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JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第3節 徳島戦後 監督会見

263月
3月26日(土)、JリーグYBCルヴァンカップ グループステージの第3節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで徳島ヴォルティスと対戦し、2-0で勝利。試合終了後、長谷川健太監督がオンラインでの会見に臨みました。

長谷川健太監督


まず勝てたことは良かったと思っています。前半はなかなか思うような試合運びをすることができなかったですが、ハーフタイムに少し話をし、後半は主導権を握りながら得点することができました。特に交代で入った選手が結果を出してくれたことは、チームにとって大きな結果だったと思います。この結果をリーグ戦につなげることと、ルヴァンカップのグループステージでは残り3試合でしっかりと予選を突破できるよう頑張りたいと思います。

 

ー前半は相手の展開になったと思います。試合を見ながらどんなことを考えていたのでしょうか?

まず守備がハマらなかったことと、攻撃ではミスが多く、少し慌ててしまっていました。守備で少し走らされる部分と、奪ったあとのつなぎの部分がポイントになってくると思っていました。先週の試合の前半は手応えがあったことを考えると、「もっとやれるだろう」という形で前半に入りました。しかし、蓋を開けてみたら相手のペースとなり、選手たちが少し慌ててパニックになって、「こんなはずではない」というありがちな展開となりました。後半は(ハーフタイムに)話をして、しっかりと落ち着いていました。酒井(宣福)が入って、またスイッチが入るようになりました。前半は(相手の)背後への抜け出しがほとんどなかったのですが、そういうところをシンプルに出して、連動したことで、前半の最後のところで初めていい形でボールを運ぶことができました。ハーフタイムに少し話をして、後半はいい形で、守備も菱形でいき、前線との縦関係をうまく使いわけて、動き出しがスムーズになったことは良かったです。ホッとしています。

 

―酒井選手を投入した理由は、ディフェンスラインの背後への抜け出しに期待してのものだったのでしょうか?

そうですね。酒井は守備で(スペースを)消すプレーもでき、守備のスイッチ役にもなります。そういう意味では(金崎)夢生がもう一つだったので、酒井に代えてアグレッシブにいきたいと考え交代しました。

 

―前半はサイド攻撃でいろいろと試していたように感じました。そういった点について前半の評価をお聞かせください。

前半はよく辛抱したというゲームだったと思います。慌てて奪われ先制されてしまうというようなゲーム展開でしたが、そこでしっかりと抑えたことと、前半の最後で仙頭(啓矢)とマテウス(カストロ)が連動して動くことができてきました。最後のほうになってやっと落ち着きを取り戻し、相手ゴールに向かって進むようになってきたと思っています。

 

―酒井選手が加入後初ゴールを決めました。2試合連続で先発を外れていた中で、今日はどのような声を掛けてピッチへと送り出したのでしょうか?

「頑張りましょう」ということです(笑)。昨日の会見でもお話ししましたが、人に伝えることは大変だなと感じています。選手にどう伝えるかは本当に難しいです。今日はどう伝えるかというよりも、気持ちで「点を取ってこい」、「お前が出て試合を変えろ」と。そこまで口には出していませんが、なんとか気持ちで伝わるような形で送り出しました。あまり上辺の言葉を言っても伝わらないので、気持ちが伝わるような形で送り出しました。

 

―酒井選手はここまでゴールがなく苦しんでいる部分もあったと思います。そこで監督がフォローしてきたことも今日のゴールにつながったのでしょうか?

それは競争なので、夢生も頑張っていますし、柿谷(曜一朗)も頑張っていますし、阿部(浩之)もいます。みんながそういった中で、苦しい状況でどう結果を出すか取り組んでいます。酒井と柿谷が点を取って結果を出したことは、ルヴァンカップですが、チームにとって大きなことだと思っています。

 

―今日は天候が難しいコンディションでした。選手に伝えたことはあったのでしょうか?

単純なボールの処理を気を付けようと話しました。ただ、強風といってもそこまで強い風ではありませんでしたし、後半はしっかりとつなげてシュートまでいっていました。前半は落ち着きや余裕がなくて慌ててしまい、ミスが多くありました。

 

ーハーフタイムにどのような話をされたのでしょうか?

選手の気持ちはよくわかります。前半は「やってやろう」という気持ちが強すぎて空回ってしまったと思います。今日の試合は、前回の柏レイソル戦で感じた手応えを「つかむんだ」という表現でミーティングをしました。選手たちもそういう気持ちで試合に臨んでくれましたが、少し空回りしてしまいました。そういうことはサッカーではよくあることです。ハーフタイムにはもう一度落ち着いてプレーしようという話をしました。なにが大事かというところでは、攻守にポイントをおいて話をしました。後半は非常にいい入りができ、いいサッカーができたと思います。まだやれなかった部分もあったと思いますが、どういう状況でもしっかりとやれるよう、柏戦は前半が良く後半が良くなかった。今日は前半が良くなくて後半が良かったということで、次は90分をとおしていいゲームをできるようにしていきたいと思います。

 

―次はガンバ大阪との対戦となります。意識する部分はありますか?

もちろん。5年間指揮をしたチームですからね。タレントが多くいますので、しっかりと一週間を使って準備をしたいと思います。