7月17日に行われたJ1リーグ第20節のサガン鳥栖戦を終え、グランパスのリーグ戦は約3週間の中断期間に突入した。前半戦21試合の戦績は、クラブ新記録の開幕6連勝を含む11勝4分6敗。フィールドプレイヤーで唯一全試合でフル出場しチームを支えた吉田豊は、前半戦の戦いをどのように感じているのか。初めて出場したAFCチャンピオンズリーグやリーグ前半戦を振り返り、4大会でタイトル獲得の可能性がある後半戦のポイントを語った。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
まずはタイで開催されたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージについてお聞きします。吉田選手にとって初めてのACLとなりました。
吉田 サッカーに関してピッチ状況やレフェリングの違いはイメージどおりでした。ただ、ピッチ外での過ごし方は予想外だったというか、難しさを感じましたね。新型コロナウイルスの影響により、ホテルでの生活に多くの制限がありましたから。とはいえ、こういった経験はなかなかできないので、すごくいい経験になりました。決勝トーナメント進出を決められた点も含め、良かったと思っています。
最もJリーグとの違いを感じたのは?
吉田 笛を吹かれる回数、そして警告が多かったことですね。相手のカウンターを遅らせるためだったり、時間を進めるためのファウルをするとすぐにイエローカードが出ました。ペナルティーエリア内、相手陣地に関係なくカードが出されました。ちょっと手が引っかかったりするだけでも笛を吹かれることが多かったので、そういった感覚が日本と違うと感じました。
そこは1試合目で感じ取ってかなり気を使っていたのでは?
吉田 1試合目にヨネ(米本拓司)が相手と競った時にイエローカードが出されて、僕だけじゃなくてほかの選手も「これで出るんだ」と感じたと思います。その時からほかの選手もしっかりと気をつけながらやったと思いますし、僕自身も気をつけながらやっていました。
ACLは激しい試合が多い印象があります。そういったところはいかがでしたか?
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