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【名古屋グランパスU-18】高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021 WEST 第8節ガンバ大阪ユース戦 試合結果+試合後コメント

3110月

10月31日(日)、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021 WESTの第8節が行われました。名古屋グランパスU-18はトヨタスポーツセンター(天然芝)でガンバ大阪ユースと対戦し、4-1で勝利。試合結果と古賀聡監督、真鍋隼虎選手の試合後コメントをお届けします。


[開始時間]

15:00


[試合会場]

トヨタスポーツセンター(天然芝)


[試合結果]

名古屋グランパスU-18:4-1:ガンバ大阪ユース


[名古屋グランパスU-18メンバー]

GK:宮本 流維

DF:佐橋 杜真、葉山 新之輔、伊藤 康太

MF:加藤 玄、佐藤 大晴、甲田 英將、宇水 聖凌、野田 愛斗

FW:松本 皐誠、真鍋 隼虎


59分 野田 愛斗→内田 康介

83分 葉山 新之輔→小嶋 健聖

83分 松本 皐誠→貴田 遼河

90分 甲田 英將→鈴木 陽人


[得点]

6分 甲田 英將

11分 真鍋 隼虎

55分 真鍋 隼虎

65分 真鍋 隼虎

※名古屋グランパスU-18のみ


古賀聡監督


前節、大津高校に1−5で敗れ、後期の最初の試合(ヴィッセル神戸U-18戦)は2−0から逆転される形で、なかなか勝点を伸ばせずに優勝戦線から瀬戸際のところまで追い込まれて、選手たちはプレッシャーやストレスを大きく感じる中でトレーニングを積み重ねてきました。そうした中でも自分たちを信じて貫いて、高めあってきて、今日はしっかりと前からプレッシャーを掛けて、ボールを奪ったら速い攻撃でゴールを奪うというところを粘り強くやってくれたと思っています。


ー立ち上がりから圧力を掛けて点を取りにいっていました。選手たちをどのようにコントロールしていったのでしょうか。

自分たちを信じるということだけです。選手が中心になって成長できる練習環境を作って高めあってきて、競争環境もしっかりと高めて、信頼関係を作り上げてきたので、そうしたことを信じてピッチに立てたと思います。


ー前半は点を取ってからボールを持てない状況が続きましたが、後半は打って変わって立ち上がりから激しくいけるようになりました。

前線から相手にプレッシャーを掛けて速い攻撃を許さず、中央で簡単に起点を作らせず、ボールを奪ったら相手が整う前に攻められたと思います。相手は0−2になったことで前掛かりに来ていたので、奪った時にはチャンスになるというところを逃さずに突けたのかなと思います。


ー今日の試合で良かったところと課題に感じていることは?

もっと中央でボールを受けてゴール方向に前進させたいというところで、1年生の野田(愛斗)を起用しました。次は誰が出るかわからないですが、そうしたところをチーム全体で逃さずに、相手の背後を突いたり、中央から侵入して相手を変化させたりというところをさらに突き詰めて高めていければと思っています。また、今日も1失点を喫しているので、あの展開で“0”で抑えること。得失点差も関わってきますので、守備でも全員が役割を連続して全うできるようにしていきたいと思います。


ー昨日トップチームがルヴァンカップで優勝しました。トップチームがそういった強いチームだということはユースの選手にとってもモチベーションになったのではないでしょうか?

今日も試合前のミーティングの中で、トップチームの昨日の歓喜の瞬間を迎えるまでの過程を話しました。ACLで敗れて、バブル方式の生活で家族とも会えないようなストレスが掛かる約3週間を過ごしている中で、ヴィッセル神戸との来年のACL出場権を得る3位を懸けた戦いで追いつかれてドローで終わったり、天皇杯の準々決勝では0−3でセレッソ大阪に敗れたりと、本当にストレスやプレッシャー、ものすごく大きな重圧が掛かる状況だったと思います。その中で昨日のように自分たちを信じて貫いて、戦い抜いて勝利を収め、歓喜の瞬間を迎えたということを自分たちに重ね合わせました。自分たちもなかなか結果が出ない状況の中で選手たちはストレスやプレッシャーを強く感じていたのですが、トップの選手はもっともっと厳しい重圧にさらされながら、その中でああいうふうに自分たちの力を出しきって、歓喜の瞬間を迎えた。それがプロとしてサッカーをやっている喜びなのではないかということを特に身近に感じて、自分たちに重ね合わせてゲームに入れたと思います。選手の喜ぶ姿から達成感とともに、重圧から解き放たれた開放感みたいなものを強く感じたので、選手たちに伝えました。


ー今日の試合で得点を重ねて勝利できた要因をどのように感じていますか?

自分たちが積み重ねてきたものや自分、仲間を信じて、ブレずに貫きとおそうと。前線から相手に積極的にプレッシャーを掛けて、ボールを奪って、相手が整う前に速くゴールに迫るという自分たちの強みを信じて貫きとおすということを選手たちがピッチで表現してくれたこと、トレーニングから原点に立ち返って高めてきたことが今日の勝因だと思っています。


ー走力があって守備も徹底されている印象を受けました。今日は対ガンバ大阪という点で特に気をつけていたことなどはありましたか?

気をつけるというよりかは、相手にプレッシャーを掛ければ必ずボールを奪うチャンスはできるから、そこから自分たちの速い攻撃を出せばチャンスは作れるという分析内容をコーチ陣からも伝えていました。


真鍋隼虎選手


ー苦しい試合が続いていた中で今日は大勝を収め、自身もハットトリックを達成しました。

ここ数試合、勝利もなかったんですが、チームとしても個人としてもゴールが少なくて、自分自身すごく責任を感じていました。今日の試合ではゴールを奪うというところに自分のエネルギーを注いで、プレーに乗せて取り組もうと思っていました。結果的に3点取れましたが、もっともっと決められるところはあったと思うので、練習でもっと高めて、もっと点を取れる選手になりたいと思います。


ー得点シーンの振り返りをお願いします。

1点目はあまり覚えていないんですが、立ち上がりすぐにヒデ(甲田英將)が先制点を取って、相手が少し引いてきた中でゴール前でうまくシュートコースを見つけて、自分の形に持っていけたのかなと思います。2点目はフリーキックで、試合では蹴ったことがなかったんですけど、自主練などで少し蹴っていました。昨日の練習の時にアカデミーダイレクターの(佐々木)理さんから「いいキックを持っているな」と言われたので、ファウルを受けた時には自分が蹴ろうと思っていました。うまく入って良かったです。3点目に関しては、泥臭いゴールでも1点は1点ですし、クロスからのゴールは練習でもやっているのでうまく当てることができて良かったです。


ー今後は勝っていくしかない状況ですが、勝ち続ければ可能性はあると思います。

1試合も負けていい試合はありませんし、絶対に勝たなければいけない試合が続く中で、今日も(野田)愛斗が出ましたが、新しく出た選手が活躍できるチームだと思います。練習の中から競争環境を高くして、誰が出ても勝てるチームを作るとともに、個人としてはもっとチームを救えるゴール、チームを勝たせるゴールを決められるように練習から意識して取り組んでいきたいと思います。


ー2年生や1年生もチームにフィットしてきた印象があります。

練習でAチームがサブチームに負けることが多く起きてきていて、シーズン始めは1年生、2年生はなかなか力を出せなかったんですけど、最近になって強い気持ちを持ってトレーニングに入っていますし、そういった面で本当に競争環境を高くして取り組めていると思います。


ー松本皐誠選手が戻ってきました。

去年からずっと2トップを組んでいて、彼はめちゃくちゃ走れるので、彼がいるから自分も走れるというところがあります。皐誠が復帰して、「自分ももっとやらないと」という刺激を受けました。


ー昨日トップチームがルヴァンカップで優勝しました。古賀聡監督がトップチームが苦しい状況の中で快挙を達成したことを、ユースの今の状況に重ね合わせて話をされたそうですが、選手たちの中でもそういった意識はあったのでしょうか。

トップチームもなかなか勝てない状況の中で、あの試合ではグランパスのサッカーをして、最後に稲垣(祥)選手がダメ押し点を決めて勝ったのを観て、自分もチームを勝たせるゴールだったり、試合を決定づける仕事をしないといけないと感じました。チームとしてもそういうストレスが掛かるゲーム、難しい状況の中でも自分たちのサッカーを信じて闘うことの重要さを感じました。


ーその中で今日は3点を挙げてチームの勝利に貢献しました。自身の調子をどのように感じていますか?

木曜日まで代表活動に参加していて、FWの選手のゴールに対する姿勢や意識というところでたくさん刺激を受けました。自分ももっとその意識、貪欲さを出してプレーしないといけないと感じたので、今日3点取れたことは良かったんですけど、もっと決められるチャンスはあったので満足はできていないです。


ーそういった代表での経験をチームに還元していきたいという気持ちもありますか?

そういう活動に呼ばれたことで、自分だけじゃなくてチームになにを還元できるかというところも求められます。自分が感じたことをチームのみんなに発信して、いい影響を与えることが自分の役割だと思っています。