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【クラブ30周年レジェンドウィーク特別インタビュー連載4/4】中村直志さん

115月

5月14日(土)セレッソ大阪戦の試合前に行われるレジェンドマッチを前に、試合に出場するレジェンドOBにインタビューを実施。第4回の対象者は2001年のプロデビューから、2014年の現役引退までグランパス一筋を貫いた中村直志さん。現在の状況やグランパスで過ごした14シーズン、レジェンドマッチへの意気込みを語ってもらった。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部、写真=J.LEAGUE


現在はグランパスでスクールコーチをされています。普段はどのようなことをしているのでしょうか?

中村 ベーシッククラスの2カテゴリーを担当していて、みよしスクールでU-10とU-12の子たちを指導しています。それと、スクールの登録チームであるみよしFCのU-14を担当しています。


スクールとアカデミーとは指導内容が違うと思います。どういったことを意識して指導にあたっていますか?

中村 アカデミーはセレクションで選ばれている子たちですから、モチベーションやサッカーの技量が高い、一言えばサッカーを理解のが速い子たちがそろっています。ただ、ベーシッククラスは動機ややる気、技量、発育、発達などに差があるので、その子たちに合わせた指導を意識しています。そういうところは勉強になっていますし、一番難しい部分かなと感じています。


現役引退後は事業部門のホームタウン部としてクラブに残り、その後は強化部門でアカデミースカウトを担当し、2021年にスクールコーチに就任しました。

中村 現役を引退した時に、クラブからスクールを担当してほしいという話がありました。ただ、個人的には一度違う方向からクラブを見てみたいと思っていました。現場周りではない方たちと関わることで見えることが変わってくるのではないかと思い、全く未知な領域でしたが、クラブにお願いして事業部に入れてもらいました。そのあとの強化、アカデミーというのはクラブから打診があって異動しました。広く浅くではありますが、事業と強化を見させていただいて、選手経験もあって、自分が経験していないのはあとは指導だなと。先ほど言ったようにさまざまな条件の子たちに合わせて教えるのが一番難しいところだと感じていましたので、アカデミーではなくスクールで指導してみたいという話をして異動させてもらいました。


ここからは現役当時のお話を聞いていきたいと思います。まずは2001年に加入した経緯、決め手を教えてください。

中村 当時の選手構成や選手の起用法、チームの雰囲気、環境などを加味してグランパスを選びました。当時チームを率いていたジョアン カルロス監督は若手を積極的に起用していたので、自分にもチャンスがあるのではないかなと感じていました。若手はなかなかチャンスが少ないところもあると思うんですけど、選手全員をフラットに見ている監督さんなのかなと思って決めました。


チームの雰囲気はいかがでしたか?

中村 若手が起用されていたというのもあって、ベテランと若手が関係ない雰囲気みたいなのはありましたね。若手もベテランの中でしっかりやれていましたし、隔たりがない感じがありました。


大学生からプロの世界に入り、衝撃を受けた選手はいましたか?

中村 グランパスには本当にたくさんの有名な選手がいたのでみんなうまくて驚きました。若手にもいい選手が多くて、自分は全くそのレベルに達していないと感じました。スピード感が全然違ったので、最初は苦労しましたね。


ルーキーイヤーはファーストステージでは2試合出場に留まりましたが、セカンドステージでは9試合に出場し、セカンドステージの第1節でリーグ戦初ゴールを挙げています。

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