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明治安田生命J1リーグ第10節 磐田戦後 監督会見

284月
4月28日(木)、明治安田生命J1リーグ第10節が行われました。名古屋グランパスはヤマハスタジアム(磐田)でジュビロ磐田と対戦し、1-2で敗戦。試合終了後、長谷川健太監督がオンラインでの会見に臨みました。

長谷川健太監督


悔しい試合になりました。前半は言うことがないような展開でゴールも決めました。後半は(ジュビロ磐田の)前線にパワーのあるFWが出てきて若干押されたという部分は否めないかと。ただ、仙頭(啓矢)を入れたあたりからまた少し落ち着き、このままうまくゲームを運べれば、できれば追加点という部分も残しつつ、守りだけの形に入ってしまうと難しくなると思っていたので、そういう意味ではいい形で試合が進んでいたと思っていました。やはりセットプレー、遠藤(保仁)選手のキックと上背の高い選手をたくさん入れてきた部分で警戒していたのですが、ニアサイドで合わされました。若干気持ちを引きずっている中で追加点も取られてしまいました。選手は本当によく頑張ってくれたと思いますが、やっぱりこういうゲームで勝ちきれないというところはまだまだ反省すべきところだと思います。流れの中で点を取ったということは一つのプラス要因だとは思いますので、次はしっかりと追加点を取るとか、勝ちきるということにこだわって闘っていきたいと思います。


ー後半は失点シーンだけでなく、なかなかフィニッシュまで持ち込めなかった、効果的なプレーが出せなかったことが問題だったかと思いますが?

なんとか前線で起点をということで柿谷(曜一朗)もマテウス(カストロ)も頑張ってくれましたが、前半ほどパワーがなかったため、金崎(夢生)を入れたり、少し前線の使い方を変えながら、仙頭も入れたことでつなぎが良くなりました。最後、フィニッシュのところでのパワーをチーム全体で掛けられるようになるとまた違ってくると思っています。


ーゴール前へ飛び込む選手がもっと増えれば、前半から多くのチャンスを作れたのではないでしょうか?

まさしくおっしゃるとおりで、ハーフタイムに選手にそういう話をしました。「ニアサイドに1人、飛び込みたい」という話をして送り出したのですが、なかなか後半は少し勝っているという状況もありいかなくなってしまいました。受けた部分もあり、前半のようにサイドを突破するシーンも減ってしまいました。やっぱりもう1点、リードするために取るという意識付けが今後は必要になると思います。


ー後半、1点リードする展開で終盤に金崎選手と吉田豊選手を投入しました。もう1点を取るという意図だったのか、それともしっかりと守るという意図だったのでしょうか?

前線で起点を作ってほしいという狙いですね。前に起点がないとなかなか後ろで疲弊してしまいます。柿谷も交代するまで攻守に渡って非常にアグレッシブにプレーをしてくれたと思いますし、そういった意味では代わった金崎に躍動感のあるプレーで前線に起点を作ってくれることを期待して投入しました。もちろん、その流れから追加点を取ってくれればと思っていましたが、前線でボールを落ち着かせるという狙いで金崎を入れました。


ー最後の10分間の過ごし方という部分での意思統一について、どうお考えでしょうか?

そこは昨年からそうした闘いをしていたチームだと思っていますし、しっかりとできていると思っています。あの時間帯から吉田豊を右サイドに入れたわけですが、森下(龍矢)はそのままインサイドハーフに残しました。しっかりと守りながら攻める手も残したいと考え、あのポジションに残しました。そういう意図は(選手が)汲んでくれていると思いますが、もしわかっていないようであれば、またそういう話をしていかなければいけないと思っています。


ー今日は追加点が取れなかったことが大きかったのか、それともセットプレーからの失点が大きかったのか、どうお考えでしょうか?

その前のファビアン ゴンザレス選手はファウルだったと私は思います。あのプレーでファウルを取ってもらえれば、あのコーナーキックもなかったと思います。ですので、セットプレーの失点というよりは、やはり追加点を取れなかったということのほうが問題だったと思います。


ーこれまでは守備の安定が目立ちましたが、今日は流れの中から得点を決めたことが評価できるのではないでしょうか?

ジュビロ磐田が後半にシステムを変えなければいけないくらい、前半はポゼッションも高かったですしチャンスもたくさん作っていたと思います。良かった点は引き続き継続しつつ、セットプレーからの1点が試合の流れを変えた部分があるので、ああいう状況でもメンタルの部分でしっかりと強くなるということ。選手たちと話しながら改善していかなければいけないと思っています。


ー両サイドから質の高いクロスが上がりながら、中央での精度が足りないことが今後の修正点となるのではないでしょうか?

1人、FWが欠けている状況ですが、もうそろそろ戻ってくるかなと思います。戻ってくれば本職のFWが1人増えるかなと思っています。でも、その中でみんな、この連戦でよく頑張ってくれていると思いますし、今出られていない選手は早くコンディションを戻して戦列に復帰してもらいたいと思います。


ー先日のルヴァンカップの活躍で、甲田英將選手はジョーカーとして起用できるかなとも感じましたが?

甲田もいろいろと。病気ではなくケガです。それほど大きなケガでないのですが、今回は起用できないという状況でした。