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明治安田生命J1リーグ第32節 京都戦後 監督会見

810月
10月8日(土)、明治安田生命J1リーグ第32節が行われました。名古屋グランパスはサンガスタジアム by KYOCERAで京都サンガF.C.と対戦し、1-1で引き分け。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


今日は難しい展開でした。京都サンガ(F.C.)が天皇杯でメンバー調整して今日の試合を迎えたということもあり、気持ちの部分でも運動量の部分でも圧力を掛けてきました。押し返すような展開になかなかできませんでしたが、そういう中でキーパーのランゲラックを中心に前半を「0」で抑え、先制点を取ったことは大きな結果だったと思います。


ただ、後半も引き続き非常に難しい展開が続く中で1点は取られましたが、そのあともしっかりと対応できました。メンバー交代して以降は押し返す形となり、終盤は落ち着いたゲーム運びをすることができました。もちろん、アウェイでの勝点1だと満足することはできないのですが、こういう難しい展開、内容が良くない中で勝点を取るということが今シーズンできていなかったので、内容が悪い中でも勝点を積み上げたことは選手が頑張ってくれたからだと思います。チームの成長を感じた試合でもありました。中断を挟み残り2試合ありますが、ホームでの最終戦をしっかりと勝ち、ファミリーの皆さんに喜んでもらえる試合をしたいと思います。


ー今シーズン、成長している藤井陽也選手がリーグ戦初ゴールを決めました。その評価をお聞かせください。

PKを与えてしまったこともあり、本人にも期する思いがあったと思います。あそこでランゲラックが止め、グッとチームの気持ちの部分が強くなったと思います。「自分がなんとかしなければいけない」という思いが、あのゴールにつながったのだと思います。それでも、これだけ試合に出て1点は少ないと思いますし、あれだけのフィジカルを持っているのなら、このゴールをきっかけにセットプレーで点を取れるDFになってもらいたいと思います。


ー前半をいい展開で終えながら後半に失点してしまいましたが、メンバー交代も含め後半に修正した部分はどこだったのでしょうか?

ずっとミスマッチの形で闘っていましたが、仙頭(啓矢)を入れたところでボランチを2人にして相手のシステムと合わせました。そこからは落ち着いてゲームを運んでくれたと思います。ミスマッチがこちらにプラスとなっている要素もあったので、少し引っ張ったのですが、なかなか相手の勢いが止まらなかったので、途中でシステムを変えました。ボランチを2人にしてからは落ち着いたと思います。


ーハーフタイムに永木亮太選手を投入したことを含め、選手交代の意図をお聞かせください。

レオ シルバが今一つだったと。レオには「前半、よく頑張ってくれた」と話し、後半は永木に託そうという狙いで交代させました。


ーレオ シルバ選手の不調は、以前の打撲の影響もあったのでしょうか?

わかりません。決定機になってしまいそうなミスパスを何度か出してしまったことは間違いありませんし、前半はなんとか耐えてほしいと願って起用し続けましたが、後半は永木に代えようと決断しました。


ーランゲラック選手がPK阻止も含め今日もビッグセーブを連発しました。改めて彼の評価をお聞かせください。

やっぱりさすがだな、という思いです。今まで長く監督をやっていますが、PKを止めてくれたキーパーはそれほど多くはいなかったと思います。そういう意味で、改めてさすがだなと思いました。


ー今日はパスの成功率が60パーセント程度だったようですが、なにが原因だったのでしょうか?

グラウンドの影響があったかなと思っています。前回のルヴァンカップの時と比べると、グラウンドがえぐれるようなシーンが多かったので、思うようにボールが走らなかったのかなと思います。それはもちろんお互いさまですが、京都の選手のほうが慣れていることもあったと思います。そういう情報がなかった中で、ウォームアップ時にゴール前のあたりのピッチがあまり良くないということはわかっていたのですが、フィールド全体にスパイクのあとがついていたので、難しいコンディションだったのではないかと思っています。もちろん、それを言い訳にするつもりはありませんし、あとは京都の選手の出足が良かったこともあると思います。前線でタメどころがなかったということもたしかだと思います。マテウス(カストロ)が前線に入ってからはワンタッチで捌いてちょっとした起点になってくれました。そこからはだいぶ変わったかと思います。