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明治安田生命J1リーグ第12節 横浜FM戦後 監督会見

75月
5月7日(土)、明治安田生命J1リーグ第12節が行われました。名古屋グランパスは日産スタジアムで横浜F・マリノスと対戦し、1-2で敗戦。試合終了後、長谷川健太監督がオンラインでの会見に臨みました。

長谷川健太監督


いい形で先制をして、後半もいい入りをした中でセットプレーからゴールだったと思うのですが、レフェリーがああいった判断を下したので。致し方ないかと思いますが「オフサイドにします」という言い方はどうなのかなと思いました。「オフサイドです」ならわかるのですが、「オフサイドにします」ということは彼の主観というか、もちろん判断だと思いますが、相手の選手がなにもアピールしていなかった中、VARで引っくり返されるのはどうかなと思います。相手選手が少しでも関与したとレフェリーにアピールしたり、相手のゴールキーパーが「オフサイドでしょう」と言ったならまだしも、相手選手もそういう行動を取っていなかった中でレフェリーの判断でVARにより取り消されることは、仕方ないという部分はありますが、悔しい部分もあります。


ただやはり、チームとして2点目を取れなかったということは間違いない事実です。ずっと2点目をどう取るか、FW陣にも「奮起を」と言っていますが、12節を終えてFWを本職とする選手が1点も取っていないということで、やはりチームにとって非常に苦しい状況になることは仕方ないと思います。ぜひFWの選手には奮起を期待したいと。チャンスがないわけではありませんし、シュートを打てていないわけでもありませんから、それをFWが決めてもらわないとチームは浮上していかないと思っています。もちろん、マテウス(カストロ)が(FWに)コンバートして非常にいい形で得点に絡んでいますが、そうではなく本職とする選手が(決めなくてはいけません)。個で剥がして決めるようなタイプの選手はいませんが、合わすタイプの選手はいるわけで、そこを磨き、研ぎ澄ましていかない限りなかなかゴールは増えていかないと思います。もちろんトレーニングを続けますが、彼らの奮起を期待したいと思いますし、若い選手の中でもそういう選手がいるなら、今後起用を考えていかなければならないと思いました。

 

ー終盤、1点リードされてから選手を交代しました。4バックにするのかなとも思いましたが、交代の意図をお聞かせください。

4バックよりもサイドで中谷(進之介)たちを少し上げてそこからと。森下(龍矢)も少し疲弊していましたし、あの形でサイドからクロスは上がっていましたのでフレッシュなメンバーを入れてと考えて代えたのですが、なかなか思ったとおりにはいかなかったと思っています。


ー今日の攻撃を見ているとマテウス選手にボールを集めていたかと思いますが、その狙いと今日の評価をお聞かせください。

狙いは当然、横浜F・マリノスの浅いディフェンスラインの背後です。あとは、前線でタメを作って、ウイングバックがいるわけですから、そこからサイドの切り替えのところで先手を取れるか。そしてサイドからのクロスとフィニッシュというところです。何度か狙いの形は出たと思います。あれを仕留められるかどうかだと思っています。


ー今日の試合は選手にとっても消化するのが難しい面があったかと思います。試合後に選手にはなにか伝えられたのでしょうか?

今話したようなことを選手にも話しました。やはりFWが点を取らなければ勝てない。ディフェンスが今日、中谷が奮起してセットプレーで点を取りましたし、藤井(陽也)のヘディングは取り消されましたが、セットプレーだけではなく流れの中で前線の選手が取る。それが12節を終えて「0」というのは、ちょっと取れなさすぎだと思いますし、もちろんトレーニングでそういう部分を刺激しようと思いますが、彼らの奮起というところ、「自分が(ゴールを)取って勝たせる」という強い気持ちを持ってもらいたいと。相馬(勇紀)を吉田(豊)に代えて入れたのも、あそこでもう一段ギアを上げ、相馬の突破力、クロスの力を生かして勝負を考えていたので、相馬なんかもそれを感じ、もっと仕掛けてもらいたかったと思います。前線の選手だけでなく、サイドの選手も自分が点を取るという気持ちを強く持たない限り、やはりウノ・ゼロ(1-0)で勝ちきれないし、そういうサッカーを目指しているわけでもありません。チームとして2点目を取るということをできるようにしていかないと、こういう苦しい順位で推移していくと思います。そこは全員で共有し、改善していかなければいけないと思っています。


ー不運もありましたが、試合前日の会見でも話されていたとおり、3バックの得点など、明るい部分もありました。今後それが増えるのではないかと今日の試合を見て感じましたが?

本当にディフェンスラインが頑張ってくれていると思います。あとは前線の選手がプラスアルファで、どこまで点を取れるかということだと思っています。それが噛み合ってくれば、今のような順位にいるチームではないと思っています。やっと10連戦が終わって1週間空きますので、トレーニングをしっかりして次のセレッソ大阪戦に向けた準備をしていきたいと思います。