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明治安田生命J1リーグ第28節 徳島戦 前日監督会見

99月
9月9日(木)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、10日(金)に行われる明治安田生命J1リーグ第28節の徳島ヴォルティス戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督

 

ーうまく点を取れていて、前線が充実しているように感じます。前田直輝選手や森下龍矢選手、センターフォワードの2人が加わったことが攻守にいい影響をもたらしている感覚はありますか?

その時その時の戦力でどう勝つか、その時々で明日の試合はこういうメンバーを使えるからどう勝つかということしか考えていません。だいぶ前からポジションによっては駒的に足りない、そういう選手がいないということを訴え続けながらも、だから負けたではなくて、この状態だからこういう試合の仕方をして勝ったと。「本来はどういう戦い方をしたい」と言っても意味がありませんから。そして今おっしゃっていただいたように、今まで足りなかった駒がそろってきたという中で、今までやりたくてもそういうサッカーを選べなかったというものを選べるようになってきたので、今までやれていなかったことをやれているように見えていると思います。ただ、チーム全体としては駒がそろった瞬間にそういうサッカーを表現できているので、そういったベースの力はあるのかなと。そして前線だけではなくて、守備陣がしっかりと守っているからこそオフェンスに特徴がある選手が増えても、結果として失点をほぼしない状態でやれているのではないかと思います。

 

ーその守備面では直近7試合で1失点しかしていません。安定感のある守備を継続できている要因をどのように考えていますか?

今年を大きく見ると2回ほどチームとしての勢い、らしさが少し見えなくなってしまった時期がありました。最近ではACL(AFCチャンピオンズリーグ)直後に疲れやいろいろなものが重なって、それが実際に試合にも出てしまったかなというところがありました。おっしゃっていただいたように勢いが戻ってきた中で、対戦相手に合わせてどの時間帯になにをするべきかというところに全員が関わった状態でプレーできていると。相手の良さ、こういうプレーを出してきた時間帯は危ないぞという時に全員でしっかり守ったり、(相手に)隙ができた時には攻撃に掛ける人数をしっかりと掛けていますし、最短距離で行くべきところはスピードを上げています。そういった判断が、シチュエーションごとにすごくいいと思います。そういった部分が実際にいいプレーが出ているところにつながっているのかなと。ただ人が変わったとかではなくて、頭も含めてかなりいい状態、充実した状態、コンディションも上がってきたことがそういった試合をできている要因だと思っています。

 

ーグランパスは5日に試合を行いましたが、次節の相手である徳島ヴォルティスは9月に入って初めての試合です。どういった影響があると考えていますか?

我々と相手側の違いよりも、相手は絶対に勝点を挙げなければいけないという状態でそれだけの日にちがあったわけなので、相当な準備をしているだろうと。今なかなか勝ちがないという中で、今はこういうことができていないのではないかというところに期待するのではなくて、これはいつもどおりですけど、うまくいったらこんなこともできるんだというところまで最大に相手を評価すること。我々自身は試合を多くやっていますけど、流れとして今日話しているようにカップ戦の突破があったり、勝って、試合をこなす度にチームがより元気になるような過ごし方をしています。その中でコンディションが整わなかった選手が調子を上げる機会を得られたりして、すごくいい状態で入れると思います。我々は明日に向けてすごくいい状態で試合に入れるというところ、そして相手を警戒するというところ、そういうアプローチの仕方が大事だと思います。勝ちにいくという準備の形としてはすごくポジティブな取り組み方をできていると思っていますので、しっかりと勝点3を取りたいと思います。

 

ー前節に負傷交代した柿谷曜一朗選手の状態はいかがでしょうか。

味方とぶつかってしまって胸部の負傷という形になりましたけど、幸いなことにそれほど大きなケガというものではありません。何週間というよりも何日かの単位で、明日すぐにというものではないですが、1日なのか2日、あるいは3日なのか、その日に本人がどのくらい痛みを感じているか次第でやれるという状態です。なるべく早く戻れることを本人も願いながら、今できるトレーニングをしながら復帰に向けて取り組んでいます。