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明治安田生命J1リーグ第24節 湘南戦 前日監督会見

148月
8月14日(土)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、15日(日)に行われる明治安田生命J1リーグ第24節の湘南ベルマーレ戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー連敗をするのは珍しいチームです。ここ数試合において共通して物足りないと感じている点は?

チームの雰囲気などの状態が良ければ勝てるわけではなく、良くなかったら負けるわけでもありません。ただ、サッカーというスポーツは、多くの場合はいい状態でプレーしているチームが勝つ割合が上がると思います。そういった意味で考えていくと、そういったところから抜け出せる兆しが見えてきたのかなと。ここ最近の結果が出ていないゲームの中でも、サガン鳥栖戦でも、すごく強い横浜F・マリノス、上位の相手にも「あれが入っていれば、試合展開が変わったのではないのかな」というくらいのことをできています。ゲームを落とした部分に関しては、「チャンスを作れて惜しかった」で終わってはいけません。今後に向けて、ここまでの試合を踏まえてどうかと言われると、決して悲しくならなければいけないような状態ではないのかなと。唯一、横浜FC戦はチームのプレーの質自体も「負けて当然」と言われてしまうようなゲームだったかなと思います。決して下を向く必要がなく、前向きに「ここから勝ち続けようよ」とみんなで声を掛けられる状態だと思います。


ー待望だったストライカー、“クバ”選手(シュヴィルツォク選手)が加入したことにより、選手の組み合わせなどでさまざまなアイデアを持っていると思います。彼がより多くの点を取るためのポイントを聞かせてください。

当たり前のことですけど、しっかりと言っておかなければいけないことがあります。もちろん待望だった選手ではありますけど、本当はいなければいけないような選手が来たから、これですべて解決するわけではありません。ここまでやってきたことをどのように見られるかに関しても、しっかりと評価されるべきなのかなと。本職ではなく、センターFWでプレーする選手ではない柿谷(曜一朗)がああやって最前線でそのプレーを彼なりにしっかりとやってくれ、それに結果も伴っていた。山﨑(凌吾)は体のサイズがありますけど、止まった状態で相手を背負うより、スペースで受けるプレーに特長があります。それぞれ自分の特長に本来合っていないポジションを受け入れながら、本当に全力でやってくれ、結果を出しながらやってきてくれました。クバが来たから全部解決したという位置づけで話をしたくないなと。その中でトレーニングを一緒にやっていない状態で、合流した日が試合日でした。試合状況を見ながら、本人も感覚的にいけるということで、気をつけながら彼にプレーしてもらいました。やはりプレーの仕方はまさにセンターFWのタイプ。細かい一つひとつのプレー、まだコンディションは万全ではないでしょうけど、ヨーロッパでプレーしてきた選手で、手強いDF相手にやってきた選手なんだと。私が皆さんに説明しなくても、プレーを見たところで評価されるべきような選手だということがわかると思います。もちろん彼の良さを最大限に生かしながら、今までのものを変えられるのではなく、さらに選択肢が増えたんだと。クバと一緒にほかの選手を組み合わせることで、いろいろと広がると思います。皆さんにはそういった捉え方をしてもらいたいなと。チームにとって大きな戦力だと思います。


ーキム ミンテ選手も新たに加入しました。試合が続くため、練習の中で合わせていくのは難しいと思います。試合で起用しながら、チームに馴染ませていく考えでしょうか?

こういった日程の中でもこういった形で選手を補強して、チームを強化しなければいけない背景には、チームで特に重要な選手、丸山(祐市)と金崎(夢生)が抜けている中でこれだけの結果をしっかりと勝ち取って、リーグでも上の位置にいます。参加しているすべての大会に残っています。ルヴァンカップはまだ闘っていなく、レギュレーションによって残っている状況ですけど。その中で選手たちが本当にしっかりやってくれていると。全力を出すという言葉以上のことをすでにやってくれていると見えています。ここで満足しては終わってしまうという話をしながら、お互いに気持ちの部分で切らさないようにやっています。このタイミングで2人が加入しましたけど、日程的に練習の中で合わせていく時間は作れないにしても、即戦力として来てくれて、我々にパワーを与えてくれると思います。先ほどのクバの話もそうですけど、とにかく今いる選手たちが本当にしっかりと頑張ってくれています。誰が試合に出ているからではなく、そういったレベルでこのチームは運営されていません。このクラブに在籍している選手、それはあまり試合に絡めていない選手でも、それぞれが自分の役割に価値を見出して全力でやってくれています。全員でこのポジションを得られたと思います。ここからリーグの順位を上げていけるようにやっていきたいと思います。


ー湘南との前回対戦、相手は退場者が出たことで守備を固め、グランパスはチャンスをものにできませんでした。今回の対戦でもまずは守備から入ると思いますが、攻撃面ではどのようなことに期待していますか?

まずは気持ちの面ですごく充実していて、我々の状態が整っています。勝利を狙うために、そういった状態になっているということを言っておきたいです。この日程で、前節の横浜FM戦から本当に時間がない中で準備しているところですが、すごく気持ちが充実していてやってくれるのではないかなと。前回の対戦でどのようになったのかは、彼らも覚えています。試合に向けて準備していく中、そういった時間帯があるだろうから、そういったところを崩していかなければいけない部分があるだろうからと。具体的にアイデアをしっかりと持った上で、気持ちの面でも充実しています。明日はすごくいいゲームをしてくれるのではないかなと。そういった期待感を、今日のトレーニングを終えても抱かせてくれました。


ー柿谷曜一朗選手は前節の試合で途中交代しました。体調不良のようにも見えましたが、彼の現状はいかがでしょうか?

彼を含め、体調の部分で優れない選手がいました。言っていませんでしたけど、横浜での2連戦を前にチーム内で2回目のワクチン接種を行いました。具体的に何日前かは伏せておきますけど、その影響もあり、何人か体調不良の選手がいて、最近の練習の中でも出ています。不明確な部分があるので、選手によっては打った直後、または何日か経ってから副反応が出ているのかなと。そのあたりは慎重になりながらやっています。ドクターともしっかりと連携しながら、おかしなことにならないように気をつけながらやっている部分があります。明らかに普段より体調が悪いレベルもあれば、彼らはアスリートとしてすごく体を酷使して動いていくので、そういった異常を自分で感じないけど、なにか力が入らないなとか。誰がどうかまで言いませんが、話していてそういった選手が何人かいます。言い訳ではないですけど、彼ら自身の体がスッキリとしていないこともあるんだということを知っておいてもらえたらと思います。そこを言い訳にして、なにかということを選手たちも思っていません。先日、実際に試合中にコンディションを崩してしまう選手も出てしまい、こういったことも起こるんだということを知っておいてもらえたらと思います。柿谷に関しては、今はすごく元気にしています。