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2021JリーグYBCルヴァンカップ 準決勝 第2戦 FC東京戦 前日監督会見

910月
10月9日(土)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、10日(日)に行われる2021JリーグYBCルヴァンカップ準決勝第2戦のFC東京戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督

 

ー第1戦は3−1で勝利しました。第2戦に臨むにあたり、このスコアが相手に与える影響についてどのように考えていますか?

1試合として見ても結果的に勝てば我々が突破できます。どちらにしてもどんなペースで試合が進むか。FC東京は彼らがやりたいペースに持っていくと思います。もちろん、スローなペースでこのスコアをひっくり返す戦い方はしないと思います。そういった部分も含め、相手が主導権を握って、試合のペースをつかんできても、「試合は90分で行われるものなんだ」ということをもう一度しっかりと頭に入れたいです。厳しい戦いになるのはわかっています。相手は点を取らなければいけませんし、前線の選手たちが豊富なチームです。90分トータルで闘いきって、しっかりと勝利して帰ってきたいと思います。

 

ー状況に応じて最優先するべきことが変わってくる試合にもなると思います。そういった部分で監督として意識すること、チームに意識づけする部分を教えてください。

必要な修正をかけることはもちろん必要ですけど、チーム状態が悪いわけではない時、あまりにもあらゆることを想定しすぎて考えて、「こういう時にはこうする」のではなく、まずはこの試合を勝つためにやると。今日の時点でチームの強みとして持っていることを生かして、勝ちにいくことをベースに、あとはサッカーはなんでも起こるものですから、みんなでその都度しっかりと修正をかけてやっていくべきかなと。あまりに最初からなんでも起こるものに対して、対応しようと準備するのはサッカーとして無理なので、そういうふうに考えています。

 

ーリーグ戦とルヴァンカップでアダイウトン選手に計2ゴールを許しています。彼のような特殊な選手を止めるために、チームとしてはどのようなことを注意するべきでしょうか?

2点を取られた背景として、どちらも彼が良さを出すためのスペースを与えてしまったということは、はっきりとわかっていますので、まずはそれをやらせないこと。対峙した選手がやらせない、チームとしてもみんなで協力し合ってスペースを埋める対策をする必要があると思います。フレッシュな状態で途中から出場するのか、あるいは先発で出るのか。おそらく90分プレーすることはないと思います。瞬間的に力を発揮するプレースタイルなので、どのタイミングで出場してもそういった考えをベースに抑える必要があると思います。

 

ークラブ初のルヴァンカップ決勝進出が懸かった一戦です。FC東京とのアウェイゲームは苦戦を強いられる印象ですが、監督としてはどのように捉えていますか?

ホームで闘うFC東京がすごく強いのはもちろんわかっています。そこはここ3、4年間ずっと継続してそういった強さがあると見てきています。ただ、この段階まできている中、我々もものすごく強い決意を持って、「この試合を絶対に勝ちきって、決勝に進出して勝利する」という強い気持ちがあります。どこでどういった条件だと分が悪いといった要素が、明日の試合で我々にどれだけ影響を与えるかを考えると、全くないかなと思います。一つの試合をしっかりと闘い抜いて、勝ちたいと思います。

 

ーランゲラック選手が9月度の「2021明治安田生命J1リーグ KONAMI月間MVP」を受賞しました。

名古屋に来てからずっと彼にゴールマウスを任せていますけど、ものすごく信頼できて、安定感のあるGKだと思います。GKはそのまま結果に反映されるポジションですので、彼がそのように活躍しているのはうれしいですし、チームの助けにもなっています。このまま活躍を続けてほしいと思っています。

 

ー明日の試合に勝つことが大前提だと思いますが、第1戦でイエローカードを受けた選手がいて、第2戦でも受けると決勝戦が出場停止となります。そういった状況を避けるようなことを考えていますか?

明日の試合に勝つためにすべてを出し尽くした上で、決勝戦があると思っています。明日の試合に勝ったら、その先の話をしましょう。


ー前線の組み合わせについて、「こういう時はこの選手」という基準はあるのでしょうか?

もちろん、練習の中でどれだけ動けているのかが一番大事になってきます。どういった感覚でトレーニングに励んでいるのか。コンディションが試合に出続けているから、またはそのほかの理由で本来トレーニングに臨む形でないにしても、そういった努力をしているのか、していないのかも練習を見ていればわかります。気候がそろそろ涼しくなってもいいはずなのに、選手たちが7月、8月よりも暑さを感じているようなゲームもここ最近はあります。単純にコンディションがいいなと思う選手を使っている部分もあります。ただ、なにか一つ絶対的なものがあって、それをクリアしている選手から試合に出られるわけではありません。試合に多く出場していて、結果を残している選手が最近は出場がなかったり、またはその逆もあると思います。ここから何試合か経ったら、その状況が変わるのがサッカーだと思うので、そういった流れになっているのかなと。今後もしっかりと自分をケアして、トレーニングしている選手がチームのためにプレーしてくれると思っています。「この日程を全員で乗りきりたい」と何回も言っている中、私が全員を選べる状態でいてくれると、私のためにではなく、チームが勝つための可能性が上がるのかなと思います。その部分をそれぞれがしっかりと理解してくれればいいなと思います。