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明治安田生命J1リーグ第23節 横浜FC戦 前日監督会見

88月
8月8日(日)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、9日(月・祝)に行われる明治安田生命J1リーグ第23節の横浜FC戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー後半戦は並行して4つの大会を闘うことになります。入りの連戦は重要になると思いますが、まずは初戦をどう闘っていきたいですか?

どう回していくかという点については、クラブ全体でどう取り組んでいくかというところだと思います。私が監督としてこの質問に答えるとなると、どう選手を起用していくかという意味では、ベースとなるスタートのメンバーをある程度しっかりと作った上で、そこをいろいろといじってグルグル回していくというほど選手の数が多くいるわけではないと思っていますので、何人かフレッシュな選手をうまく試合ごとに加えながら、ベースを保ちつつやっていくという回し方をやっていくしかないのかなと。しばらくの間はまだそういう形でやっていくしかないかなと思っています。チームの構図を見ていただくと、みんながそのようにたどり着くかなと思います。


ー天皇杯のあとに「まだ上がりきっていないところもある」とおっしゃっていました。その中でこの1週間、どのように準備されてきたのでしょうか。そして今の状態はいかがでしょうか。

単純にゲーム数が多い状態がしばらく続いて、疲労があり、その疲労を少し和らげることができる期間があったとかそういうことよりも、隔離された状態でずっと過ごさなければいけなかった。1カ月以上、35日間くらいと言っておきますけど、試合日程がキツい中で生活の環境もあれだけ厳しく、「すごく大きなダメージになるだろう」と言っていたものが終わって、今のタイミングになって試合が始まるという時に、「休んだら(疲労が)抜けました」ということは絶対にありません。我々自身は次に向けて頭を切り替えているつもりでも、やっぱりまだすっきりしていない部分があったり、心も体もダメージが残っているところがあるのではないかという感覚でいなければいけません。その中でどうしても集中しきれなかったり、逆にいつも以上にリラックスさせるということを意識したり、もう一回サッカーをできる状態に戻してあげるというところも同時にやってきました。もちろん入れるべき喝を入れて、「今年はそういった言い訳がある状態で闘うことになっているけれども、ずっと言い訳を言いながら年末まで過ごしていくというのは受け入れないぞ」、「もう一つ気持ちを見せてやっていこう」と。ただ、そう言いながらも、できない選手がいても責めるべきではありません。それぐらい厳しい状況で過ごすことを強いられましたから。そこの部分で、チームをなんとかいい方向に持っていきたいと作業しているところです。


ー次節の相手である横浜FCには前回対戦で3−0で勝利していますが、決して油断できない相手だと思います。監督はどのような印象を持っていますか?

前回の試合を振り返っても、油断につながる要素は全くありません。どういった試合の流れだったかを振り返ると、先制点を取ってからやっと、こちらのサッカーのやり方にあってくるような、スペースがあるサッカーをできて、そこから効率よく追加点というような流れになったと思います。そこでもし点を取れていなければ難しい展開になっていたと思います。今日の時点での横浜FCのメンバー構成を見ていっても、新しい選手が加わったと聞いていますし、どういったメンバーで来るのかわからないというところも含めて、すごく難しい試合になる可能性があると見ています。


ー選手をどう回すかという部分については、FWの枚数不足が悩みなのかなと思います。柿谷曜一朗選手以外にはFWがいないと考えているのか、それともほかのFWをチームの中で探すようなことも考えているのでしょうか?

山﨑(凌吾)に関しては(サガン)鳥栖戦でチャージを受けたあとの負傷というところでまだ時間が掛かりそうです。金崎(夢生)もまだ数日で(試合への復帰)というような単位ではないかなと。そんなに長くなるわけではないと思いますが、実際に試合をやれる状態になるにはもう少し掛かるかなと。新外国籍選手も今後合流し、合流してから試合に出られる状態なのかを探らなければいけません。試合をできるコンディションにするところも含めて、まだどのくらい掛かるかはまだはっきりとした見通しが立っていないという中で、別の選択肢として前田(直輝)は前線でそういう使い方もできるのではないかなと思います。ただ、彼の良さを生かすというところを考えても、真ん中にいてくれというようなプレーを強いるというよりは、サイドでプレーするというのが彼自身も好きなプレーですし、そのほうが彼の良さが出ているのかなと、今までのプレーを見てもそう思っています。それでも別の選択肢を作っていくとなれば、ほかの選手に関してもそういった特徴があれば使っていますので、いざそういうシチュエーションが生まれた場合には、本来はそういうプレーヤーではない選手にやってもらう形にしかできないかなと思っています。