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明治安田生命J1リーグ第28節 徳島戦後 監督会見

109月
9月10日(金)、明治安田生命J1リーグ第28節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで徳島ヴォルティスと対戦し、3-0で勝利。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


試合の始まりのところで、今日の相手の先発メンバーとここ最近の試合をしっかりと観た上で、試合の入りからしっかりとプレスを掛けてくるのではないだろうか、相手はスピード感のあるプレスを掛けられるメンバー構成できたと思いました。最初は(名古屋の選手たちは)相手がそうくると理解した上で丁寧に試合をスタートしました。前半、その状況をわかった中でこちらも仕掛け、多くのチャンスを作りましたが、残念ながら点が入りませんでした。ただ、それ以外はいい流れになっていたと思います。


後半はスコアが動いてから、人数にも差ができて、よりチャンスを作れる流れとなったのですが、逆に慎重になってしまったかと思います。そういう時間帯ではなかったのかもしれませんが、もう一度しっかりと点を取ろうとスイッチを入れ直して、2点目、3点目、さらには4点目もという形が見えていたと思います。もっと早い時間帯に2点目を取るサッカーをできたとも思いますが、今日も褒めていいようなゲームをしてくれたと思います。

 

ー今日の試合はお互いの良さ、持ち味を出した中でしっかりと試合をコントロールできていた印象です。

前半のヘディングのシーンと、後半のシュート1本以外は危険なシーンはなかったと思いますが、時間帯によって、相手はチームとして闘うことがしっかりとできていると評価していました。すごく一体感のある中で、(相手が)失点して前掛かりに、本来自分たちがどうというより試合のシチュエーションによってバランスを崩さなくてはならなくなったことで、我々も攻めやすくなりましたが、それまで攻守にわたって連動性を感じていました。今日の試合は開始から終了まで「我慢」という言葉を一番使った試合だったのではないでしょうか。

 

ー攻撃に勢いがあったように思います。監督の印象はいかがでしょうか。

試合状況が変わらず、スコア的には前半を0対0で終わらされてしまいました。試合が動かなかったということでチーム全体として守る意識を高く持ったということはあります。我々が(前半)点を取れなかったことは相手がしっかりと守ったと褒めていますが、我々自身に目を向けると、あれだけチャンスを作っていながら相手のGKにうまく守られたことで入らなかったシーンもありました。シュートが入っていてもおかしくなかったシーンも前半に何本かありました。そうしたらまた違ったコメントになっていたかもしれませんが、試合をトータルで観るとある程度一方通行な試合になったかなと。なかなかゴールをこじ開けられず、決まっていなければ違った結果になった、というようなゲームの内容ではありませんでした。試合をとおして我々が相手に圧を掛け、ずっと自分たちが勝つ高い可能性を持っていたゲームだったと思います。

 

ー相馬勇紀選手がPKを獲得し、金崎夢生選手が決めて、投入した2人の選手がしっかりと結果を出してくれました。2人に期待したことをお聞かせください。

相馬に関しては、どういう頭(考え)を持って、試合のスタートから入っても途中から入っても、その試合に向き合ってプレーできる能力があります。今の相馬への課題として話している、向上するべき部分はまさにそこですし、今日のような入り方、途中出場でどういう役割を自分が担っているのかをしっかりと理解した上であれだけのプレーをする、今後もこれを続けてくれると思えるプレーだったと感じています。金崎に関しては、本当に大きなケガから戻ってきました。彼自身も、これだけの期間サッカーから離れることは初めてだったと思いますが、その中で大切なゴールになったのではないでしょうか。彼の現在の取り組みが報われるゴールだったと思います。コンディションはまだ、メンタル的にもフィジカル的にも上げなければいけないですし、彼自身もそれを理解していると思います。ただ、ゴールを決めたことは強いパワーを与えてくれると思いますし、今後も時間を掛けてしっかりとコンディションを取り戻しながら時間を延ばしていきたいと思います。