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天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会 3回戦 ファジアーノ岡山戦 前日監督会見

18月
8月1日(日)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、2日(月)に行われる天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会3回戦のファジアーノ岡山戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。


マッシモ フィッカデンティ監督


ー長い隔離期間が終わり、チーム全体がリフレッシュしてトレーニングをされていると思います。

本当に厳しい日程でしたので、やっと何日かオフを取れてリフレッシュできました。本来の取り組み方を何日かやっとできた状態でサッカーにもう1回取り組めていて、完全に取り戻せたかと言われるとまだ難しいかもしれないですけど、そういう感覚はだいぶ戻ってきていると思います。


ー後半戦に向けてやることは変わらないと思いますが、クオリティーの向上は目指すところだと思います。どこにどうやって求めていきたいかを教えてください。

特に攻撃面での指摘だと思いますので、前線のチームの戦力状況を見ていきますと、FW(センターフォワード)として登録されている選手のうち4人中3人がまだ試合では使えない状態で、柿谷(曜一朗)しか残っていません。山﨑(凌吾)はまだプレーできない状態で、金崎(夢生)もまだ時間が掛かります。新しい選手もまだ隔離中ということで実戦では使えない状態なので、まだ何試合かは影響があるかと思います。ただ、クオリティーを上げていくことに対しては、自信を持ってやっていくというものを合わせて考えていきたいです。クオリティーを感じるプレーが出ている中で、それを狙って出せているかのかどうかというところで、自信がつけばそういったものを意図的に出せるのではないかという見方をしています。


ーヤクブ シュヴィルツォク選手が加わり、金崎選手が戻ってくる最前線には大きな期待を寄せているのではないでしょうか?

試合数が重なっている日程の中で、選択肢が多いと、組み合わせを変えるだけで戦い方を変えられますし、なによりも常にフレッシュな状態で闘っていけます。そういう意味でも数がそろうというのは大事なことですので、いろいろな面から見てもいいことしかないのかなと思います。


ーシュヴィルツォク選手はどういう選手だと見ていますか?

彼個人の特徴にフォーカスして見ていくと、チームの組み立てに加われる技術があり、ゲームを作る、攻めの形を作るところにも加われて、さらにフィニッシュの力もしっかりとあると思います。すごく大きな戦力になると、高く評価しています。ただ、日本を知らないわけですし、日本人選手とプレーしていく中で、ほとんどの選手が日本人選手という中に入ってきて本来のプレーを出せるか。どの外国籍選手も同じですけど、どれだけ日本に溶け込んで力を発揮できるかというところがすべてだと思います。そういった部分でも真面目な取り組みをしてやってくれるんじゃないかなと思います。そういう選手だと聞いているので、そういう方向にしっかりと持っていけるように協力して、活躍できる環境を作ってあげたいなと思います。


ー明日はファジアーノ岡山との再試合です。もう一度前半のスタートからの試合になりますが、前回45分闘ったことも踏まえてどのように考えていますか?

実際に半分やった経験がある中で、しっかりと闘ってくるチームだということをわかっています。カテゴリーがどうとかではなくて、明日の一発勝負で勝ったほうが次に進めるので、J1対J2とかそういうところを一切考えずに全力を出しきることが重要です。暑い気候の中で試合をやらなければいけないですし、こういう日程を過ごした中で、お互いが明日の時点でどんなチームに仕上がっているかというところも含めて、必ず自分たちがこういう方向に持っていくと、この試合をこういう方向に向かわせるという入り方を頭からしていかなければいけません。勢いを向こうに持っていかれるとすごくキツいと思いますので、特に入り方のところを大事にしていきたいと考えています。


ー現在開催されているオリンピックを見て感じていることなどはありますか?

まずオリンピックについて話すとなったら、やはり立場的にサッカーについて、日本代表が勝ち進んでいることに触れなければいけないと思います。本当にすばらしいチームを森保(一)さん(U-24日本代表監督)が作り上げていますので、彼に対して「おめでとう、すばらしい仕事をされています」ということをちゃんと言っておきたいなと思いますし、このまま勝ち進んでくれることを願っています。一方で、サッカーもそうですし、ほかのスポーツも含めて、選手やそれに関わる方々が何年もオリンピックのために努力してきた中で、ほとんどの種目が無観客で行われていることが本当に残念だと感じています。すばらしい施設もあって、観客がいることを想定して作られているでしょうから、本来思い描いていたシチュエーションを実現できなったことをすごく残念に思われている方が多いと思うので、その部分に関して「そうじゃなかったら良かったのにな」と思います。ただ、幸い選手たちがすばらしいパフォーマンスを見せてくれて、感動を与えてくれていますので感謝したいと思っています。個人的にはしっかりと全面的に日本を応援しています。


ーサッカー以外に好きな競技はありますか?

自分の仕事柄、団体競技にどうしても見入ってしまいます。バスケットボールやバレーボールであったり。あと個人的には最近始まった陸上競技全般がものすごく好きで観ています。ただ、テレビをつけて観ている状態なので、オリンピック開催期間中は日本の皆さんと同じようなものを追いかけています。柔道もすごかったですし、日本人選手がメダルを獲るような活躍を見せてくれていて、先ほど言ったように私は日本を本当に応援していますし、これだけ長く日本にいると自分もそのうちの1人でいるような、自分も仲間に加わっているような感覚で見れていますので、毎日楽しませていただいています。