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2021JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第1戦 鹿島戦 前日監督会見

318月
8月31日(火)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、1日(水)に行われる2021JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第1戦の鹿島アントラーズ戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ートーナメントでのホーム&アウェイ方式に対する考え方を教えてください。

「どういう形式で」というところよりも、なるべく長くすべての大会で残っていたいと。リーグ戦は絶対に最後まで闘うことができますが、ほかの3つの大会を同時にやりながら、実際に明日そのうちの1つが始まるわけで、その4つの大会でいつまでやれるか。9月の時点でグランパスが4つの大会すべてで闘っているのは、今までのことを調べたわけではないですが、当たり前のことではないのかと思いますので、10月にも11月にも同じことを言えるようにやっていけたらと思っています。鹿島(アントラーズ)というすばらしいチームと闘えますので、そこもすごく魅力的なのではないでしょうか。しっかりと闘いたいです。


ー2試合合計のスコアでトーナメントでの勝敗が決まります。第1戦ではアウェイゴールを奪われないことも考えるべきポイントになりますか?

おっしゃるとおりです。もちろん、90分間サッカーをすることに集中する中で、ホームがどうとかというよりは、いつもどおりのサッカーをして相手を上回ることに集中しなければいけませんし、2−1で勝っても勝ちですし、1−0で勝っても勝ちです。ただ、この記事を読まれる方のためにも、この大会をどう観るかという点に関しては、まず失点をしない。その上で勝つこと。2−1で勝つのと1−0で勝つのでは、すごく意味が変わってくるという見方を同時にするのが、このトーナメントでのホーム&アウェイ方式の第1戦を見る上で興味を持って観ていただけるポイントだと思います。すごくいい質問をしていただいたと思います。


ー鹿島とはリーグ戦で上位を争っています。そういったところで意識する部分はありますか?

鹿島に関しては、ここ2年あのようなスタートをして難しくなるはずが、結局終盤には上位に上がってくると。鹿島自身はもちろん毎年優勝を狙って、宣言しながら、実際にそれが現実的な優勝宣言として毎年スタートしています。去年も今年も納得いっていない部分はあると思うんですけど、周りからすると、それでも絶対に最後は状況を変えて、スタートが悪くてもすぐに修正して、結局勝てる集団に戻るという、鹿島の絶対に崩れない強さはJリーグで一番の強みかなと。この2年でも、やはり鹿島は強いんだなと、優勝に関わらない中でもそういうものを示していると思います。鹿島のことはそういうふうに見ていますが、我々は先ほども言ったように4つの大会をしっかりやりたいと考えています。大会を全部やる中で日程が厳しいままずっと続いていきますが、そんなことよりも次に、次にとどんどん進んで、各大会ごとに優勝を目指しているのは変わりません。そういった意味でも、鹿島とやる試合は自分たちが試されるという位置づけにもなるのではないかと考えています。


ー一発勝負ということでトーナメント用のスタイルや戦術を選択する場合もあると思います。監督はそういうものを考えていますか?

先に言っておきたいのですが、ご質問いただいたのでまた今日も言わなければいけないのが、戦力的になかなか前線の選手がそろわないというシーズンの始まり方をした中で、どう勝点をあげるかを模索しながら、いろいろと試す中で勝点を同時に積み上げるというサッカーをできました。一つのスタイル、今年のやり方としてずっとそれでやってきました。その中で今、前線の選手が徐々に戻ってきて、本来やりたかったと言う必要はないと思うんですけど、今までやろうと思ってもできなかったような攻撃の仕方、パターンというもの、よりこちらから仕掛けるというようなところももっともっとできてくるのかなと考えています。「こう攻めざるを得ない」ではなくて、「こういった攻め方もしたい」ということをどんどんぶつけていけるのかなと。そういった作業にも入っていく中で、一発勝負をどう勝つかというご質問いただいたところでいくと、やはり自分たちが自信を持っているスタイル、今日の時点で「このやり方をしていく」と、チームとして全員がそれをしっかりとできるやり方を優先すること。それは我々だけではなくて鹿島もそうなのかなと思います。あとは先ほどご質問いただいたところでまず第1戦では、失点をしないこと、そして勝つという2つのこと。失点をしないことは自分たちはすごく大事にしてやっているので、そのことが選手たちの頭の中にどのくらい強くイメージとして残るか。そこはグラウンドの中で、選手たちがこう戦おうと準備したものにプラスして、意識としてどのくらい強くそれが反映されるのかは始まってみないとわからないと思います。そういった見方をしています。