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AFCチャンピオンズリーグ2021 準々決勝 浦項戦後 監督会見

1710月

10月17日(日)、AFCチャンピオンズリーグ2021準々決勝が行われました。名古屋グランパスは全州ワールドカップスタジアムで浦項スティーラーズと対戦し、0−3で敗戦。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。


マッシモ フィッカデンティ監督


まず前半はすばらしい内容だったと評価していますが、サッカーは点を取り合うスポーツという中、あれだけ大きなチャンス、ゴール前で決定的と言えるチャンスをものにできないまま前半を終えてしまいました。後半も同じような形で、といかないのがサッカーだと教えられてしまいました。


後半はどのくらいの時間か正確に覚えていませんが、55分から60分くらい、後半が始まってすぐ浦項に(初めて)チャンスらしいチャンスがきて、その1本目で決められてしまいました。浦項はしっかり守るというベースを持っているチームですから、そこからはそういうペースでプレーを進められました。2失点目は、シチュエーションとしてこちらが不利な状況ではないプレーの中で得点を許してしまいました。なにかしっくりこないという感覚の中で選手は闘っていたと思います。選手がこの大会をずっとここまで必死となり、このレベルの試合まで進みましたが、最後にこういう結果で終わってしまったのはすごく残念です。今日の03というスコアが妥当かといえば、そういう試合ではありませんでした。選手にはこういう形で大会を去るということをさせたくなかったという思いを持っています。

 

ーグループステージでの対戦時と相手に違いがあったとすれば、どのようなところだと感じましたか?

「これがサッカーなんだ」という話を総括でも言いましたが、タイでグループステージを闘った時は、今日のように圧倒した戦いを続け、得点も入りました。今回も(前回と)同じような方向に進んでもおかしくないゲームをしていましたが、そこで得点が入らなかった。状況が一瞬にしてガラッと変わるのがサッカーです。今日は得点を取れない中で、相手が得点を取り、我々としてはまさかというスコアでの敗戦となりました。タイで対戦した時と同じようなゲーム展開ができていた中で、浦項が大きく変わったという印象はありませんでした。ただ、これは言い訳を言っていたり、相手を低く評価しているのではなく、タイでは我々にとって物事がうまく進んだので、我々が勝つことができました。タイでの2試合ともいいゲームをしたという感覚が我々に残っていましたが、今日は相手にもっていかれてしまった。厳しい結果となりましたが、サッカーとはそういうものだということを、選手もこれからサッカーを続けていく上で学んだのではないでしょうか。

 

―ACL、リーグ戦に加え、ルヴァンカップ、天皇杯も勝ち残っており、厳しい日程での戦いが続いています。そうした疲れやコンディションの維持の難しさも、この試合の後半に影響したのでしょうか?

今のチーム状況を話させていただくと、言い訳はなにもなく、今日は勝てる内容のゲームができていましたし、コンディションの問題ではありません。ほかの大会もある中で、今日の敗戦は大きなダメージです。ただ、試合が終わってからロッカールームで選手になにを話したかというと、なぜ負けたかという話はしていません。我々には強さを証明するチャンスがまだ残っています。頭を100パーセント切り替え、必ず勝って我々の強さを証明しようという気持ちにすでになっています。そこで日程がきついというよりも、そういう機会があるという位置付けで取り組んでいきたいと思います。