高校3年生でトップチームデビューを果たしたものの
プロ3年目までは主力を脅かすまでは至らなかった。
しかし、昨季は長谷川健太監督体制の下、リーグ戦31試合に出場し、
今季も好パフォーマンスを続けて日本代表に初選出。
“意識したいけどできない場所”が、
“目指さなければいけない場所”へと変わった。
名古屋で育った藤井陽也が
新たな刺激を胸にさらなる高みへと飛躍する。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
3月20日に日本代表への追加招集が発表されました。どんな状況で追加招集の話を聞いたのでしょうか?
藤井 古矢武士強化部長からの電話で知りました。ちょうどチームが2連休に入る前日で、(東)ジョンと夜ご飯を食べに行っていたんですけど、スパイクなどの道具を全く準備していなかったのですぐに帰りました。クラブハウスへ行って準備をして、次の日の朝に出発という感じで、バタバタしていたので緊張する間もなかったですね。
追加招集を聞いた時の心境は?
藤井 すごくびっくりしました。うれしさよりも驚きのほうが大きかったですね。実感が湧いたのは練習が始まる時。メディアの多さや、観に来てくださっているサポーターのキラキラした目を見て、「代表なんだな」と感じました。
初練習は緊張しましたか?
藤井 練習の時は緊張しなかったですね。一番緊張したのはご飯の時(笑)。最初は全然話せませんでした。
どういったメンバーだったのでしょうか?
藤井 一番最初に自由に席を選んで、そこからはホテルが変わるまではその位置で固定、という感じでした。円卓で、最初のホテルでは三笘薫くん(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)が隣でした。
順番的にはどちらが先だったのでしょうか?
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