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明治安田生命J1リーグ第29節 横浜FM戦後 監督会見

189月
9月18日(土)、明治安田生命J1リーグ第29節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで横浜F・マリノスと対戦し、2-1で勝利。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


予想したとおり、ハードですごく難しいゲームとなった中で、しっかりと勝ち切ったことはすばらしかったのではないでしょうか。その背景には、もちろんたまたまではなく、大邱(FC)戦での消耗もすごくあり後半の流れに影響したことはありましたが、まず相手に押し込まれた形、それは横浜F・マリノスのスタイルがそうなのもありますし、バランスを前に持ってくるチームに対してこちらがボールを持った時にどう闘うかということがありました。後半、スコアが2-0となってからボールを2本、3本とつなげば相手のゴール前でのチャンスとなるシチュエーションとなった時にもう一歩が出なかったことは、大邱戦での疲れがあったと思います。ただ、一つミスをしたら点を取られる相手に、大邱戦での勝利の油断があってはならないと今日は話していました。一つのミスで終わってしまう可能性のあるゲームで最後まで集中し、1失点はしましたが、最後まで守りきったことはマリノス相手に大きな勝利になったと思います。

 

―ディフェンス陣の積極性がすごく感じられた試合でした。相手に押し込まれる中で選手をどう鼓舞したのでしょうか?

ある程度受けなければいけない、マリノスが押し込むということをわかっていた中で、引いていてもここはやらせない、相手に選択肢がないという戦いをできていました。(相手の)シュート数は多かったと思いますが「あれがもし入っていたら」というような話をする必要のないシュートだったと思います。そこにプラスし、こちらが相手にダメージを与えるというプレーがもっとできれば良かったのですが、(我々は)4つの大会を闘っていて、そして今勢いがありJリーグに集中して戦えるマリノスを相手に、そこまで贅沢は言えないと思います。

 

―後半開始直後の追加点を奪ったプレーにグランパスの強さが表れていると思います。そういった部分に手応えはありますか?

アグレッシブに後半をスタートできたのは、そうやって入ろうと声を掛け合ってできたことでした。ボールを奪った前田(直輝)はもちろん、冷静に決めたクバ(シュヴィルツォク)もすばらしかったと思います。

 

―横浜F・マリノス相手にセットプレーからの1失点のみで勝利したことは大きいと思います。アウェイでの対戦では0-2で敗れましたが、今節は守備面でどのような修正をされたのでしょうか?

お互いのチームがどういう状態かということでは、前回の対戦とは違った条件でした。前回敗戦した時にも、タイ(ACLのグループステージ)での疲れと帰国後の連戦で疲れが抜けきっていないという話をしたと思います。その重さが、前回の試合あたりの数試合で影響があったと思います。今日も、先日のACL(ラウンド16大邱FC戦)があったりと疲れはありますが、サッカー以外の部分では隔離生活のようなストレスはありませんし、充実した環境で過ごせています。この試合に向けてメンタルをどう準備するかに集中できた上で、あとは受けるべきところはしっかりと受ける。もちろん相手にやらせたくないという気持ちはありますが、マリノス相手になにもやらせないことは難しいですし、「この部分はやらせてもいい」と理解した上でプレーできたと思います。繰り返しになりますが、もう少しこちらが相手にダメージを与えられる展開にできていれば、スコアを2-0としたあとに、試合を上手く回せたと思いますが、それができないと選手たちの体を理解した上で最後まで受けきるんだと心を決めて、やりきったことはすばらしいと思います。