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明治安田生命J1リーグ第33節 FC東京戦後 監督会見

2910月
10月29日(土)、明治安田生命J1リーグ第33節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでFC東京と対戦し、2-1で勝利。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


先制したあと、少し難しい時間帯もありましたが、しっかりと対応しながら(闘うことがでました)。前半は何回かロングのカウンター、ファストブレイクを狙えるシーンがあったのですが、シュートまで持ち込めず、(相手から)カウンターを受けるという危ないシーンもありました。どんどんゴールへと向かう姿勢をホーム最終戦で見せてくれたことは良かったと思います。


後半の入りにミドルシュートを決められて、点を取られたあとも苦しい時間帯となりましたが、重廣(卓也)を投入して、またゲームが落ち着いてきたので、そこからまた次の点へという準備ができたと思います。セットプレーからでしたが、永井(謙佑)がいい形で2点目を決めました。複数点を取れたということは、この中断期間でいろんなことをチームに加えてきたことが結果として、成果として出たのではと思っています。あと1試合、最終戦がありますが、しっかりと集中して最後まで闘いたいと思います。


ー課題であったセットプレーから2得点を挙げました。得点以外のシーンでも工夫が見られたような印象を受けましたが、それも中断期間に積み上げてきた成果だったのでしょうか?

そうですね、そういう部分もあったと思いますし、まだまだ伸びしろのある部分もあったと思います。中断期間では、例えば中谷(進之介)を3バックの中央にしました。ミドルシュートは打たれましたが、それ以外のところではしっかりと対応できていたと思います。藤井(陽也)とはまた違った良さを出してくれたと思います。藤井も景色が若干違い、今日はFC東京に強力なFWがいたので(守備に)追われる気もしていたのですが、バランスを見ながらしっかりとプレーしてくれたと思います。それ以外では、森下(龍矢)のところで(スペースが)空いてくると思っていましたし、そこからよく中へ入ってくれたと思います。相馬(勇紀)も1対1で紺野(和也)選手にプレーさせないという部分と、仕掛けてクロスを上げるシーンもありました。加えて、酒井(宣福)の良さをどう調和させるかということは、また1週間掛けてしっかりと準備をしたいと思います。


ー酒井選手も含め、取るべき選手が点を取ったという印象ですが?

FWの選手が点を取ることがチームとして重要だと思います。そういう意味で今日は酒井と永井が点を取ってくれたことはチームとして大きかったと思います。


ー1度追いつかれながら勝ち越す試合は、これまでなかなかありませんでした。この状況で勝ちきったことは来シーズンにつながるのではないでしょうか?

難しい時間帯で踏ん張れるように。本当は「0」で抑えることが一番いいのですが、あそこでガタガタとしなかったことは今シーズンの成長だと思っています。悪い時期は、相手に先制されてそのあとガタガタしてしまう試合もあったので。しっかりと切り替えてプレーをできるようになったのは、チームとして成長した証かと思います。


ー試合後のセレモニーでは「来シーズンも熱い試合を見せる」という力強い言葉がありました。来シーズンも指揮を執るという意気込みだったのでしょうか?

自身ではそういうつもりで話しましたが、最終的にはクラブが決めることです。ファミリーには「1年間ありがとうございました」ということはもちろん、勝点や順位でまだまだな部分もあると思いますが、試合内容としては来シーズンに向けて自分の考える展開ができるようになってきているとも思います。さらに進化が必要だと思っています。


ー酒井選手のゴールについてお聞きします。彼にはまさにああいった形のゴールを期待していたのではないでしょうか?

酒井もルヴァンカップの時期に調子が上がってきたのですが、そこでけがをして長期離脱となり、コンディションも上がりませんでした。やっとここにきて、少しずつ本来のプレーができるようになってきました。もちろん、泥臭い得点というものはすごく期待していた部分ではありますし、(チームとして)1点で終わらず、2点目を決めたことは次につながると思います。


ー中谷選手と藤井選手のポジションを入れ替え、相手のストロングポイントを抑えたこともチームにとって積み上げとなったのではないでしょうか?

コンパクトにプレーすることが非常に重要です。中谷は声がよく出て統率を執ることができます。彼の良さが出たと思います。


ー監督にとって古巣となるFC東京とは今シーズン2度目の対戦となりましたが、その相手から勝点3を獲得した気持ちをお聞かせください。

簡単な相手ではないと思っていましたが、ホーム最終戦ということもあり選手に気合が入っていました。さらに内容を上げ、名古屋とFC東京が上位を争い、Jリーグを盛り上げるような闘いをしたいと思います。


ーアウェイ、味の素スタジアムでの対戦後の会見では「名古屋の監督として勝利したかった」という言葉がありました。改めて名古屋の監督として勝利した今の気持ちをお聞かせください。

みんな落ち着いてプレーしていたので、ベンチでハラハラするようなことはなく、落ち着いて戦況を見ることができました。「次はどうしよう」ということを考えながらプレーを見ていましたので、選手は本当によく闘ってくれたと思います。