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明治安田生命J1リーグ第23節 横浜FC戦後 監督会見

98月
8月9日(月・祝)、明治安田生命J1リーグ第23節が行われました。名古屋グランパスはニッパツ三ツ沢球技場で横浜FCと対戦し、0-2で敗戦。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


どういうゲームだったかと言うと、我々自身がやっていこうと準備をした形でボールを保持しながら、こう動かしていこうということをやっていましたが、最後までしっかりやりきるというエネルギーがチーム全体として少し足りなかったと思います。そういう中で(相手に)なにをやられたかと言うと「こういう部分は名古屋にやらせておいてもいい」という中で、隙ができたところで一気に出力を上げてチャンスをものにしようという横浜FCのやり方をまんまと形にされてしまったと思います。特に1失点目のところは、バタバタしている状態で点を取られたという印象があります。

 

今日のゲームはそういう部分で、後半もなにもできなかった時間帯があったかと言えばそうではなく、ボールを持たせてもらい、形も作り、チャンスも作ったのですが、今日の試合だけではなくしばらくこういう状態が続いているので、自分たちでこの流れを断ちきることをしなければいけません。ただ、今日勝てればいい、勝つことで抜け出せるという単純な話では終わらせることはできません。今自分たちがどういう状態になっているかということを謙虚に見つめ直し、言い訳をできる状況ではもうないんだと、こういった状況からどうやって抜け出すかということを必死でやっていく位置に自分たちを置けるかということが問われています。そういったまとまり方を持ってこの状況を乗り越えなければいけないと、選手たちと共有できています。試合後にもそういう話し合いを選手たちとしましたし、そういう雰囲気もあると思います。しっかりと、次の試合からそういう姿勢が結果に出るようやっていきたいと思います。

 

―決定機はありましたが、攻撃の糸口を見出せない試合にも見えました。ハーフタイムには選手たちへどんな指示をされたのでしょうか?

勝つためのコンセプトとして最初に叩きこんでいた部分は、「名古屋には手が出せない、ダメージを与えられない、結局勝ち越して逃げられてしまう」とシーズン序盤に勝っていた時に思われていたような、名古屋側からなにか特別なダメージを受けるかと言えばそうではなく、「名古屋が崩れることはまずない」と感じさせる“堅さ”だったと思います。チャンスのシーンを集めてみると、勝っていた時期よりも今日の試合や前節の(サガン)鳥栖戦のほうがあるのではないかと思うのですが、どちらがしたたかさ、強さを感じていたかといえばやはりシーズン序盤のだったと思います。シュート数が1本や2本で勝ったとしても、(相手に)「強い」と言わせる武器があった。それが名古屋の一番の武器だったということを理解してやっていかなければいけません。「いい試合をしたけど負けたね」ということは我々が目指していることではありません。「どんな内容でもやっぱり勝つ」というのが我々ですから。もちろんいいプレーをしたい気持ちもありますが、絶対に負けてはいけないという中で、あのような失点をしていては勝てないという自分たちの状況を理解するべきだと思っています。

 

―左サイドはU-24日本代表から戻ったばかりの相馬勇紀選手を起用しました。期待していたことを教えてください。

オリンピックの代表に選ばれるほどの選手ですし、どういう特徴がある選手かは皆さんも理解していると思います。今日は横浜FC戦だからとかオリンピックから戻ってきたからとかではなく、彼の特徴を存分に発揮したプレー、彼にできるプレーをそのまま出してくれと(起用しました)。特徴が出たプレーもあれば、抑えられてしまったプレーもあり、それはどの試合でもあることですし、ほかの選手と同じように試合に出る責任を持って懸命にプレーしてくれたのではないでしょうか。その上で、彼が出場していた前半はより、横浜FCがまずは後ろのスペースを消して守るということをやっていたと思いますし、彼の特徴を生かしづらい状況でプレーしていたということも言っておきたいと思います。