が変わったところと言えばそうかもしれません。


ー広島を率いるミヒャエル スキッベ監督は、同い年ということもあり、長谷川監督に対して親近感を抱いています。スキッベ監督に対してどのような印象を持っていますか?

すばらしい監督だと思います。昨シーズン、スキッベ監督になり、同じ3バックではあるものの新しい風を送り込んだのかなと。(横浜F・)マリノスとの試合は、広島にとってすばらしい内容でした。「こういう3バックもあるのか」と。それまでは3バックに対して、自分自身が興味を抱いていなかったというのもあったんですが、名古屋でも3バックをやり始め、いろいろと見ていました。ヨーロッパサッカーを感じて、「なるほどな」と勉強させてもらった部分もあります。広島のサッカーをリスペクトしています。すばらしい監督だと思っています。