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明治安田生命J1リーグ第17節 浦和戦後 監督会見

186月
6月18日(土)、明治安田生命J1リーグ第17節が行われました。名古屋グランパスは埼玉スタジアム2002で浦和レッズと対戦し、0-3で敗戦。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


相手が今日のメンバーできたということは、立ち上がりから圧力を強く掛けてくるだろうと予想はしていましたが、若干入りで持っていかれてしまいました。セットプレーから失点をして、前半なかなかいい形を作ることができなかったので、阿部(浩之)を入れてシステムを変え、徐々に落ち着きを取り戻しました。

 

後半も(前へ)いきながら、相手のカウンターから危ない場面が何回かありましたが、しっかりと対応できました。そういう意味で、悲観する内容ではなかったと思っています。今回は浦和レッズに負けましたが、しっかりと切り替えて次の試合への準備をしたいと思います。


ー今日は1点が遠い試合だったと思いますが、攻撃面での評価をお聞かせください。

サイドを崩すところまではいっているので、最後のところかなと思っています。もう少し中へ入るパワーや、クロスの精度が上がると、あわやというシーンが作れると思います。しかし、全く崩せなかったわけではありません。点は取れませんでしたが、これを続けることが得点への近道だと思います。


ー石田凌太郎選手に代え、阿部選手を入れた目的をお聞かせください。

一発がある選手なので。石田も今日は初先発で頑張ってくれたと思いますが、若干不慣れな雰囲気があり、先制されたこともあって自分らしさを出せなかったと思います。阿部は足下もしっかりしていますし、ゲーム自体を落ち着かせたいということで投入しました。


ー立ち上がりの悪さという話もありましたが、序盤は消極的な印象を受けました。監督から見て、“自分たちのサッカーではない”という感じだったのでしょうか?

本当は「ハマればいこう」と思ったのですが、立ち位置的にうまくハマらなかったので。ハメやすいということでシステムを変えました。3−4−3にしてからは、しっかりとハマっている形で高い位置でボールも奪えていました。3−5−2の時は立ち位置的にうまく噛み合いませんでした。特に中谷(進之介)の位置に相手の江坂(任)選手ら2人を当ててきたことで、そこから森下(龍矢)が縦へとスライドすることがなかなかできませんでした。点を取られたあとからハマってきたという印象です。立ち上がりからこれがやれれば良かったのですが、やれなくても最後のところでしっかりと対応していれば自分たちに流れが来るだろうと考えていました。セットプレーで2点を取られてしまったことは、誤算というわけではないのですが、そのあたりで踏ん張りきれなかったのは致し方なかったという思いです。


ー前半、相手が圧力を掛けてくることは想定していたとのことですが、そこで押し返せなかったのは相手の圧力が想定以上だったからなのでしょうか?

いつもなら藤井(陽也)などももっと落ち着いてプレーができるのですが、明本(考浩)選手の体を当ててくるプレーを少し嫌がったというか、後手に回ってしまいました。シンプルに浦和が出してくるボールに対して落ち着いて捌けなかったので、浦和のほうに勢いが出たと思います。


ーその圧力に耐えながら跳ね返していくことが狙いだったのでしょうか?

そうですね。ルヴァンカップ、京都(サンガF.C.)との2ndレグの試合でも、相手が圧力を掛けてくる中でしっかりと「0」で抑えながら、前半の終盤になって自分たちの流れをつかみました。当然、ホームで今の浦和が圧力を掛けてくることは、メンバーを見た時点でわかっていたので、試合前にもそういう話をしました。シンプルにひっくり返すところはひっくり返す。蹴ってしまうと相手のボールになるので、つなげられるところはつなごうと話していたのですが、なかなかつなぎきれなかった前半でした。前が1対1の状況なので、そこで落ち着けばまた違った展開になったのですが、なかなかそういう展開に持っていけませんでした。


ー試合前の会見でも「Jリーグはすごく怖いリーグ、一つで崩れることも考えられる」と話していました。今日の試合後、選手に掛けた言葉やあえて見つめたい課題があればお聞かせください。

後半は大味になってもおかしくない展開だったと思いますが、しっかりと「0」で抑え、チャンスを何度か作ったことは、選手がしっかりと闘ってくれたからだと思います。そういう意味で、結果は残念でしたが、内容は選手たちがしっかりと示してくれたと思います。ずっと、“積み上げ”という話をしていますが、1年の中で今日のような試合もあると思うので、ここからの切り替えがチームにとって非常に大事だと思います。