※練習試合後の仙頭啓矢選手、藤井陽也選手のコメントは会員さまのみご覧いただけます。
1月22日(土)、中京大学とのトレーニングマッチを行いました。練習試合の結果と写真によるレポート、試合後の監督・選手のコメントをお届けします。
[開始時間]
10時・30分×4本
[試合会場]
トヨタスポーツセンター
[試合結果]
名古屋グランパス:3 - 0:中京大学
(1本目:1 - 0 / 2本目:0 - 0 / 3本目:1 - 0 / 4本目:1 - 0 )
[メンバー]
非公表
[得点者]
仙頭啓矢、宇水聖凌、貴田遼河 ※名古屋グランパスのみ
長谷川健太監督
ー新チームとなり、初めてのトレーニングマッチに臨みました。
ここまで2週間、トレーニングしてきたことをしっかりと出していこうという話をしていました。30分ハーフというイレギュラーな形式となりましたけど、短い時間の中で攻撃でも守備でも仕掛けていこうと。練習でもフルピッチでプレーすることはなかったので、選手たちは心肺機能の面で厳しさを感じたと思いますけど、最後まで出しきってくれたと思います。トレーニングでやったことに関してトライしようという気持ちが出ていたと思います。いいシーンもあればまだまだというシーンもありましたが、1戦目としては全員がいい試合をしてくれたのかなと。沖縄でトレーニングをして、2戦目の練習試合につなげていきたいと思います。
ー「まだまだ」という部分は実戦をとおして見られていなかったところも含まれていると思います。そのあたりはいかがですか?
トレーニングでも落としきれていないこともあります。トレーニングをしつつ試合を重ねながら、開幕に向けてチームを仕上げていければと思っています。
ー今日の実戦において、テーマとして見ていたこととは?
テーマは仕掛け続けるというところです。昨シーズンのプレーを見て、ブロックを作って守ることには長けていると思いましたので、いつでも引いて守ることはできるのかなと。そういう意味でも、自分から仕掛けてどんどんボールを奪いにいくこと、そして攻撃の連動性ですね。特に2本目は単体で動くことが多かったと思います。昨シーズン、個の力は良かったと思いますが、1人、2人ではなく、3人目、4人目が絡めるようになってくると、チームとして意図を持って崩せるようになっていくと思います。攻守においての連動性を強調しながら、プレーしてもらいました。
ー2週間で取り組んできたことをどの程度発揮できたと感じていますか?
現時点では100パーセント近く、やってくれたと思っています。
ー沖縄キャンプで合わせていくところとは?
現在はメンバーが限られていて、今後はケガ人や代表組が戻ってきます。代表に選出されれば、合流はまだ先になると思いますけどね。メンバーがそろったらチームとして闘えるようにしたいです。プレシーズンでは、昨シーズンに出番の少なかった選手がどれだけアピールできるかも重要だと思います。今日の試合でいい形でアピールしてくれた選手もいれば、もっともっとやってほしいと思う選手もいたので、一人ひとりがコンディションを上げられるように刺激を入れていきたいと思っています。
ー2本目では甲田英將選手をはじめ、仕掛けの意識が高い選手が多く見られました。長谷川監督は堂安律(PSVアイントホーフェン)選手や久保建英(マジョルカ)選手を育てられたかと思いますが、彼らの実績を踏まえた上で、甲田選手の才能、将来性をどのように捉えていますか?
非常に楽しみな選手だと思っています。今日の試合でも、彼なりに出しきってくれたなと。テスト期間のためコンディションは万全でなかったかと思いますが、持てる力を出してくれたと思います。決めきるところ、ラストパスで仕事をするところについて、もう少し上げていかないといけないと思いますけど、我々や皆さんが思っているように目を引く選手だと思います。キャンプでの試合を楽しみに見ていきたいと思います。
ー沖縄キャンプも含め、若い選手を引き上げることもテーマになってくるのでしょうか?
無理に引き上げるつもりは全くありません。チャンスを自分たちでどれだけつかみ取れるか。彼らにはトレーニングマッチを公式戦と捉えて臨んでほしいと思いますし、その中で結果を出した選手はトップのゲームでも使っていきたいと思っています。
ー印象に残った選手がいれば教えてください。
やはり昨シーズン、試合に出ていた選手ですかね。移籍組では仙頭(啓矢)が非凡な才能を見せてくれたなと。(サガン)鳥栖で結果を残していた選手で、どうかなと思って見ていましたけど、落ち着いていてセンスがあるなという印象を持ちました。2列目、前線はポジション争いが激しいと思うので、これからも楽しみに見ていきたいと思っています。
ー今日は柿谷曜一朗選手、河面旺成選手が試合に出場しませんでした。2選手の状態を教えてください。
柿谷は昨シーズン末に虫垂炎の手術をしていて、その影響で力が入りづらいという状況です。ドクターからも「体のバランスを整えてからトレーニングに戻したほうが、今後パフォーマンスが上がっていくはず」という話を聞いていましたので、今週は別メニューをこなすことが多かったです。河面は一昨日のトレーニングで、筋肉系のトラブルがありました。大きなケガではないですが、キャンプに入ってから2、3日は別メニューとなるかもしれません。
ー代表活動により3人が不在でした。若い選手にとってはチャンスであったと思いますが、どのようなことを期待していましたか?
もっとやってほしいという選手はいます。吉田晃など、昨シーズン試合に絡めなかった選手を1本目に使いました。練習ではミスが目立ちましたけど、試合ではロストも少なく、少しずつ足跡を残してくれています。一足飛びに伸びる選手もいますけど、少しずつ結果を残すことが今後につながっていくと思います。ケガにより出遅れている選手がいるというのは、若手にとってチャンスだと思いますので、試合に出た時に少しでも彼らのプレーをほかの選手たちに植え付けていってほしいと思います。
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