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明治安田生命J1リーグ第26節 磐田戦 前日監督会見

188月
8月18日(木)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、19日(金)に行われる明治安田生命J1リーグ第26節のジュビロ磐田戦に向けて、長谷川健太監督がオンラインでの記者会見を行いました。

長谷川健太監督


ージュビロ磐田は降格圏に位置し、監督を交代したばかりですが、磐田の状況をどう見ていますか?

磐田が決断したことなので。ただ、メンバーが変わるわけではないですし、ヘッドコーチの渋谷(洋樹)コーチが監督に昇格したということなので、大きくサッカーは変わらないのではないかと思っています。逆に監督が交代したということで、チームも非常に危機感を持って闘ってくると思います。我々はそれ以上の気持ちでこの試合を闘わなければいけないなと思っています。


ー磐田は今まで持っていたそのままのイメージでくることはないと思います。「ここが変わってくるのではないか」、「磐田の選手はこういう特徴を持っている」という部分はありますか?

変わってくるかどうかはわからないですが、日程的にもそんなにない中で、大きく変更というのは難しいと思うので、基本的には今までやってきたサッカーを踏襲するのではないかなと思っています。磐田には非常に能力の高い選手が多いので、そういう選手たちの気持ちが変わって、意識が変わった中で、前節(の浦和レッズ戦)が前節だっただけに、なんとかしないといけないと思っている選手が多いのではないかと思います。我々はホームゲームですし、声出しの応援ができるということで、多くのファミリーの皆さんが応援に駆けつけてくださると思います。そういうホームゲームで、しっかりと気持ちを見せたゲームをすることが非常に大事だと思っています。


ー「気持ちを見せる」という部分では、前節のサガン鳥栖戦も相当に闘ったゲームだと思います。選手たちのパフォーマンスなど、あの試合から今節に引き継ぎたい要素はどのような部分ですか?

これはちょっとわかりませんが、一応今回は休みが取れたので、多少リフレッシュはできたんじゃないかなと思っています。ただ、連戦中のほうが動けた例もあったりします。中4日というスケジュールの中で1日休みを取りましたので、メンタル的にはだいぶリフレッシュはしてくれたと思います。ただ、肉体的な疲れがすべて取れたわけではないので、そのへんのギャップで体が動かなかったりする場合もあります。なんとも言えないですが、基本的にはリフレッシュして今回の試合を迎えてくれるだろうと思っています。連戦の中でずっと同じメンバーで闘うのは難しかったですが、今回はしっかりとそろえて臨めると思うので、気持ちの部分もそうですが、サッカーという部分でも我々のサッカーをしっかりとホームで見せたいと思います。


ー「動けない場合もある」と想定されているのは意外でした。

中4日というのは難しいんですよ。中4日をどういうふうに持っていくかというのは、今年はまったく関係ないですが、ACL(AFCアジアチャンピオンズリーグ)に出たりすると中4日というスケジュールがあったりします。例えば、試合後の次の日を休みにして3日間練習するのか、1日ダウンで次の日を休みにして2日間の練習にするのか。それとも、試合後はダウンにして休みを取らずに3日練習するのか。全部のパターンをやっているのですが、ケース・バイ・ケースなので、どのパターンがベストなのかというのはなかなか言いきれません。今回はダウンをして休みを取り、2日間練習して試合に臨むのですが、中4日の持っていき方はいろいろなパターンがあるので、どれが最適格かはわからないというか。5連戦をやってしっかりと休ませたほうがいいということで、アクティブレストを入れて休みを取り、48時間しっかりと休ませて疲れを取って、2日間の練習で準備をしています。それがどう出るかというのは蓋を開けてみないとなんとも言えないところです。一応それがベターだという判断でそういうスケジュールを組みました。しっかりと動いてくれることを願うしかないなと思っています。


ー中2日、中3日、中4日ではどういう難しさがありますか?

もちろん中2日のほうが大変ですけど、中2日はやることが決まっているので。ダウンをして少し合わせる形ですぐにゲームを迎えると。中3日の場合は、連戦が続いている時は休ませて2日練習という場合もありますが、基本的にはダウンして2日練習。(試合終了後)48時間はあまり強度のあるトレーニングをしないようにということで、ダウンの次の日は軽めのトレーニングをして終わらせて、試合の前の日に確認すべきところを確認して試合を迎えると。中2日、中3日ではスケジュールがだいたい決まってくるんですが、中4日だといろいろなパターンがあるので。どれがいいのかというのはいろいろ試してきましたが、どれも利点もあれば欠点もあります。チーム状況によって使いわけていくしかない、というのが結論です。1日休みで3日練習のほうが動きが良かった時もありますし、ダウンして休んで2日練習で動きが良かった時もあります。逆にダメだった時もあるので、これだけはなんとも言えないです。


ー前節の鳥栖戦は決めるところさえ決めていれば、という試合でした。どうやって仕留めるか、という部分は選手に言わないといけない部分ですが、そのあたりの伝え方や監督の考えはいかがですか?

例えば、(重廣卓也のシュートシーンは)無人のゴールなわけじゃないですか。すごくいい形で入ってきて、相馬(勇紀)の抜け出しはチームの狙いとしてあって、そういう中で狙いどおりの形でゴール前まで入ってシュートシーンまでいけています。あとは当て感の問題なので、あれはシゲ(重廣)になんとかしてほしいなというところです。ただ、あそこに入っているというのはすばらしいことです。あのシーンを抜き出して100本練習したところでまた同じようなシチュエーションが来るのか、というところもあると思います。次の日のシュート練習を見ていたら全部入っていましたし、本人も気にしていると思います。あのシチュエーションで「なんで外れたんだろう」と自分でもわからなかったと思うので、感覚を研ぎ澄ましてもらうしかないなと思います。(永井)謙佑が抜け出してキーパーと1対1になったシーンも、(キーパーを)倒しておいてニアサイドの上を狙うか、少し浮かして逆サイドに巻くかのどちらかしかなかったと思います。(キーパーとの)1対1で決めるというのはFWにとって一番難しいシチュエーションで、1対1を簡単に決めるFWというのは非常に能力の高いストライカーだと思います。あのシチュエーションをいとも簡単に決められるようになれば、謙佑も年間20ゴール近く決められるようなFWになるんじゃないかなと。今は年間で10点超えるか超えないかくらいだと思いますが、もう一段上げるためには、ああいうところを決めきれるようになってほしいなと思っています。ただ、逆に謙佑じゃないとあの場面までいけていないとも思うので、そこは確率をなんとか上げてもらいたいな、ということしか言えないですね。ほかの選手を入れたとしたら、ああいう場面にはなかなかならないと思うので。先ほど言ったように、謙佑だから、重廣だからああいう場面になっているということも言えます。あれを1本でも決められるように、チームとして促していこうと思います。


ー鳥栖戦ではあれだけやり合いながらも、最後のところでやらせなかったことはポジティブだと思います。次につながる手応えはありますか?

(北海道コンサドーレ)札幌戦から新しいメンバーが加わった中で、シーズン当初から「積み上げ」というところはずっと言ってきています。前回の(ルヴァンカップ準々決勝第2戦の)浦和戦で0ー3で負けてしまい、負けた原因としては、ゴール前で人はいるけど球際で持っていかれたり、3点目も江坂(任)にゴリゴリ持っていかれました。2点目もブロックされている中で、デザインされたコーナーキックで決められたと。ブロックされてもそれを振りほどいて、少しでも伊藤(敦樹)に対してプレッシャーを掛けるということがなかなかできなかったので、そこはもっと相手に対してプレッシャーを掛けて、ゴールを守るという意識をさらに研ぎ澄まさなければいけません。(相手の近くに)いるんだったら、なんとか体をぶつけて弾いて簡単にシュートをさせないということをもっとやっていこうよと。鳥栖戦では背後を取られて岩崎(悠人)のヘディングシュートがありましたが、なんとか森下(龍矢)が体をぶつけたので、ランゲラックのセーブにつながったと思います。反省しながら次の試合に生かしていくということを繰り返しながらも、また同じことの繰り返しも出てきたりするので、その時は反省しながら(やっていきたい)。そういう中で少しずつ積み上がっていくものだと思うので、守備のところも前半に危ないシーンがありましたが、そのあとはしっかりディフェンス陣が守ってくれましたし、相馬もスプリントしてくれました。自分たちのセットプレーからのセカンドボールを先に触られて押し込まれている場面でも、中3日で移動して暑い中でも相馬がひと踏ん張りして走ってくれたからゴールを守れたと思います。やるべきことを選手たちがやってくれているからこそ、攻守において自分たちが狙っていたプレーができていると思います。それを続けていくことが非常に大事なのかなと思います。


ー前回の磐田戦は悔しい負け方をしました。それを踏まえると集中力が大事になると思います。

前回は後半からシステムを合わせられて、そこの対応というところで私の対応力が足りなかったと思っています。そこから得た反省というところをその後の試合で生かせて闘えています。そういう意味では、前回は逆転されて痛い試合でしたが、痛いなりの勉強をさせてもらって、そこから反省を生かして少しずつ勝点を積み上げてこられていると思います。今回はホームゲームで、いろいろな意味でやり返していかないといけないなと思います。


ー明日の試合はホームでは2年半ぶりに声出し応援があり、チケットが完売しています。スタジアムの雰囲気を楽しみにしていますか?

(ルヴァンカップ準々決勝の)セカンドレグはアウェイでしたが、声出し応援が許可された試合で、今までとは違った雰囲気の中でゲームをすることができました。今回はホームゲームでは初めての対象試合ということで、ファミリーの皆さんに楽しんでいただけるような、喜んでいただけるような試合をしていかなければいけません。非常にいい励みになるのではないかと思います。