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天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会 準々決勝 C大阪戦 前日監督会見

2610月
10月26日(火)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、27日(水)に行われる天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会準々決勝のセレッソ大阪戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ーさまざまな準備をしている中、細部にこだわる部分で勝敗を分けることもあると思います。明日の試合でこだわりたい部分はどこですか?

リーグ戦ではある意味取り返せるというか、何試合も積み重ねた上での結果になっている部分があります。おっしゃるとおり、サッカーは細部が勝敗を分けるスポーツです。その中で一発勝負になると、やり尽くしたところが今の段階まで残っていると思います。そういったことが勝敗を分ける要素になってくると思います。


ー現状、チームとして修正したい部分があれば教えてください。

本当にあらゆる犠牲を払って、ここまでやってきましたが、どれだけ言っても伝わらない部分があると思います。我々自身しかわかっていない部分がありますが、それはやむを得ないことだと思います。その中でこれ以上なにかを修正するより、私たちの選手に対し、どれだけやってくれているかという部分をどうして見れないのかなと思います。この日程の中で作業する時間も与えられず、それはこういう取り組みしかできないというもとになってきます。とにかく我々自身は、自分たちが信じたやり方をしっかりと貫き通すためにやっていくべきだと思います。


ーお互いの気持ちがぶつかり合う試合をどのように制していくかという部分で、短い期間の中でチームとして準備してきたことがあれば教えてください。

勝ったら天国、負けたら地獄。すごい期待感と共に、すごい緊張感もあります。下のカテゴリーに落ちなければいけない残留争いというもので語っているわけではなく、なにかを獲得できるか、または目の前でそれを逃がすか。負けた時の失望感はすごいものだと思いますけど、勝ったら本当に最高だと。そのヒリヒリ感を味わえ、同時にそれを楽しめる状況に我々がいることは、まずは最高にたまらないなと。そういった話を選手たちにもしています。そういった勢い、喜びをプレーで表現できたらと思っています。この段階まできたら、そういったことを味わうことも大切だと思っていて、それも強さにしたいです。


ー選手たちは目の前の1試合に集中すると思いますが、天皇杯準々決勝、ルヴァンカップ決勝と2試合続けて同じ相手と闘うことになります。手の内をすべて出したくないとか、秘策を練っておきたいなど、今はどのような心境でしょうか?

普段、このような日程だったり、試合の間が短い時、その日程の部分と疲労の部分を、私自身からもっと考慮してもらいたいと思っています。選手たちを守るために、私のほうからどんどん言っていきます。選手たちにはまず、目の前の試合に集中してもらいたい。私自身も選手としての経験があるので、目の前に試合があって、それが準々決勝、決勝の段階まできています。そしてリーグ戦も痺れる展開になっています。選手は全部の試合に出たいんです。試合に出る権利を勝ち取った選手たちをなるべく使ってあげたい気持ちがあります。グランパスが今年は決して悪くない成績を残していて、自分たちを信じてプレーを続けられる背景に、目の前の試合に取り組み、そこに全員で向かうと。そういった思考をみんなが同じように持てることが、チーム力として出ていると思います。この試合に出さずに、次の試合にとっておくのではなく、この試合を迎える段階で明日一番いい状態の選手を使うと。それでしっかりと勝つ。その次の試合に向かった時、また一番いい状態の選手を使っていくと。そういったシンプルなやり方で、それをずっと変えずにやっていこうと思っています。これだけ隔離期間が続き、何カ月と言っていいほど隔離生活を続ける中、そういったことで強くなれた部分があるという感覚が我々自身にあります。1年で100個の弁当を食べなければいけないのは、私の今後の人生であることなのかなと。


ーC大阪は前回の対戦から比べると、監督が交代し、出場するメンバーも少し変わっています。C大阪をどのようなチームだと分析していますか?

現状の特長を考えると、前回対戦した時からすごく変わっていると思いますし、監督が替わったのは大きな要素です。今はすごく状態がいいチームだなと。どこを相手に勝ち上がってきたかもそうですし、最近の試合を見ても強い相手に勝っています。皆さんの立場を考えると、予想が難しい試合なんじゃないでしょうか。五分五分の戦いで、どちらが勝ってもおかしくないところで、なんとか上回れるようにやっていきたいと思います。