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【The Scene】第18節鹿島戦(藤井陽也)

286月

選手が自身のプレーを振り返り、瞬間的に思い描いていたイメージやその選択に至った理由を明かす『The Scene』。今回は、6月26日(土)の鹿島アントラーズ戦で強力なFW陣を相手に空中戦で競り勝ち、攻守で貢献した藤井陽也にフォーカスし、プレーの真意に迫った。







今回は鹿島戦のプレーを振り返っていただきたいと思います。まずは試合の振り返りをお願いします。

藤井 先制されましたが、後半が始まってすぐに追いついて、自分たちにチャンスが多くあったので「勝ちきれなかった」という思いがあります。今後に向けて、まずは先制点を取ることが一番ですけど、先に取られてしまっても「絶対に逆転する」という強い気持ちを持つことが大事だと改めて感じさせられました。


前半と後半で展開が変わりましたが、後半に向けてどういった修正をしましたか?

藤井 前半もやれていなかったわけではありません。後半の最初に押し込めて、同点ゴールを取れたことが一番大きかったと思います。点を取ったことで自分たちのペースに持っていくことができたのではないかなと思います。


前半も立ち上がりは良かったですが、失点した33分前後の時間帯は押し込まれる時間が長くなりました。

藤井 相手に合わせてしまって前から行けなかったり、攻撃が単調になってしまった時間帯だったかなと思います。自分たちのサッカーをやるんだ、というところをもっと表現しなければいけなかったと思います。


ここからは動画を見ながら振り返っていただきます。まずは20分のVARでゴールが取り消しになった場面と33分の失点シーンです。

藤井 VARで取り消された場面については、僕がヘディングした時に大きく外にクリアできていれば味方が先に拾えていたと思います。失点した場面は相手のロングボールが選手に当たってコースが変わったことで対応が遅れ、判断も迷ってしまいました。今思えばこのタイミングでいく必要はなかったなと。対応が中途半端になったことで仲間(隼斗)選手が空いてしまったので、こういったイレギュラーが起きた時こそ迷わないことが大事だなと。いくならいってしっかり潰しきる、いかないならもっと引くというところで、一瞬の迷いが失点につながってしまうんだと改めて感じました。イレギュラーなボールがきた時こそしっかり判断しなければいけないと感じさせられました。


20分のゴールが取り消しになった場面と似たような形で失点してしまいました。VARの判定を待っている間など、試合中にどういった話をしていましたか?

藤井 相手はロングボールのセカンドをずっと狙っていたので、そこは意識しようと話していました。でも同じようなやられ方をしてしまったので、試合中に改善しなければいけませんでした。


コースが変わり、事故のような形だったので難しい対応でしたね。

藤井 まあ難しい対応ではありましたけど、うまく判断して対応できていれば良かったので。修正して、こういうやられ方はもう絶対にしないんだと意識していきたいです。


続いて、空中戦を3つピックアップしました。鹿島戦ではほぼ競り勝っていた印象です。

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