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明治安田生命J1リーグ第11節 京都戦後 監督会見

35月
5月3日(火・祝)、明治安田生命J1リーグ第11節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで京都サンガF.C.と対戦し、1-1で引き分け。試合終了後、長谷川健太監督がオンラインでの会見に臨みました。

長谷川健太監督


勝点1で終わったことは本当に悔しく思います。もちろん(ピーター)ウタカ選手の一発というものには警戒していたのですが、なかなか追加点が取れないというところで、いいゲームをしても勝ちきれない試合が続いています。ただ、前節は前半にいい試合をしながら後半に少し落ちてしまった部分からすると、今日の後半は最後まで落ちずに相手ゴールに迫るという姿勢を見せることができたと思います。引き続きこういう試合を続けていく、それを勝ちにつなげるということをしていくしかないと思っています。

 

今日は多くのファミリーの皆さんに、こういう形でスタジアムへ来ていただきました。我々に対して心から応援をしてくれたことに感謝申し上げたいと思っていますし、ファミリーの期待に応えられなかったことは、まだまだだと思います。こういう熱くなる試合を続けながら、皆さんに喜んでもらえる結果を出すことが我々の仕事だと思いますので、中3日でしっかりと切り替えて、次の横浜F・マリノス戦に向けて準備をしたいと思います。

 

―特に後半は相手ゴール前でのシーンを多く作っていましたが、なかなか決められませんでした。さらにチャンスを広げるためになにが足りなかったとお考えでしょうか?

シュートを18本打っていますが、(得点は)セットプレーの一発だけでした。いろいろな施策はしていますが、それが実を結ぶよう日々のトレーニングを続けていくしかないと思います。ゴール前への入り方もだいぶ良くなっているので、あとはなんとか、相手も必死になってゴールを守ってくる中で決めきる力をチームとして持たなければ、勝ちきれないと思います。


―マテウス カストロ選手がゴール前で合わせるなど、FW的な動きが多くありました。

セットプレーでのゴールだったり、現状ではグランパスで一番点を取っている選手です。FWというポジションにも少しずつ慣れて、FWらしい動きをしながらチャンスメイクも(してくれました)。酒井(宣福)がやっと戻ってこられたので、今後は金崎(夢生)や酒井のような本職のストライカーが結果を残す形になってくると、チームとしても乗ってくると思います。彼らの奮起を待ちたいなと。だいぶチャンスは作れるようになってきているので、あとは仕留める部分を突き詰めたいと思います。もちろんセットプレーも数多くありましたので、そういう部分での微調整もしていかなければいけないと思っています。

 

―コーナーキックが多くありましたが、決めきることができませんでした。今シーズンはまだコーナーキックからの得点はないと思いますが、改善点についてはどのように考えていますか?

コーナーキックから(相手の)オウンゴールはあったと思うのですが、直接合わせて、というシーンはなかなかありません。マテウスが蹴るボールは独特な軌道なので、味方も敵も合わせ辛いということもあると思いますが、本数が多くありましたのでなんとか合わせられたら。後半に酒井が合わせてあわやというシーンがあったので、ああいうシーンが出てきたということは半歩前に進むことができたのかなと思います。もちろんセットプレーの精度も上げなければいけないですが、チャンスで決めきるということに、セットプレーも合わさってくることで複数得点が生まれてくると思います。セットプレーの精度を上げることは大切ですが、(それ以外の)流れの中のチャンスを決めきるということを、もっとやっていかなければいけないと思います。

 

ーいいゲームをしながら勝ちきれないことは、流れとしては良くないことにも感じます。監督はどのように捉えていますか?

いい時に勝ちきるのが一番いいことですし、いいゲームをしても勝ちきれないことが、今の順位に沈んでいる大きな原因だと思っています。ここをなんとか前へと持っていけるようやっていくしかないと思っています。特効薬はないと思いますし、1人でもストライカーがあたってくれば乗ってくると思います。そういう刺激をチームとして与えつつ、そういう展開に持ち込めるようにしていきたいと思います。

 

ー速攻という部分では、ディフェンスラインの選手も含めて複数の選手がスプリントをして相手ゴールへ迫るシーンが何度かありました。手応えと、そこから得点につなげるために必要なことを教えてください。

前半に中谷(進之介)が深い位置まで上がってクロスを上げるシーンがあって、最後の精度が少し足らずコーナーキックとなりましたが、ディフェンスラインからも積極的にゴールを狙うということと、その時のリスク管理もしっかりとできていると思います。後ろの選手も何度か、チャンスをたくさん作ろうと前線に枚数を掛けていたと思います。あとは、最後のラストパスや、レオ(シルバ)がドリブルで切り込んでシュートを打ったりと、タッチがあと少し合えば仕留めることができたと思います。ミドルシュートも出るようになってきて、クロスからニアサイドへの入り込みなどもあともう一歩のところまではきていますので、引き続きやり続けるしかないと思っています。